RYUKYUDISKO ALBUM「TEN TO TEN」ディスクレビュー

TEN TO TEN

ALBUM

RYUKYUDISKO

TEN TO TEN

@DISKO

2013.06.04 release

<CD>


DIYなRDM(琉球ダンス・ミュージック)を堪能!

 ちまたではEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)が盛り上がりを見せているが、RDM(琉球ダンス・ミュージック)も負けてはいない! 今年で結成10周年を迎える沖縄発・双子のダンス・テクノ・ユニットのRYUKYUDISKOが、4年ぶり5枚目のオリジナル・アルバム『TEN TO TEN』をリリースする。ふたりの誕生日でもありデビューした日でもある6月4日に発売され、ジャケットも少年時代のふたりが写っているというから、まさに記念碑的な一枚である。

 原点回帰とでもいうべき、随所にDIY精神が感じられる本作。長年所属していたキューンミュージックを離れ、レーベルからマネジメントまでを手がける自身のオフィス、@DISKOを設立。そしてYAPAN(Yosuke Hiroyama)とTetsushi Hiroyamaのふたりで、作詞・作曲・ミックスすべてのプロデュースを行った。あえてゲスト・アーティストも招かず、懐かしくも新しい“おふたりさま”な作品に仕上がった。

 本作で特筆すべきは、全曲4つ打ちナンバーで、以前の作品に比べよりダンス・ミュージック色が強くなっているということ。もちろん音のチャンプルー(ごった煮)具合も健在。沖縄の音階や楽器をふんだんに使ったRYUKYU節と、近年のトレンドであるダブ・ステップひいてはベース・ミュージックや、チップ・チューンも織り交ぜたDISKO色が楽しめる内容となっている。

とくにブレイクビーツ、ガバ、琉球音階がミックスされた「Real Kids」、沖縄民謡でよく使われる3連符のリズムを使い、ピコピコ・サウンドに仕立てた「Super Uchina Land」、エイサーの道じゅねー(パレード)の音をサンプリングしたテクノ「Native Machine」、エイサーのサンプルを繰り返しループしてシャッフルした「Eisa Disko Matsuri」は、彼らのカラーが濃く出ていると思う。

 沖縄というローカルな風土を愛し、そこに根付きつつも、つねにグローバルな感性で制作を行ってきた姿勢は一貫して変わらないようだ。platik時代、キューン時代を経て、自身のレーベル@DISKO時代に突入したRYUKYUDISUKO。ワン・ディケイドを迎えてひとまわりした感覚もあり、今後どうなっていくのか楽しみである。それぞれのソロ活動を経てたどり着いた、RDM(琉球ダンス・ミュージック)を堪能してほしい。

(福アニー)

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