サンボマスター SINGLE「ミラクルをキミとおこしたいんです/孤独とランデブー」ディスクレビュー

ミラクルをキミとおこしたいんです/孤独とランデブー

SINGLE

サンボマスター

ミラクルをキミとおこしたいんです/孤独とランデブー

GMpV/ビクターエンタテインメント

2013.06.26 release

初回限定盤 <CD+DVD>
通常盤 <CD>


どっから聴いてもサンボでしかない、サンボの最先端

サンボマスターのニュー・シングルは、名曲「世界をかえさせておくれよ」(’09年)に続く、「い・ろ・は・す(I LOHAS)」のCMソング「ミラクルをキミとおこしたいんです」と、人気深夜バラエティ番組「ゴッドタン」から生まれた映画「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE」主題歌である「孤独とランデブー」のW大型タイアップ両A面シングル! ……と、レビューでタイアップ情報を書き連ねてると、文字量を稼いでいるのか、何か宣伝的な意味合いがあるのかと深読みされそうだけど、そんなことは全然なくて。アニメのテーマ曲などイメージと離れた、取って付けたようなタイアップも多いなか、この両曲はタイアップというより、コラボレーションに近く。互いに良い影響を与え合っていることが、本当にすごいと思ったのだ。

今年でデビュー10周年を迎えるサンボマスター。彼らのすごいところは、バンドの芯の部分や暑苦しいほど熱いソウルは10年前と一切変わらないまま、音楽的な進化、変化を繰り返し、今も作品ごとに表現の深みや広がりをぐんぐん増しているところ。CMソングにふさわしいドポップさと耳から離れないキャッチーさを持ちながら、フル・サイズで聴くと変速ビートの転調部分など、サウンド、アレンジ面での遊びや発明が多く隠れされている、「ミラクルをキミとおこしたいんです」。“キス我慢選手権”があったから生まれたであろう「孤独とランデブー」は、数年前から導入されたシーケンス・サウンドを多用し、バンド感も残しながらダンサブルにドラマチックにアレンジ。どちらも10年前の彼らからは絶対に生まれなかった曲だろうが、“どっからどう聴いても、サンボの曲でしかない”ところが本当に素晴らしいのだ。

きっと「い・ろ・は・す(I LOHAS)」のCMイメージがあったからこそ、「世界をかえさせておくれよ」をさらに推し進めた感もある「ミラクルをきみとおこしたいんです」が生まれたはずだし、番組スタッフ制作のMVを見れば一目瞭然の「ゴッドタン」との相思相愛な関係があったからこそ「孤独とランデブー」が生まれたはずで。今作はそういった互いに刺激し、高め合う関係にこそタイアップ、いやコラボレーションの意味があったし、そこにさらなる音楽的成長の伸びしろもあったのだと思う。最先端のサンボマスターを、違った角度から聴くことができる両曲。両A面の看板に偽りナシです!

(フジジュン)

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