PAGE – デビューのきっかけとなったナンバー「MY NAME IS xxxx」をリリースするPAGE。彼の原点とのともいえるこの曲に対する想いをストレートに語る。

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「You topia」でのデビューから約1年を迎えるPAGEが、「MY NAME IS xxxx」をリリースする。この曲は彼がグランプリを獲得した、ティーン・エイジャーだけの夏フェス「閃光ライオット」で披露された曲であり、彼にとってもキャリアの礎になる曲でもある。内容的にはタイトル通り、家族や取り巻く環境についてラップした、彼の自叙伝的な曲だ。しかし、このインタビューでも語られる通り、この曲に関してPAGEは「出したくなかった」と話す。その真意とはなんなのか。彼の想いを聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 高木“JET”晋一郎(ONBU)

自分なりに伝えられることがあったらなって思ったのかもしれない

——今回リリースされる「MY NAME IS xxxx」は、PAGEくんが「閃光ライオット2011」でグランプリを獲得した曲ですが、今、「閃光ライオット」を振り返ると、どんな大会でしたか?

先日、今年の大阪予選を観に行ったんですが、出場者のみんなの熱やヴァイブスがホントに高くて。でも“俺はこうじゃなかったな”って改めて思いましたね。もちろん、それは自分はバンドじゃなくて一人で出たっていうのもあるし、元々持ってる性格的な部分もあるんですけどね。

——出る上でそんなに熱意は高くなかった?

周りはみんな“優勝したい!”、“やる気だったら負けない!”って感じだったんですけど、自分はとにかくライブがしたくて出ただけだったんで、周りの熱気を見て、すげー帰りたくなっちゃったんですよね、当時。周りはバンドばっかりでなんか怖いし、びびっちゃって予選の段階で“帰りたい……”って(笑)。「閃光ライオット」自体、よくわかんないまま出ちゃったから、他の人たちとモチベーションが違ったんですよ。このコンテストに熱い想いがあるかっていわれたら正直なところなかったし、落ちると思ってたのにファイナルまで行けちゃったって感じで。

——決勝は日比谷野音でのライブでしたが。

でも、その時はここまで来たんだったら、思ってることを会場にいる3000人の前で言おうって感じでしたね。その時は高校に通ってて、つまんない学校生活だったから、そういう気持ちを、同じ10代の前で言ったんだと思うんですけど……正直、あんまり憶えてないですね。

──でも、日常で抱えてたモヤモヤをそこで吐き出したと。

まあ、そうですかね。観客も自分のことを暖かく迎えてくれたんで、自分なりに、伝えられることがあったらなって思ったのかもしれない。学校で友達がいなかったのは事実だし、そういう俺でもここに立てるってことを言ったと思います。

元々、この曲を出すつもりはなかったんですよ

——そして、新たに録音し直しての「MY NAME IS xxxx」のリリースですが。

元々、この曲を出すつもりはなかったんですよ。出すつもりはないって決めてて……出すなんてことは考えてなくて……出すつもりはなかったんですけど。

——……ループするほど嫌だったんだ。

それぐらい“なかった”んです。中三の時に音楽を始めて、卒業前にこの曲を作って、2年前に閃光ライオットにこの曲で出て優勝して、その流れで去年の夏にデビューして……、って意味では、この曲のお陰で今があると思うんですけど、同時に、この曲でいろんな誤解が生まれてるとも思うんですね。自分の中では、こういった内容の曲はこの曲だけなんですけど、この曲でグランプリを取ったってことで、この曲のイメージが俺に付いちゃってる。だから、メジャーでは出したくなかったんですよ。この曲を作ったことで付いてる俺への固定観念を、壊す為の曲がメジャーでは作れればなって思ってたんで。

——そこまでこの曲は嫌なのは?

今現在はこういうことを言いたいと思ってないし、こういう“良いこと”を言うヤツが嫌いなんですよ。良いことを言うヤツは大概クズだと思ってるし。そういう存在に自分が思われちゃうんじゃないか、そう誤解をされちゃうんじゃないかって、不安なんですよね。「PAGEって「MY NAME IS xxxx」の人でしょ」って言われるのが嫌だったし、この曲を出すことでまたそう思われるかもしれないのが怖い。でも、“15歳の時の僕のリアル”ではありますね。

——では、この曲を作った時はどんな心境でした?

中三の卒業前なんですけど、なんか真面目になっちゃったんですよね、その時。基本ふざけてて、真面目なことが苦手なタイプなんですけど、節目節目で真面目になるクセみたいなのがあって。例えば、小学校の頃から野球をやってたんですけど、みんなが居残り練習してても、一人だけ帰っちゃうようなタイプだったんですね。でも、小学校を卒業してそのチームを引退した途端、急に真面目になっちゃって、“ちゃんと野球やらなきゃダメだ、中学の部活じゃなくてシニア・リーグに入らなきゃ”って地元の強豪チームに入っちゃったり(笑)。そういう性格なんですよ。で、「MY NAME IS xxxx」を作った時も、中学の卒業前っていう節目で、なんかそういうモードになっちゃったんですよね。“これは卒業証書を貰っても何も卒業出来ない。なにかちゃんと良いことを言わないと卒業したことにならない”って、なんかむずむずして。それでラップはすでにやってたから、その想いを曲にして自己完結しようって。そうやって2時間ぐらいで、あんまり考えずに作りましたね。ホントにポンポンポンと作れちゃって。それぐらいサクサク作れるぐらい、その時は本当にそう思ってました。

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