THE BAWDIES DVD&Blu-ray「1-2-3 TOUR 2013 FINAL at 大阪城ホール」ディスクレビュー

1-2-3 TOUR 2013 FINAL at 大阪城ホール

DVD&Blu-ray

THE BAWDIES

1-2-3 TOUR 2013 FINAL at 大阪城ホール

Getting Better/ビクターエンタテインメント

2013.09.25 release

DVD
Blu-ray


全国全県59公演のツアーの果てに彼らが掴んだもの

 今から50年前以上前に生まれたリズム&ブルースやソウル、ロックンロール。THE BAWDIESが愛して止まない、そうしたルーツ・ミュージックの魅力を広く伝え、より多くのオーディエンスと共有するために、彼らは今年2月の京都を皮切りに、バンドにとって最長となる全国全県59公演のツアー“1-2-3 TOUR 2013”に出た。冬から春、そして、夏と、季節を越えながら演奏した楽曲はトータルで約1300曲。繰り返し演奏することでバンド・アンサンブルを徹底的に叩き上げた彼らだけあって、大会場である大阪城ホールでのツアー最終公演は、もはや、その会場規模がTHE BAWDIESの神髄を伝える際の大きな壁になるはずがなかった。

 だからこそ、この日は特別な舞台装置やゲストも用意せず、彼らは全力で曲と向き合い、オーディエンスと向き合うバンドの変わらない姿勢そのものを全面に打ち出した。そして、“ワン、ツー、スリー”というMARCYのカウントと共に1曲目「DANCE THE NIGHT AWAY」を始めた瞬間からラスト曲「KEEP ON ROCKIN’」を終えるまでの全26曲123分の最初から最後までがっちりと大会場を掴んで離さない演奏のクオリティとテンションは、ライブDVD「1-2-3 TOUR 2013 FINAL at 大阪城ホール」においても、シンプルにしてマキシマムな魅力となって観る者を釘付けにする。

 もちろん、ライブは実際の体験に勝るものはないだろうが、このライブDVDは大会場ゆえに把握できなかったメンバーの表情やステージング、演奏のディテールが手に取るようにわかるうえに、むしろ、会場規模に左右されず、ルーツ・ミュージックの爆発的な熱を伝えるTTHE BAWDIESというバンドの核となる部分がぎゅっと凝縮され、目の前に差し出されているかのような、そんな感覚さえおぼえるほど。さらにいえば、ツアー初日と2日目の2日間にわたって行われたブルースの殿堂、京都のライブハウス、磔磔でのライブ映像を収録した初回限定盤の特典映像は、本編と比べて観れば、今回のツアーがバンドにとっていかに大きな経験となったか。その成長ぶりも堪能できるという意味において、最高のライブDVDということだけでなく、2013年におけるTHE BAWDIESの最良のドキュメンタリー映像としても楽しむことができるはずだ。

(小野田雄)

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