Perfume SINGLE「Magic of Love」ディスクレビュー

Magic of Love

SINGLE

Perfume

Magic of Love

ユニバーサルミュージック

2013.05.22 release


“ポップなPerfume”を体感できる新曲「Magic of Love」

 昨年の10月~11月に行われた台湾、香港、韓国、シンガポールで初の海外ツアー“Perfume WORLD TOUR 1st”を大成功に導き、’13年最初のシングル「未来のミュージアム」は「映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)」の主題歌。一つひとつの活動の規模がさらに大きくなり、今や日本のポップ・カルチャーを牽引する存在となったPerfumeだが(個人的にもっとも驚いたのは、海外向けのオフィシャル・ホームページ/www.Perfume―global.com オリジナル楽曲と振り付けのモーション・キャプチャ・データを配布し、クリエイター、プログラマーの二次創作を促すという仕掛けは本気で画期的だった。あのサイトを手がけた真鍋大度は本当にすごい)、今年2枚目となるニュー・シングル「Magic of Love」では親しみやすくてキュートなイメージを改めて打ち出し、“これぞPerfume!”と言いたくなるようなポップ・チューンをストレートに体現している。どんなに大きな存在になっても、(メンバー、スタッフ、クリエイター陣を含めた)Perfumeチームは、自らの本質的な魅力をまったく見失うことがない。このバランス感覚は見事としか言いようがない。

 もちろん、楽曲自体も本当に素晴らしい。華やかさと軽やかさを備えたエレクトロ系トラック、かわいらしさと切なさが共存するメロディ・ライン、“甘い恋と愛を描いて/キミのことトリコにするの”というフレーズに象徴される、どこまでも愛らしいリリック。3人のボーカリゼーションがしっかりと感じられるサウンド・メイクを含め、J-POPとしてのPerfumeとしてはこれまでで最高のクオリティはかもしれないとさえ思う。中盤に挿入されている逆回転サウンドも聴きどころのひとつ。ミュージック・ビデオではメンバーがリアルに逆回転ダンスを披露していて、世界中の“踊ってみたい”ファンからも大きな注目を集めることになりそうだ。

 カップリングには中近東風のエキゾチックなサウンドと“やる気が起きなくて葛藤する女の子”を主人公にした歌がひとつになった実験的なナンバー「Handy Man」を収録。まったく制限を設けず、どこまでも自由なクリエイティビティを発揮し続けるPerfumeは’13年後半もポップス・シーンに気持ちいい刺激を与えることになるだろう。

(森 朋之)

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