THE BAWDIES – バンド史上最長&最大規模の全59公演におよぶ全国全県ツアー“1-2-3 TOUR 2013”もついにファイナル。大阪城ホールのライブ・レポート!

THE BAWDIES

2月2・3日の京都磔磔からスタートした、THE BAWDIES史上最長&最大規模の全59公演におよぶ全国全県ツアーが、6月28日大阪城ホールにてツアー・ファイナルを迎えた。約半年をかけて各地のライブハウスを巡り、ZEPPを経て、彼らが辿り着いた先は、6月16日に行われた横浜アリーナ公演を合わせた、ワンマンとしては初のアリーナ会場のステージだった。ライブ・バンドとしての圧倒的な実力を持つ4人が見せた、この日の“ロックンロール・パーティ”とは? その模様をレポートする。

TEXT BY 今井智子 PHOTOGRAPHY BY 橋本塁

半年にわたったツアーの最終日、長い物語を締め括る最重要日

 例えばニューヨークのアポロ・シアターあたりを思わせる、重厚な赤いカーテンに縁取られたステージの上方に“1・2・3”と文字が並んでいる。このセットを横浜アリーナで見たときに、THE BAWDIESの晴れ舞台に来たのだなとグッとくるものがあったのだが、大阪城ホールは半年にわたったツアーの最終日というだけでなく、長い物語を締め括る最重要日でもあった。
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 会場に流れるソウルフルなナンバーが、アリーナのブロックやスタンド席へと急ぐオーディエンスの気分を盛り上げていく。ステージにはまだ誰もいないけれど、パーティはもう始まっているのだ。スピーカーから流れる曲のボリュームが一段と大きくなると、自然と手拍子が起こり歓声も飛び出す。聴こえてきたのはザ・ソニックスの「PSYCHO」。そしてお待ちかね、サム&デイヴの「SOUL MAN」が爆音で流れ、拍手と歓声に迎えられてメンバーがステージに姿を現した。
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 拍手でこたえるJIM、ドラム台に進んだMARCY、ROYは歓声を受け止めるように両手を上げて胸を張り、TAXMANは片手を振るとギターを手にした。4人の用意ができると間髪を入れずに始まったオープニング・ナンバーは「DANCE THE NIGHT AWAY」。スタートダッシュのスピード感とキレの良さは,長いツアーの賜物だ。MARCYは、ぐいっと顔を上げて会場を見回すようにドラムを叩き、JIMはギターを激しく弾きながら頭を振りジャンプし、TAXMANは左足でテンポを取りながらプレイしている。そんなふたりの真ん中で気合いの入った歌を聴かせているのがROY。ぶっとい声で”We’re going to the show”というフレーズが繰り返されるほどに熱気が高まり、手加減なしのシャウトが広い会場に響きわたった。
 「THE BAWDIESです! 待たせたな、大阪! ロックンロール・パーティに必要なものはワクワクした気持ち、それだけです。ロックンロールがそれを爆発させてくれますから。準備はいいか!」とROYが言うと大歓声が起こった。JIMとTAXMANが前に進み出て「LONELY MAN」のイントロを弾き、ROYが歌えば手拍子が起こる。続く「RCOK ME BABY」は頭上の“1・2・3”の文字がリズムに合わせて光り、アリーナもスタンドも照明が明るく照らされた。絶好調の演奏は余裕しゃくしゃく、ROYが「カモン、MARCY!」と促し「CAN’T STOP GROOVIN’」へ。快調なノリの中でTAXMANがステージ両脇から伸びる花道の左側を進んで行き、曲終わりで先端に着くとレコードでも左チャンネルから聴こえてくる「JUST BE COOL」のイントロを鳴らした。歌が始まるとアリーナもスタンドもジャンプする姿で波打って見え、落ち着いたムードになるかと思えた「LEMONADE」でも熱気は少しも変わらない。ステージ両脇の丸いスクリーンにメンバーが映ると、ムーディにソロを弾くJIMの汗だくぶりがいつもにも増して眼を引いた。

思い切り上を向いて、思い切り楽しんで前に進もうか、と

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 「ありがとうございます!楽しいねえ! 59本目、まだまだパーティはこれからですからね! 思い切り上を向いて、思い切り楽しんで前に進もうか、と。準備はよろしいですか? あったまったようなので急がしてもらおうと思います」
 そしてMARCYに声を掛け「LISTEN」へ。ROYの言うとおりあたたまっているオーディエンスとTHE BAWDIESは、ひとつになって揺れている。「I WANT YOUR LOVE AGAIN」が終わるとTAXMANが言った。
「今日はせっかく、こんなに大勢来てくれているので、僕も1曲歌いたいと思うんですけど、どうですかー?」
 歓声を受けて「TAKE A CHANCE」を歌うTAXMANの隣ではROYがベーシストの顔になって、弾きながらTAXMANに笑いかける。そんなふたりを見てMARCYも笑顔でコーラスを重ねている。前に出てギターを弾くJIMも、この空気を肌で感じていたはずだ。
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