WHITE ASH SINGLE「Crowds」ディスクレビュー

Crowds

SINGLE

WHITE ASH

Crowds

VAP

2013.08.21 release

通常盤/写真
ガッチャ盤(完全アニメジャケット仕様・期間限定)


WHITE ASH、飄々とモダン・ロックの核を射抜く

 まだこのバンドのことを何も知らないと仮定して、“これ、ザ・ストライプスとかと一緒に注目されてるUKの新人だよ。なかなか本格派なロックで、かっこいいでしょ?”などと友人に紹介されたなら、“ホンマや! 骨太なグルーヴ感がいいね”なんてなんの疑いもなく真に受けちゃうと思う、きっと。何しろ殺傷力の高いギター・リフを主体としたサウンドは“世界水準”と言って過言じゃないし、流暢な英詞(実は日本語も混じっているのだけれど)のボーカルも、発語のビート感に日本人離れしたセンスを感じさせる。最新のアーティスト写真を見てみると外国人の方々が4人並んでいるのだが、騙されてはいけません。その実態は“のび太”なる人を食ったような名前のボーカリストを中心とした4人組で、れっきとした純国産バンドである。2010年に某邦楽フェスの新人コンテストで優勝、さらに某洋楽フェスのオーディションでも優勝を果たし、CDショップ大賞では新人に贈られる“NEW BLOOD賞”を受賞と、すでにその実力は折り紙付き。今年5月にはメジャー・デビューを果たし、主催ライブやワンマン・ツアーも各所盛況と人気もウナギのぼり。強烈な追い風を受けて放たれるメジャー第2弾リリースが、この4曲入りシングル「Crowds」だ。

 表題曲「Crowds」は、テレビ・アニメ「ガッチャマン クラウズ」のオープニング主題歌として書き下ろしたもので、切れ味鋭いギター・リフ、不敵かつ荒々しいグルーヴが塒(トグロ)を巻きながら絶頂へと駆け上がるWHITE ASHの真骨頂的ナンバー。個人的ハイライトは続く2曲目「Wake It, Make It」で、メンバーの敬愛するアークティック・モンキーズ直系単音リフが何しろクールだし、“Wake It”を「上行け」、“Make It”を「前行け」と日本語に絡めてみせる言語センス含め、のび太の歌唱はLOVE PSYCHEDELICO・KUMIのメンズ版と言えるほどカッコいい。3曲目「Queen of Boogie-Woogie」は大陸的スケールのギター・ロック、4曲目「Good Day For Bye」はアコースティックの掌編と、バンドの真骨頂と新境地が多面的に描き出された充実の仕上がりなのだ。いよいよそのポテンシャルが全開となってきた感のあるWHITE ASH、要注目です!

(奥村明裕)

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