ORANGE RANGE – デビュー11年目の原点回帰にして新境地。レンジ史上最強のソリッドでラフなバンド・サウンドが炸裂したアルバム『spark』の登場!

ORANGE RANGE

天下御免のやりたい放題。全編ほぼ打ち込みによるエレクトロニックな音作りで、ファンをアッと言わせた前作『NEO POP STANDARD』に続く新作『spark』は、まったく逆方向に振り切った生々しいバンド・サウンドが大爆発。まるでバンドを始めたてのような初々しいアンサンブルと、遊び心満載の歌詞と歌が、真夏のウキウキ気分を一層盛り上げる痛快な一撃だ。ただひたすらに“面白いこと”だけを追いかけて、デビュー11年目に突入した5人の姿勢にブレはない。合言葉はひとつ、“スパークしようぜ!”

INTERVIEW & TEXT BY 宮本英夫 PHOTOGRAPHY BY 平野タカシ(6/27@SHIBUYA-AX ライブ)

5人が躍動しているような曲を作りたいなと思って、進んでいきました

──前作と全然違うというか、むしろ前が特殊だったという気もするけど、今回はバンド・サウンドでガツン! ときましたね。

NAOTO そうですね。前作があったからこそ、という感じです。あれがあったから、極端に振り切れた。

──振り切って元に戻ったというか、さらに戻ってほとんどアマチュア・バンドの楽しさみたいな、そういうことすら感じましたよ。音数が少なくて、ラフでストレートで、ものすごくいい感じ。

NAOTO 最終的にそういうものにしたかったんですけど、なんて言うのか、やっぱりクセみたいなものがあるんですよ。だから最初は、音がいっぱい入ったり、コードが増えたり、一度そういうものを作ってみて、そこからコードを減らしたり、音を減らしたり。なるべく簡単な状態にするという作業があって、ここに辿り着いた感じですね。
HIROKI 前回のアルバムが、モノトーンというか、内にこもっていくような印象が、僕の中にはあったので。今回のアルバムの曲をもらったときは、開けてて、明るい曲が揃ったなという印象でした。精神的には、前よりもラフな感覚でできましたね。
YAMATO 力の抜けたというか、力まずできたアルバムなのかなと。『NEO POP STANDARD』があったからこそ、この雰囲気が際立ってる感じはあるんだけど。その雰囲気を作るために力んでる感じはしないし、サッと作ってサッと出来たみたいなイメージかな。
YOH 前回が、ああいうアルバムだったんで。(その世界に)どうやって入っていくか、考えながらツアーを回っていくなかで、漠然と次のイメージが湧いてきて、それを形にしていったんですけど。5人が躍動しているような曲を作りたいなと思って、進んでいきました。
RYO オレも、『NEO POP STANDARD』から繋がるんですけど。『NEO〜』の制作が終わって、ツアーを回って、『NEO〜』の曲にバンドでやるパワーが加わったときから、意欲的になっていったんですよ。あのツアーで、気持ちがどんどん高揚していって、そのまま制作に入っていった。だから、去年の後半から、ずーっとテンションが高かったです。

もっと人間味のあるリズムの感じとか、アマチュアリズムの感じとか

──それと、今回、歌がすごく前に出て聴こえるんだけども。それは意図したこと?

NAOTO そうですね。音数も少ないし、歌だけで成り立つぐらいのものにしたいなと。バックの演奏は小難しいことはしてないし、ビートもシンプルだし。この資料を作ってくれた菊地さんが言っているように、まさに“ネイキッド”(裸の)なものだなと。

──えー、菊地さんというのはビクターの宣伝部の方で、アルバムの紙資料にそういうことが書いてあるんです、読者のみなさん(笑)。

NAOTO だから、歌がちゃんと聴こえてくる。歌の音量がデカイわけではないし、(演奏とのバランスは)イーブンに近いんだけど。(音域の)上も下もそんなにないし。まさに、菊地さんナイス! です。

──ナイスなキャッチ・コピー、出ました。“ネイキッドなORANGE RANGE”。

NAOTO 本人がいると言えないんで。WEBを通して言ってみました。

──さっきまでそこにいたんだから(笑)。本人に言ってあげればいいのに。

NAOTO WEBを通して“ありがとう”と言っておきます(笑)。

──その、全体のシンプルな構成とか、歌とのバランスとかは、NAOTOくんが最近聴いているものとかに影響された部分はある?

NAOTO そういうトレンドもありますね。それと、『NEO POP STANDARD』が、上も下もあってキラキラしてたから。今回はそうじゃなくて、もっと人間味のあるリズムの感じとか、さっき言ってもらったみたいな、アマチュアリズムの感じとか。音楽的にはあんまり深く考えられてないけど、そのときしかできない勢いとか。僕らがそれを今やるのは変ですけど、擬似的にやってみたいなと。

──ドラムは全部SASSY?

NAOTO いや、いろいろ。3人です。SASSYと、桜井(マサヒロ)さんと、(有松)益男さん。

──それは曲に合わせて?

NAOTO そうです。でも、桜井さんには、怒られましたね。

──おや。なんで?

NAOTO とてもマジメな人で、“練習するから、事前に音源をくれ”と。でも“練習しないでください”って言ったんですよ。プロのミュージシャンで、ただでさえカッチリしてる人なんで。すごいマジメにやってくれるんですけど、“いや、今回はそういう趣旨じゃないんで”と。

──あー。なるほど。

NAOTO だけど、“やっぱり送ったほうがいいのかな?”と。それで急遽、3日前ぐらいに送って、怒られました(笑)。

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