Bank Band with Great Artists DVD&Blu-ray「ap bank fes ’12 Fond for Japan」ディスクレビュー

ap bank fes '12 Fond for Japan

DVD&Blu-ray

Bank Band with Great Artists

ap bank fes ’12 Fond for Japan

トイズファクトリー

2013.05.15 release

<DVD> 写真
<Blu-ray>


つま恋・淡路・宮城! 全会場でのライブをパッケージ

 広大な青と、まばゆい緑と、たくさんの晴れやかな笑顔と共にある、心にも体にも優しくてあたたかく、気持ちの良い音楽フェステバル——“ap bank fes”。’11年からは東日本大震災で被災された地、及び人々への支援を掲げ、“Fund for Japan”として開催された本フェスの、昨年第8回目の模様がパッケージされた映像作品には、やはりいつもどおり溢れんばかりの“思い”が目に見える形で映し出されていた。しかもこの第8回は、ホーム・グラウンドであるつま恋はもちろん、17年前に起きた阪神・淡路大震災の被災地である淡路、そして東日本大震災の被災地・宮城という3ヵ所での開催ということもあり、これまでとはまた異なる意義の深さが強く伝わってくる。全会場の出演者がほぼ揃っている映像なので、昨年の“ap bank fes”を多角的にとらえて観られるのも魅力的なポイントだ。

 各会場の主役は、オーディエンスを含めたそこに集った人すべて。音楽の主軸は、Bank Band。そして生まれ、創られていく、心と心の行きかう時空間。観どころはすべてのパフォーマンス、という以上に1分1秒起きていることどれもが、というのがたぶん正しいだろう。全38曲にプラス、ドキュメンタリーで構成されたこのライブ映像作品は、歌、演奏、アクション、オーディエンスの盛り上がりや表情はもちろんのこと、空を行く雲の流れや風に揺れる木々の葉まで、何ひとつ欠けてはいけないものばかりが収められているから。

 そう。かげがえのない存在がたくさん歌っている、音を鳴らしている、揺れている、躍っている、そして泣いたり笑ったりしている。それが臨場感たっぷりに体感できる、アーカイブ。今年の“ap bank fes”は休催が決定しているけれど、それはとても寂しくはあるけれど、この映像作品集に触れると、“いずれやってくる、次”への期待が改めて高まるばかりだ。

(竹内美保)

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