BENI ALBUM「Red」ディスクレビュー

Red

ALBUM

BENI

Red

NAYUTAWAVE RECORDS/ユニバーサルミュージック

2013.07.31 release

初回盤 <CD+DVD>
通常盤/写真 <CD>


本名である“紅”色でカラーリングされた最新作

 “Red”(赤)は、生命力を象徴する色。そして、強い願望を表すと同時に、潜在意識の中にある感情を目覚めさせる効果もあるそうだ。つまり、生きるエネルギーに満ちた色、ということだ。彼女にはこの色の名が付いている──“紅”。

 シングル「永遠」「さつきあめ」「OUR SKY」を収録した5thアルバム『Red』が完成した。今作は、才能溢れる若手サウンド・クリエイターのSKY BEATZ、UTA、mabanuaをはじめ、朝本浩文、今井大介という凄腕のプロデューサーが強力にバックアップし、全13曲を華やかに彩っている。そんな豪華楽曲たちに生命を吹き込んだのは、もちろんBENI本人で、彼女自身のパーソナリティを表現するのが『Red』のテーマ。

 迷いから“君”を救うために変わりたい、戦いたいという強い願いを託したアッパー・チューンの「REASON」。“かっこつける気はない。私は私らしく”と、シンガーとしても女性としても人生を堂々と闊歩していこうという意思表示のタイトル曲「Red」。どんなに傷ついても想いを貫こうとするアグレッシブな愛を描く「sweet danger」。この攻撃性やエネルギーは、まさに“赤”が持つ情熱そのもの。ただ、その積極性の裏には同時に脆さも存在していて、「Concrete Rose」のように、それを見せまいと強く振る舞ってしまう彼女もいる。「sands of time」や「AM 2:00」に表れているとおり、恋に対して無防備でセンシティブなときもある。

きっとBENIは100パーセント情熱的なのではなくて、“私は強い、ポジティブに生きていきたい”と、自分自身を奮い立たせるために“紅”をまとっているのかもしれない。このアルバムに触れて、BENI=紅という名の美しさに今さらながら気づいた。そして、勇気・積極性と、繊細さ・優しさを併せ持ってこそ、なおかつその二面性と向き合いながら人に熱い愛を与えてこそ、BENIの生命力=Redは輝き放っていることを。

(恒川めぐみ)

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