OKAMOTO’S – 『OKAMOTO’S』を携え行われた春のツアーも大盛況。バンドの好テンションを映した新作「JOY JOY JOY/告白」での彼らの快進撃を。

OKAMOTO'S

バンド名を冠した4thアルバム『OKAMOTO’S』が音楽ファンからの高い支持を獲得、ロック・バンドとしてさらに上のステージに立ったOKAMOTO’S。2013年第1弾となる両A面シングル「JOY JOY JOY/告白」からも、現在の彼らの充実ぶりが伝わってくる。ダンスロック・ナンバー「JOY JOY JOY」、「大!天才てれびくん」のエンディング・テーマをセルフ・カバーした「告白」の制作プロセスを中心に、この春に行われたワンマン・ツアーの手ごたえからバンドの現状まで、メンバー4人にたっぷりと語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 森朋之

やっとまともに演奏できるようになりました(笑)

──まずは4thアルバム『OKAMOTO’S』を引っ提げたツアー“OKAMOTO’S TOUR 2013 Sing A Song Together”のことから。今回のシングルにもライブ音源(「Live at Osaka BIGCAT 20130420」)が収録されていますが、メンバーの皆さんの手ごたえはどうでした?

オカモトショウ 今回は“アルバムのツアー”というのをきちんと出したいなと思ってたんですよね。アルバムの収録曲をセット・リストに入れるのはもちろん、アルバムのテーマだった“みんなで一緒に歌おうよ。ひとつになってハッピーになろうよ”ということを1時間半くらいのライブをとおして伝えられたらな、と。ツアーは2月から始まったんですけど、これが思いのほか、思うようにできたというか。

──最初からイメージどおりのライブができた?

ショウ そうですね! ツアーの中で時間をかけて完成したというより、最初から思っていたような景色が見えたというか。今までは、“俺らのロック、カッコいいだろ? ヤー!!”っていう感じが強かったんだけど……。
オカモトコウキ “ヤー!!”って(笑)。
ショウ そういう叫びみたいじゃないところも、ちゃんと見せられたなって。もちろんアルバムは自信作だったけど、ライブでやってみないと本当の反応はわからないじゃないですか。そういう意味でも、俺らが進んできた道は間違っていないなって、自信にも繋がったし。
コウキ すごいうれしかったですね、各地のお客さんの反応が。アルバム『OKAMOTO’S』はいろんな音を重ね録りして構築した作品になったので、ライブでどうなるかっていうのは、ちょっとわからなかったんですよね。でも、実際にやってみたら、すごくいい反応を得られて。
オカモトレイジ 今回から演奏もガラッと変えたんですよ、自分なりに。それもすごくうまくいったんですよね。クリック(演奏の際、テンポを維持するために使われる電子音)を聴いたりとか、今までだったら考えられなかったんですけど、それが自分に合ってて。テンポとかまったくわかってなかったですからね、今まで。
ショウ ハハハハハ(笑)。
レイジ やっとまともに演奏できるようになりました(笑)。今まではうまく演奏しようというより、“とりあえず、ヤバいもん見せよう”っていうのが先行してたんですよね。演奏はとりあえず置いといて、めちゃくちゃ動いてみたり。

ライブの平均値はかなり高かった。あ、あと、男が増えた

──たしかに派手な叩き方ですよね。

レイジ それだけで終わるのは、もう止めようと思って。ツアー1本とおして、だいぶ成長できましたね。
ショウ メリハリだよね、ライブの。100パーセントのエネルギーでダーッとやるだけじゃないっていう。
コウキ うん、緩急が付けられるようになったというか。
ハマ・オカモト あと、今回のツアーから、みんな歌うというか、マイクを使うということをやり始めて。ただ演奏するってだけじゃなくて、いろんな要素が入ってきたんですよね。でも、そのことでヘンな空気もなかったし、ライブの平均値はかなり高かったんじゃないかなって。トラブルらしいトラブルと言えば、PAのおじさんが同期の音を間違って出しちゃったくらいでね……(笑)。
ショウ PAのおじさんって。ずっと一緒に回ってる人なんだから(笑)。
ハマ (笑)。各地のイベンターさんやプロモーターの方にも“ライブの雰囲気が変わりましたね”って言われたしね。あ、あと、男が増えた。
レイジ そう、それはめっちゃうれしかった! どの会場も半々くらいだったんじゃない?
コウキ うん、あきらかに変わったよね。
ハマ MCでも言いましたからね、“男がいるねー”って。“男子にも食いついてもらわないと”っていうのは裏テーマだったというか、ずっと考えてたんですよ。
レイジ 今まではロック好きのおじさんか、女の子が多かったから。
ハマ 楽器をやってそうな子とかいてね。男4人で並んでて、“君ら、絶対バンドやってんでしょ”っていう。
ショウ ハマくんのプレイをずっと見てるヤツは、絶対ベースだなとかわかるよね。うれしいですよね、そういうのは。
ハマ うん。ツアーの合間にもいろんな活動が同時進行してたんですけど、ツアーが充実してたから、ほかのことに対する熱量やコンディションもすごくいい感じだったんですよね。

次は“もっと踊ろうぜ”。その条件を満たす曲が「JOY JOY JOY」だった

——大人になってきたのかもね、いい意味で。

ハマ いい加減、そういうことですよね(笑)。
レイジ 物理的にもね。だって19歳でデビューして、今年23歳ですから。

——大学卒業して、社会人になる年齢だ。

コウキ そう、ツアー中に大学卒業したんで。
レイジ 就活ですよ、ツアーは(笑)。
ショウ (笑)就活って、ちょっと遅くない? で、そのツアーの途中で出来たのが「JOY JOY JOY」なんですよ。九州に行ったときだと思うんだけど、ホテルの部屋で、その日買ったレコードを聴きながら、“次、どうしようか?”って話をして。
コウキ うん。
ショウ “ツアーのファイナルで新曲をやりたいね”って話になったんですよね。それがシングルになったら、余計にいいし。ツアーでは“みんなで歌おうぜ”っていうのがテーマだったから、次は“もっと踊ろうぜ”っていうのがいいねって。その条件を満たす曲が「JOY JOY JOY」だったんです。

——“一緒に歌う”の次は“一緒に踊る”。いいですね、めちゃくちゃシンプルで。

ショウ あとね、“自分たちはエンターテイナーなんだな”っていう想いが生まれたんですよ。目の前にいる人を楽しませたいという想いがさらに強くなったし、楽しんでくれてる人を見ると、めちゃくちゃうれしいし。自分たちのワガママをとおすとか、“誰もわかってくれなくても、これをやるんだ”っていうスタンスにも憧れるけど、俺たちのスタイルはそうじゃないなって。だって、俺ら4人と会話したら、“こいつら、めっちゃ面白れえな”って好きになってくれると思うんですよね。

——たしかに(笑)。みんな、キャラも立ってるし。

ショウ そう、この4人のキャラの感じを含めて、もっといろんな人に伝えていきたいなって。
ハマ 19〜20歳くらいのときって、“カッコいいことをやろうと思ってるんだから、そういう(楽しい)部分はべつにいらないのかな”っていうのもあったんですよ。
ショウ ひと言もしゃべらないで(ライブを)成立させるっていう、尖ったこともやってみたかったし。
ハマ それも頑張ればできると思うけど、体の中から自然に出てくるものとは違う気がするんですよね。日頃から、“いや、べつにないです”みたいなインタビューをやってるわけでもないし(笑)。

——そうですね(笑)。こうやって話してても、めちゃくちゃ楽しいわけで。

ハマ だから、改めて“やっぱり面白くしたほうがいいよね”というよりも、元々そういうカタチで伝えるのが得意なんですよ。今回のツアーのMCも、一回も失敗しなかったし。全然話すことも決めてないのに。
ショウ そうだね。調子いいと、長くなっちゃうんだけど。
ハマ いつも15分くらい話してたよね。それも、演奏がしっかりしてたからだと思うんですよ。だからこそ、MCにはいい意味で気を遣わなかったっていう。

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