Perfume – Perfumeが2度目となるワールド・ツアーを開催。日本を含む全10ヵ国でライブ・ビューイングが行なわれたロンドン公演をレポートする!

Perfume

「Brilliant!」超満員の客席から起こる、割れんばかりの歓声をあびながら、彼女たちは叫んだ。その顔に浮かぶBrilliantな笑顔だけで、この公演の意義は満たされたような気がする。7月5日にイギリスで行われた“Perfume WORLD TOUR 2nd”の模様が、7月6日AM4:00から現地と同時生中継で、全国の映画館にてライブ・ビューイングされた。

TEXT BY 小島双葉  PHOTOGAPHY BY Chiaki Nozu

Perfume色に染められた会場は、さながらダンス・フロアのように熱狂していた

会場のひとつである渋谷TOHOシネマズには、まだ暗い早朝にも関わらず、多くの人たちが訪れた。スクリーンに映し出された現地の会場02 Shepherd’s Bush Empireは、オペラ劇場を思わせるクラシカルな作り。3階席まで超満員の客席は、性別、年齢、人種に至るまで、様々なファンで埋め尽くされていた。今回のイギリス公演のチケットは発売とともに即完売し、現地のファンのために、より大きなキャパシティを持つこの会場へと変更された。公演前からすでに、熱狂への予感をジワジワ感じさせていただけあって、いやでも期待が高まってしまう。

定刻となり、ライブの注意事項が英語、次いで日本語でアナウンスされる。「今夜の公演を、最高の思い出にしましょう」の言葉に、会場から「ハーイ!」とレスポンスが返された。「KASHIYUKA!」など、メンバーを待ちわびる片言の歓声が充満した頃、いよいよ、ライブがスタートした。

ライブは、オープニングからして強烈だった。暗闇のなか登場した3人に、グラフィックが投影される。オープニングを飾ったのは「Spending all my time」。重厚なビート・サウンドに乗せて踊りだす彼女たちに合わせて、グラフィックも変化。去る6月にカンヌで開催された世界最大の広告祭“カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル”でも披露され、世界的に話題となった、人間版のプロジェクション・マッピングだ。激しいダンスに完璧に映像を同期させる、高度で斬新な演出に思わず鳥肌が立つ。投影されていたのはオリジナルのハジけたグラフィックのほか、カンヌでのフェスティバルへ向けて行われていたプロジェクト“Perfume Global Site Project #003”のサイト内で公開されていた、“ツイッター・プロジェクト”によるTwitterへの投稿をグラフィック化したものと、同サイト内でユーザーが自由にPerfumeのCGにアニメーションを施した“ドローイング・プロジェクト”の投稿作品なども含まれていた。一ミュージシャンの枠を超越した彼女たちにしかできない演出法に、序盤から一気にボルテージが上昇する。そのまま「Magic of Love」「レーザービーム」など、近年のヒット曲を矢継ぎ早に披露。胸元に赤い模様の入った白いミニ・スカート衣装の3人が、キレのあるダンスを踊りながら、ステージを縦横無尽に動き回った。

最初のMCで、お決まりの「Perfumeです!」のイングリッシュ・バージョンを披露し、英語でロンドンのファンへ感謝を伝えると、会場から歓声が湧き起こった。「わー嬉しい!伝わったっぽい!」と喜ぶ3人の姿と、先ほどまでのストイックなステージでのギャップが愛らしい。また、本公演が日本を含む、香港、ブラジル、アメリカなど世界10カ国でライブ・ビューイングされていることを伝え、カメラに向かって各国に呼びかけた。次いで、英語が話せない彼女たちは「日本語も英語も話せる人!」と呼びかけ、客席の中から通訳係をピックアップ。その通訳を通して、日本ではネガティブな感想も聞くイギリスの名物料理フィッシュ&チップスが、食べてみたらとてもおいしくて感動したというエピソードから、客席を“フィッシュ・エリア”と“チップス・エリア”に分け、コール&レスポンスで盛り上げた。

会場の一体感を高めた後は、「Spring of Life」「SEVENTH HEAVEN」などを披露。途中、シルバー、ピンク、ブルーなどのカラーが入ったポップなナース服のような衣装に着替えた彼女たちに合わせて、重低音のなかストロボが明滅し、レーザーが這いまわる。Perfume色に染められた会場は、さながらダンス・フロアのように熱狂していた。

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中盤のMCで行った “P.T.A.のコーナー”では、恒例の「はみがきじょうずかな」のほか、ロンドン出身の伝説のバンド、Queenの名曲「We Will Rock You」を歌い、後ろ向きで天に指を突き上げるフレディー・マーキュリーのポーズを決めるなど、コミカルなMCで客席に笑顔を誘った。

後半に入り、ライブの勢いは衰えるどころか更に加速。「Dream Fighter」の演奏中には、バック・スクリーンに英訳された歌詞が映しだされた。彼女たちの代名詞でもある1曲「チョコレイト・ディスコ」のイントロが流れると、客席からは咆哮に近い歓声が起こる。ロンドンのステージで、2007年にリリースされたこの曲を歌う彼女たちを見て思うことは、Perfumeというアーティストがどれだけ普遍的な作品を残し、それにふさわしい存在であるかということだ。彼女たちは、シンガー・ソングライターではない。しかし、ブレずに、プロフェッショナルに、価値ある活動を続けるこの3人は、器としてこの上なく純真潔白だ。涼し気な顔で踊る彼女たちの胸元に滴る汗が、その尊さを物語っていたように思う。

本編の最後で披露された「MY COLOR」では、3人に合わせて会場の全員が手を振った。その光景に、思わずあ〜ちゃんから「Beautiful…」と声が漏れた。この上なくピースな空気を維持したままのアンコールでは、客席の多数決で決まった「GLITTER」を演奏。3人は何度も何度も「Thank you very much!」と繰り返しながら、ステージを後にした。

彼女たちの尊い存在感、そしてワールド・ワイドな魅力を全世界に示した、Perfume初となるヨーロッパ・ツアーのロンドン公演は、こうして、文句なしの大成功で幕を閉じた。

SETLIST

01. Spending all my time
02. Magic of Love
03. レーザービーム
04. ポリリズム
05. Spring of Life
06. SEVENTH HEAVEN
07. スパイス
08. だいじょばない
09. エレクトロワールド
10. FAKE IT
11. Dream Fighter
12. チョコレイトディスコ
13. MY COLOR

ENCORE
14. GLITTER

DISC INFORMATION

ALBUM 今秋 release
『LEVEL3』
Perfume Records/ユニバーサルJ

PROFILE

パフューム/かしゆか(樫野有香) 、のっち(大本彩乃)、あ~ちゃん(西脇綾香)の3人組。’00年広島にて結成。’03年、プロデューサーにcapsuleの中田ヤスタカを迎え、東京にて精力的活動を開始。’05年にシングル「リニアモーターガール」でメジャー・デビューを果たす。昨年はアジア4ヵ国で初の海外ツアーも行なう。今年の秋には前作『JPN』から約2年ぶりとなるニュー・アルバム『LEVEL3』のリリースも決定している。

LIVE INFORMATION

Perfume WORLD TOUR 2nd
7月3日(水)ケルン(ドイツ)GLORIA
7月5日(金)ロンドン(イギリス)O2 Shepherd’s Bush Empire
7月7日(日)パリ(フランス)Le Bataclan

東京・大阪 2大ドーム・ライブ
12月7日(土)京セラドーム大阪
12月8日(日)京セラドーム大阪
12月24日(火)東京ドーム
12月25日(水)東京ドーム

関連リンク

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Perfume OFFICIAL GLOBAL WEBSITE
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