HY – 4月末に発表した“ファンクラブ解散、ホームページ閉鎖”というニュース。しかし、それは新たなるスタートへの第一歩だった。彼らが、今の心境を語る。

2013.05.24

HY

4月末、“HYのファンクラブ解散、ホームページ閉鎖!”という驚くニュースが流れ、ファンをはじめHYの音楽を愛する人たちにとっては、衝撃的な事実が発信されたのだった。
だがしかし、それはもっと“自分たちらしさを追求したい”と思ったからゆえの選択であり、“自分たちの力で歩いていく”ということを、Facebookやtwitterなどで5人は即座に経緯を報告したのだった。
今回、そんな決意をした5人に会い、改めて未来の展望を聞いた。
楽曲制作にも幅が広がり、いろんなジャンルの歌が生まれてきているという。彼らの可能性は無限大。いったいどんな景色をまた見せてくれるのだろうか──。

INTERVIEW & TEXT BY荒金良介

自分たちの音楽や歌詞の一つひとつにも人間臭さが出て、強くなるんじゃないか

──今回HYが独立ということで、驚いたファンの人も多かったと思います。まず経緯から教えてもらえますか?

新里英之 そうですね。ホームページのBBS、ファンクラブなどで突然発表する形になったから、「本当に、ごめんなさい」と思っています。でもより自分たちらしさを、より本気で求めていった結果なんです。HYは高校を卒業してすぐ所属事務所に入って、内地に行っても右も左もわからない状態だったから。レールを敷いてくれていて、いろんな壁を乗り越えながら、勉強させてもらいました。すごく充実してたけど、自分たちも歳を重ねて、いろんな経験が自信に変わって、より自分たちらしさを出したいという気持ちが生まれてきて……親離れみたいな感覚もあるんですよね。

──なるほどね。

新里 イチからのスタートになるから、とっても大変だけど、自ら選んだことですからね。敷かれたレールを歩いていると、いつの間にか苦労を忘れてしまう部分もある。今は責任感を強く感じてるし、あらたなスタートを切ることで、見えてくるものも違うんですよね。ファンのみんなに対する感謝の気持ちやありがたみだったり、そこに目を向けることで、自分たちの音楽や歌詞の一つひとつにも人間臭さが出て、強くなるんじゃないかと思ってます。

自分たちが生まれ育った故郷でもっと音楽制作したい

──メンバー間でもいろいろ話し合ったんですか?

名嘉俊 たくさん話しました。まあ、普段から話してますからね。これからは自分たちが投げたものがダイクレトに返ってくるだろうし、また返ってきたものを5人で考えることができます。10代の高校生の頃に1stアルバム『Departure』を出して、沖縄から東京でレコーディングするようになり、機材から何からすごいなと驚きもあったんですけど。前作の『Route 29』で久しぶりに沖縄レコーディングしてみると、あれっ、東京は便利だと思っていたけど、自分たちでさらにいい音に近づけるんじゃないかと思って。自分たちが生まれ育った故郷でもっと音楽制作したい、昔よりもっと良くできるんじゃないか、というような会話が増えたんですよ。

──ああ、そういう流れがあったんですね。

名嘉 そうですね。今はFacebookにHYの近況とかを上げていたりしているんですけど、それももっと自分たちの言葉を直接伝えたいという想いでもあって。すでに気づいて登録してくれている人たちには、本当に感謝しているし、まだ知らない人にも今回のインタビューを通じて知ってほしいですね。何よりも、今まで応援してくれているファンのみんなには、すぐにでも会いたいくらいです。

──泉さんはどうですか?

仲宗根泉 今まで多くのスタッフに助けてもらって、何不自由なく13年間やってきたけど。これからは自分たちでやらないといけないし、また壁にぶつかるかもしれないけど、怖さは全然ないですね。5人とも新しい物語がスタートしたようなワクワク感のほうが強い。今後はいろんなことに目を向けて考えていけそうだから、HYを自分たちでプロデュースしつつ、もっとやらなきゃいけないなって。

今までも必ず挑戦を乗り越えてきたから。今は楽しみの方が大きい

──悠平さんはどうですか?

宮里悠平 新鮮な気持ちがありますね。いろいろ経験して、突っ走ってきた感じがあるけど。前を見つめて、またここから未来があるんだな、という気持ちが強くて。なんだろ、落ち着いてというか、のんびりじゃないけど、もっと自分らしく進んでいけたらいいですね。

──では、信介さんは?

許田信介 162本のライブハウス・ツアー以来の不安と楽しみがありますね。毎年挑戦し続けてきたから、今年もそういうことなんだろうなと。今までも必ず挑戦を乗り越えてきたから。今は楽しみの方が大きいですね。

名嘉 ファンクラブ解散がヤフー・ニュースに掲載されて……それでも信じて待ってくれるファンのみんながいることがとてもうれしかったですね。いきなり驚かせてごめんね、というコメントも出したけど、今までのHYとは違うコンタクトの取り方も考えてます。さらにいい環境で音楽ができると思うから、今以上に自分たちの力を発揮しなきゃいけないですからね。そこはメンバー5人シビアに考えつつ、音楽は音楽で楽しくやれたらいいですね。既に次のライブではあんなことしたい、こんなことしたいって、考えてるんですけどね。

──例えばどんなことを?

名嘉 ツアーのアイデアをいろいろ話し合ってるんですよ。『Route 29』のツアーも回れてないから、ちゃんとやりたいし。HYとファンのみんなとの素敵な距離感を作るのは自分のテーマでもあるし、メンバーも考えてることですからね。ファンクラブ・イベントにしても何か新しいことをやりたいなと。

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