モーモールルギャバン SINGLE「LoVe SHouT!」ディスクレビュー

LoVe SHouT!

SINGLE

モーモールルギャバン

LoVe SHouT!

ビクターエンタテインメント

2013.09.04 release

通常盤 <CD>
限定盤 <CD+特製プリントTシャツ>


男女間に渦巻く“愛の叫び”を混沌かつポップにお届け!

 ドラム&ボーカルのゲイリー・ビッチェ、キーボード&ボーカル&銅鑼のユコ・カティ、ベース&コーラスのT-マルガリータという3人編成で、他に類を見ない変則的でいてポップさも有する音楽を作り続けるモーモールルギャバンが、ニュー・シングル「LoVe SHouT!」をリリース。彼らがシングルを発表するのは、2011年12月の「Good Bye Thank You」(DVD SINGLE「PINK and BLACK」収録)以来。新作としても、2012年3月のアルバム『僕は暗闇で迸る命、若さを叫ぶ』からということで、またまた一歩突き抜けたモーモー流のサウンドを披露してくれることとなった。

 一瞬、おしゃれでジャジーなピアノから低音ボイスが挟まり、ブリブリのアナログ・シンセと、タイトかつパワフルなグルーヴで突き進む。ユコ・カティの歌うポップなメロディ、ファルセットの“ウ〜フフフッ”のコーラス、ゲイリー・ビッチェの切迫した歌声が、場面が切り替わるように飛び出してくる(もちろん銅鑼も鳴ります)。音楽レジェンドで強引に例えてみると、エドガー・ウィンター・グループとディーヴォとピンク・レディーが泥沼の3ウェイ・マッチを繰り広げたらきっとこんな感じ(だと思います)。そして、かなりキャッチーなサビをユコ・カティが堂々と力強く歌いあげる。歌詞には、相手に飽き飽きしつつ関心もある裏腹な女心と、“安心な夜は波乱の前夜”と怯えつつも燃え上がる男の気持ち、そして、外野がわめいてもこれが自分たちの愛の形だといった内容が描かれている。一見、歪な愛情のようだが、どんな恋愛でも端から見たら、そのカップル内での変なルールがあったりもするもの。まさに「LoVe SHouT!」は、“愛の叫び”のひとつの例を、ポップかつ混沌に音楽で爆発させる、モーモールルギャバンの最新型十八番チューンと言って良いでしょう。

 さらに、カップリングに収録されているインスト・チューン「MAD MADONNA」がこれまた強力。ギターのごとく歪みまくったオルガンに、うねりを上げるベースのリフが絡み合い、パワフルなドラムがビートを刻む人力エレクトロダンス・チューン。爆音で銅鑼が鳴り響き、ホーリーなパイプ・オルガンの音色で壮大なイメージまで持っていってしまうのも強烈。普通のバンドなら、クールにカッコよくキメるところだが、どこかドロッとしていてニヤリとできるのが彼らの良さである。

 ずばり「LoVe SHouT!」は、自らの音楽をより高めた、モーモールルギャバンの世界観を思いっきり味わえるシングルです。

(土屋恵介)

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