でんぱ組.inc SINGLE「でんでんぱっしょん」ディスクレビュー

でんでんぱっしょん

SINGLE

でんぱ組.inc

でんでんぱっしょん

トイズファクトリー

2013.05.29 release

初回限定 CD+DVD盤/写真 <CD+DVD>
初回限定 GAME盤 <CD>
初回限定 相沢梨紗盤 <CD>
初回限定 成瀬瑛美盤 <CD>
初回限定 藤咲彩音盤 <CD>
初回限定 古川未鈴盤 <CD>
初回限定 最上もが盤 <CD>
初回限定 夢眠ねむ盤 <CD>
通常盤 <CD>


アッパーで奇想天外な必殺“お祭りソング”登場!

 今年1月に発表したシングル「W.W.D」は、でんぱ組.incが、これまでインタビューなどで語ってきた自分たちの過去を、曲の中に思いっきり詰め込んだナンバーだった。自分たちをさらけ出し、その上で“どん底からのスタートなめんな”と、前へ突き進んでいく思いが溢れていた。これがリアルに多くの人に伝わり、ワンマン・ツアーも大成功。さらには、ジャカルタ、台北、5月には香港でのイベントに出演と、アキバから世界へ飛び出し、“ワールドワイドでんぱ組”を実践してしまっているのだからすごい。日本が世界に誇るナード・カルチャーの筆頭株、強力ウェポンにでんぱ組が完全になってしまったわけだ。

 こうして、幸先よく’13年の幕を開けたでんぱ組。自分たちの過去にひとつのケジメをつけた彼女たちが、次なる一歩目としてリリースするのがニュー・シングル「でんでんぱっしょん」。ロックとエレクトロが絶妙にミックスした疾走感溢れるサウンドに、キャッチーなメロディが乗るアップ・チューンだ。作詞はアニソン、ゲーム・ソングなどのトップ作家で、でんぱ組の「Future Diver」などを手がけた畑 亜貴、作曲は、エレクトロ・ハードコア・バンド、Wiennersの玉屋2060%という、「でんぱれーどJAPAN」の強力タッグが再集結。

 歌詞は、楽しく歌い踊り、そして“私たちと君らを繋いで”夢に向かって冒険していこうという、パッション全開な内容。とにかく、にぎやかで弾ける、彼女たちの持ち味の、お祭りソングとなっている。

 だが、ひと筋縄じゃいかないのが、でんぱ組。曲の途中でセリフのパートになり、“この先大丈夫かな”、“(「W.W.D」で)なめんな!とか言っちゃったしさ”と不安感を出す。それを振りきるように、いきなりオールド・スクール・テイストのガツガツのラップで攻めるという新展開。そして、いったんブレイクし、元の曲のラインに戻っていく突き抜けっぷりが気持ちいい。このエンターテインメント感は、まさに、でんぱ組らしさと言っていいだろう。カラフルなMVでは、メンバーが新体操のリボンを使ったダンスを披露しているので注目だ。

 さらに、ファンへの感謝を歌ったメロディアスなミディアム・チューン「ORANGE RUIM」など、カップリングも充実。今回、ジャケットが9種類あり、6人のメンバー盤のジャケットは、borutanext5、細金卓矢、二艘木洋行、河原光氏、大月壮 feat m7kenji、HOUXO QUEといったクリエイターが担当。さらには、DJ’TEKINA//SOMETHING、玉屋2060%(Wienners)、PandaBoY、Ryu☆、やけのはら、ピエール中野(凛として時雨)によるリミックスがそれぞれ収録されている。

 新曲「でんでんぱっしょん」で、ますます広がりを見せる、でんぱ組の世界観。楽曲もダンスもジャケットもリミックスも全部ひっくるめて、ポップ・アート感すら感じるほどだ。

(土屋恵介)

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