TRIPLANE SINGLE「ファイターズと共に」ディスクレビュー

ファイターズと共に

SINGLE

TRIPLANE

ファイターズと共に

エイベックス・エンタテインメント

2013.05.15 release

<CD>


北海道に、ファイターズに、思いっきり染まる才能

 メンバー全員が北海道・札幌出身であり、これまでもサッポロビール北海道エリアのテレビCMに3年連続で楽曲提供するなど、故郷に根付いた活動を行ってきたTRIPLANE。そんな彼らにとって、これは史上最大のビッグ・プロジェクト。なんと、北海道日本ハムファイターズとのコラボレーションを果たしたのだ。ファイターズが北海道を本拠地に始動してから、今年で10年目。そして、TRIPELANEも結成されてから10年目。そんな運命が引き寄せ合ったのか、ファイターズの“10th Season プロジェクト”の一環であるテーマ・ソングの制作を、TRIPLANEが手がけることとなったのだ。完成した、その曲名は「ファイターズと共に」──潔い! ジャケットも、思いっきりファイターズのエンブレム。
 TRIPLANEを知らない人も巻き込んで、ファイターズに、北海道に、長く愛されていってほしい。そんな楽曲への思いが滲み出ている。
 
 楽曲は、ファイターズの公式ホームページで、ファイターズへの思いや北海道への思いを募集し、それを歌詞に盛り込んでいったのだという。“雪解けの大地に 根ざして来た魂を”など、北海道ならではのフレーズから、“あきらめや苦難も 手を取り合い乗り越えて行ける”など、体育会系なフレーズまで、いつものTRIPLANEでは生まれ得なかったであろう歌詞に仕上がっている。そして、極めつけはサビ“ファイターズ go ファイターズ”だ。聴いていて、歌い継がれている様々な球団のテーマ・ソングが頭を過ぎった。この楽曲も、そうなっていく可能性に満ちている。

 歌詞だけではなく、全体を通してファイターズのファンが感情移入できるようにアレンジしているあたりは、TRIPLANEが10年の歴史を重ねてきた賜物といえるだろう。爽やかなストリングスの音色からは、北海道の涼風を。ブ厚いコーラスからは、札幌ドームの熱狂を。彼ら自身の、ファイターズや北海道への理解や愛情を感じられる。
 
 彼らは“何かの為に”楽曲を生み出すスキルが高いのかもしれない、そんなことを今さらながら思わずにはいられない。これからも、様々なトライアルを見せてほしい。

(高橋美穂)

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