LOW IQ 01 ALBUM「Meisterlaw」ディスクレビュー

Meisterlaw

ALBUM

LOW IQ 01

Meisterlaw

cutting edge

2013.06.12 release

初回受注限定生産盤 <CD+グッズ>
通常盤 <CD>


天衣無縫な“マイスターの法則”

 来年ソロ活動15周年の節目を迎える“イッチャン”ことLOW IQ 01。この『Meister Law』は、そのアニバーサリーに向けての気付け薬のような自身初のセルフ・カバー集だ。これが、率直に言ってチョー面白い! なにしろ「イッチャン、こうきたか!」「この曲が、こんなことになっちゃうの!?」という清新な驚きと興奮が全編に溢れているのだから。これは古くからのリスナーとしての見解だけれど、LOW IQ 01初心者、あるいは未体験の方にとっては純粋にベスト盤のようなものとして存分に楽しんでいただけると思う。

 本作のレコーディングにあたってイッチャンは多岐にわたるネットワークをフル活用して多彩なゲスト・ミュージシャンを招聘──MASTER LOWのメンバーとしておなじみのTADAAKI“TDC”FUKUDA(FRONTIER BACKYARD)をはじめ、Reiji“ZeeeeRay”Tanaka(YOUR SONG IS GOOD)、Kouji Shiono(RUDE BONES)、Akira Kawasaki(mouse on the keys)、Tomo(THE CHERRY COKE$)、堀江博久などなど(一癖も二癖もある腕利きミュージシャンを適材適所にコンダクトしてしまうこと自体ひとつの才覚だろう)。で、そんな多士済々なメンツと共に「So Easy」「Rules」「Little Giant」といった珠玉のライブ・アンセムを、オーセンティックなスカ/ボサノヴァ/ポスト・ロック的なアプローチで鮮やかに一新。いくつか例を引けば、「Way It Is」は管楽器をフィーチャーした2トーン・スカ調のものとなり、「New Things」は軽妙洒脱なボッサの装いを纏い、「Makin’Magic」はバンジョーやアコーディオンが狂い咲く享楽的なアイリッシュ・ナンバーに。先述のとおり巧みなリアレンジに驚くと共に、ずっと聴き続けてきた愛聴曲のような耳馴染みっぷりにも驚かされるだろう。それこそSUPER STUPIDの頃から様々なジャンルを血肉化し、クロスオーバーさせ、他の(いわゆる)AIR JAM系パンク・バンドとは一線を画しまくっていた市川氏ではあるが、その音楽的なコーディネート・センスはやはり一級品。マイスターの手腕をとくとご堪能あれ!

(奥村明裕)

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