RADWIMPS – 2年ぶりのワンマン・ライブ“春ウララレミドソ”を2日間に渡り開催。興奮と幸福に満ちた1日目の模様をレポートする!【ライブレポート】

RADWIMPS

RADWIMPSが2年ぶりのワンマン・ライブ“春ウララレミドソ”を2日間に渡り開催。
興奮と幸福に満ちた1日目の模様をレポートする!

TEXT BY fukuryu / PHOTOGRAPHY BY 太田好治


 開演前から会場周辺にはラッドの生ライブに飢えたファンが集結し、ただならぬ熱気が期待感をあおっていく。オーディエンスには学生服姿も多いように思えた。明るい未来が見えない、この雲を掴むような空虚な現代において、若い世代の心を離さないRADWIMPSへの待望感がひしひしとリアルに伝わってくる。
19時6分、BATTLESの「Ice Cream」が流れ、イントロ部分を入場SEと勘違いした(と思われる)オーディエンスが手拍子始め、最高潮にふくれあがる最中、音が止まり暗転した。
逆光の霧に包まれたような宙から、長方形の紙吹雪がふわりと舞い散り、オープニングSEが会場を切なさのミストで埋め尽くしていく。そして、メンバーがステージに現れ奏でたのが名曲「愛し」。張りつめた糸が切れたかのように盛り上がる会場。「はっちゃけんぞ!」と、野田洋次郎(vo、g)が声をあげながらテクニカルなナンバー「ギミギミック」、「ソクラティックラブ」が続いていく。そして「ただいま! ヤベエなヤベエな……。やり尽くすのでよろしくお願いします」と洋次郎が宣誓した。

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 人気チューン「トレモロ」や、セピア色にエフェクティブな雰囲気な新曲「シザースタンド」のあと、「9曲目ぐらいで脱ぐ予定だったけど、暑いので脱ぎます。脱がせたなコノヤロウ!」という洋次郎のMCに会場が沸く(笑)。そして歌われたのが代表曲である「有心論」。おなじみのコール&レスポンスの瞬間、客電が全開にフラッシュするなど、お約束な展開で盛り上がりつつ「遠恋」へ。桑原彰(g)、武田祐介(b)、山口智史(ds)による楽器バトルに注目な、決め所満載なパフォーマンスがテンションをさらに高めてくれる。

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 桑原によるギター・プレイを、洋次郎がギター音量スイッチを調整しながらはじまったのが「シュプレヒコール」。途中、「みんな綺麗だよ!」と声をかける洋次郎は神々しかった。そして、まさかの「もう絶対に会うことができない人たちに歌います」とのMCで、WEB上でのみ発表されていた新曲「ブリキ」を披露。蒼い光に包まれるステージ。ミディアムでも体が動く音作り、鳴っていない音のグルーヴをも感じさせる構造がラッド・サウンドのすごいところだと再認識。
「みんな精一杯生きている。たまには駄々っ子になっていいよ!」のMCで歌われたのが、ハイテンションに心を解放してくれるロック・ナンバー「DADA」。会場中の魂の叫びが一体化した瞬間だった。さらに、同時代的なヒップホップ・サウンドがドープかつ不穏な雰囲気を醸し出す「G行為」、そして野田のバンド・メンバーへの想いが吐露された「独白」を立て続けにプレイ。

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 音楽はまさに生き方の教科書だなと感じる「25コ目の染色体」、「いいんですか?」に続いて、ミサイルが飛んでくるかもしれない未来が見えない時代だからこそ、例えばゲームの貸し借りだったり(苦笑)、どんな簡単なことでも明日へ約束をすることが希望となることを教えてくれたMCから、待望の新曲「ドリーマーズ・ハイ」のイントロのギター・フレーズが高らかに鳴り響いた。オープニングからラッド王道な展開+4つ打ち風なリズム、魔法のようなサビ展開を繰り広げていく最強アンセムの登場だ。

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 その後、アンコールでは、ラッドが初期に封印したナンバー「もしも」を観客が合唱。途中、ざわめきとともにメンバーが会場後方に登場し、騒然とした雰囲気のなかセンター・ステージへと移動した。「こんなところに来ちゃいました。(モニターから離れているので)音が遅れるから本当はやりづらいんだけど、みんなの近くで演奏したかったんです」とはじまったのは、4人が肩を寄せ合いながら連弾した「白と黒と4匹のワルツ」。さらにアコースティック・バージョンな「me me she」に続いて、音符の「ララレミドソ」を軸としたインスト楽曲を、天へ向かって投射された光のタワーを4人が囲みながら奏でていく。

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 ダブル・アンコールでは「元気残ってる? 幸せです! もっともっと幸せになりましょう!!! 懐かしい曲をやります」と「最大公約数」を、ステージ上できらめく4つのLEDモニターでの大アップが印象的なまま演奏された。久しぶりなライブだったにもかかわらず安定感あるライブ表現。周囲を見渡せばみな笑顔でRADWIMPSが響かせた音楽に体をゆだね、1万数千人が溶け合うことができた夜だった。
今回のライブ“春ウララレミドソ”は、アルバム・リリース後のツアーでは無かったからこそ、ちょっと自由に、時代を超えた選曲と演出で楽しませてくれたように思う。そしてライブ終演後、9月15日に宮城、国営みちのく杜の湖畔公園みちのく公園北地区 風の草原にて野外ライブ“青とメメメ”を開催することが発表された。

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SETLIST

01. 愛し
02. ギミギミック
03. ソクラティックラブ
04. 透明人間18号
05. トレモロ
06. シザースタンド
07. 有心論
08. 遠恋
09. シュプレヒコール
10. ブリキ
11. 螢
12. DADA
13. G行為
14. One Man Live
15. おしゃかしゃま

16. 独白
17. 25コ目の染色体
18. ます。
19. 君と羊と青
20. いいんですか?
21. ドリーマーズ・ハイ

ENCORE 1
22. 白子黒と4匹のワルツ
23. me me she
24. 新曲

ENCORE 2
25. 最大公約数

LIVE INFORMATION

“RADWIMPS 野外LIVE 2013「青とメメメ」”

日程:2013年9月15日(日)
会場:国営みちのく杜の湖畔公園みちのく公園北地区 風の草原
時間:開場14:00/開演16:00

特設サイト:http://radwimps.jp/aotoxxx/

PROFILE

ラッドウインプス/野田洋次郎(vo、g)、桑原 彰(g)、武田祐介(b)、山口智史(ds)。’01年結成。インディーズで活動後、’05年にシングル「25コ目の染色体」でメジャー・デビュー。9月15日国営みちのく杜の湖畔公園みちのく公園北地区 風の草原にて“RADWIMPS 野外LIVE 2013「青とメメメ」”を行うことも決定している。

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