HEY-SMITH ALBUM「Now Album」ディスクレビュー

Now Album

ALBUM

HEY-SMITH

Now Album

CAFFEINE BOMB RECORDS

2013.05.01 release


5人組パンク・バンドが放つ意欲作

 前作『FREE YOUR MIND』がオリコン・デイリー・チャート1位をゲットし、“FUJI ROCK FESTIVAL 2012”や“RISING SUN ROCK FESTIVAL 2012 in EZO”など主要フェスにも出演。自身も地元・大阪で“OSAKA HAZIKETEMAZARE FESTIVAL(通称・ハジマザ)”を主宰するなど赤マル急上昇中のパンク・バンド、HEY-SMITH。約2年ぶり、3枚目のフル・アルバムとなる本作は、疾走感と高揚感溢れる楽曲、パフォーマーとしての俊敏性、そしてメンバー5人揃いも揃っておバカ(←これってパンク・バンドにとっては最上級の褒め言葉、だよね?)と三拍子揃った“ヘイスミ”の本領発揮たる痛快作!  イントロダクション的な「Welcome To Now Album」に始まりエンディングロールのような最終曲「Journey」まで、気持ちがモッシュしてやまない全16曲だ。特筆事項としては、風営法による規制を糾弾する「Dancing is illegal」やタイトルどおりの反原発ソング「I Hate Nukes」などシリアスなテーマ性が織り込まれたことで、サウンドの端々から闘争的なバイブスが漲っていること。アングリー・ソウルを剥き出しにする一方、“俺はただキミとヤリたいだけなんだー(和訳)”と下心丸出しのパーティ・チューン(「「Like A Gentleman」」)も並列に鳴らされているところに等身大のリアリティが感じられる(誰だって理不尽な風営法なんてクソ食らえだし、ただあの娘とヤリたいだけでしょ!?)。また、スカパンクがベースにあるとはいえSiMやCROSSFAITHらが牽引するラウド・ロック・シーンとも共鳴するヘビーな「Trueyourself」も白眉。そんな同時代性と共に、NOFXやblink-182、そしてHi-STANDARDらが体現してきたパンク・バンドとしてのアティチュードをしっかり継承している(ように思える)ところがヘイスミの強みだろう。5月22日からの全国ツアーも怒涛の全58本……これぞライブ・バンド!

(奥村明裕)

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