ワールドハピネス2013 – YMO高橋幸宏がキュレーターとなる“老若男女対応”のロック・フェスから、超豪華バンドThe おそ松くんズと新生KIRINJIを中心にレポート!

ワールドハピネス2013

8月11日、東京・夢の島公園で“ワールドハピネス2013”が開催された。YMOの高橋幸宏が招集した総勢18組の豪華アーティストが出演。そして、この日注目の超豪華バンドThe おそ松くんズのパフォーマンスは、日本のポピュラー・ミュージックの現時点最高傑作といっても過言ではない時間であった。

TEXT BY 葉内いなは PHOTOGRAPHY BY TEAM LIGHTSOME

はっぴいえんどがこの世に登場してから脈々と受け継がれる日本語ロック・ポップス

 今年で6年目を迎えたワールドハピネス(以下、ワーハピ)。YMOの高橋幸宏がキュレーターとなり、毎年多彩なメンツが出演することで知られるワーハピだが、今回は今まで以上に特別な意味合いを持った日だったように思われる。矢野顕子、大貫妙子、奥田民生、鈴木慶一(Controversial Spark)、スチャダラパーをはじめとするキャリア勢から、トクマルシューゴやSalyuといった今後の日本のポピュラー・ミュージックを背負っていくであろう表現者たち全18組。彼らの多くが僕らに教えてくれたのは、はっぴいえんどがこの世に登場してから脈々と受け継がれる日本語ロック・ポップスであった。そして、この日のトリに出演する大注目バンドThe おそ松くんズこそ、日本語ポピュラー・ミュージック史において目を背けることができない重大な存在であることは言うまでもない。

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KIRINJIはもう次のステップを上っていた

 しかしながら、音楽ファンならこの日もうひとつ注目していたであろうことがある。それは今年の春に堀込泰行が脱退し、6人編成として生まれ変わった新生KIRINJIの存在。特にファンの間で懸念されていたのは、「もう泰行がボーカルを担当していた曲は聴くことができないのか?」という問題だ。しかし、堀込高樹が1曲目に歌いだしたのは、泰行が歌っていた「ナイーブな人々」。心地良いペダルスティールとコトリンゴのコーラスが、高樹のボーカルをより高尚な世界へと昇華させる。泰行の脱退によって今後の活動に不安を感じた者も正直多かっただろうが、心配はいらない。KIRINJIはもう次のステップを上っていたのだ。

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 2曲目にはコトリンゴがメイン・ボーカルを務める新曲「fusitive」演奏し、ラストの4曲目は高樹がボーカルの新曲「holiday」を披露。そこには以前のようなスティーリー・ダンを彷彿させる都会的サウンドはなく、むしろアルバム『ten』でみせたシンプルでありながら奥行のあるサウンドを継承していることが垣間見られ、今後の活動を期待させる演奏であったと言える。

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 その後は奥田民生が圧巻の弾き語りパフォーマンスで会場を魅了。そしてトリ前のレキシが見せた最高のパフォーマンスの余韻に浸るオーディエンスたちに、最後の出演バンドThe おそ松くんズの登場アナウンスが……。ステージ左右の巨大モニターに突如映し出されたのは’70年代半ばから’80年代初頭に人気を博したコント・ユニット、スネークマンショーのふたり、 咲坂守(小林克也)と畠山桃内(伊武雅刀)だった。

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