LACCO TOWER MINI ALBUM「続・短編傷説」ディスクレビュー

続・短編傷説

MINI ALBUM

LACCO TOWER

続・短編傷説

I ROCKS/ジャパンミュージックシステム

2013.07.17 release

<CD>


熱量高めの“華のある”日本ロック王道的ポップ感

 エモーショナルかつ大胆でドラマチックな楽曲展開が魅力であり、感情的で胸アツな歌えるメロディを持つ’02年結成の5人組ロック・バンド、LACCO TOWER。その独特なセンスによる空気感は、結成当初より、楽曲タイトルがすべて“日本語による単語”という一途なこだわりや、“狂想演奏家”と自らカテゴライズするとおり、爆裂するライブ・パフォーマンスに定評を持つ。伝説のロック・バンド、BOØWYのお膝元、群馬を軸にインディペンデントな活躍で全国展開する期待の次世代ロック・バンドであることも注目ポイントのひとつだ。

 ’09年にリリースされた人気作『短編傷説』の続編となるのが、本作ミニ・アルバム『続・短編傷説』。よりラウドな世界観へと進化した1曲目「杏子」は、THE BACK HORNを彷彿とさせる熱量高めのロック・サウンドによってMVも制作されている爆発的キラー・チューン。2曲目「凡人論」は、疾走するビートに絡み合うピアノ・フレーズがきらきらと輝き、X JAPANのギタリスト・hide&PATAのプレイを感じさせる間奏でのツイン・ギター・アンサンブルの艶やかさがヤバい。そして、3曲目「弥生」では、ポルノグラフィティよろしく、ミドルでメロウなせつなポップな泣きメロ・ナンバーを披露。4曲目「変身」では、ONE OK ROCK好きにも通じる荒々しいエモーショナルなロック・チューンが登場。ピアノのリフレインから始まる5曲目「告白」では、生きるうえでの葛藤や不安をロックなバラードとして、徐々に壁を乗り越えて盛り上がっていくかのようなオリジナリティ溢れる構成で表現されている。

 インディペンデントなスタイルを選択して活動を続けるLACCO TOWER。当レビューでは、あえてわかりやすく王道ロック・バンドの名前を例に挙げてみたが、LACCO TOWERこそ日本を代表する“王道ロック・バンド・スタイル”を継承するポテンシャルを秘めているように思う。さらに、昨今盛り上がりをみせる、じん(自然の敵P)などロック系ボーカロイド楽曲にも通じる、過剰なまでの熱量の高さも気になるポイントだ。世代別、ジャンルごとに細分化されているシーンの壁を破壊し、広い引き出しを駆使して、さらにメロディックで驚きなサウンドを届けてくれることを期待したい。7月21日からは10月末まで続く全国ツアー“続・傷心旅行”も開始されるので、お近くのライブハウスで要チェックあれ!

(fukuryu)

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