the telephones ALBUM「Laugh,Cry,Sing… And Dance!!!」ディスクレビュー

Laugh,Cry,Sing... And Dance!!!

ALBUM

the telephones

Laugh,Cry,Sing… And Dance!!!

EMI Records Japan

2013.04.17 release

<CD>


初期衝動全開!  the telephonesの超アッパーな4thフル・アルバム完成

 結成8年目にして、これほどまでに若々しくピュアな衝動をサウンドに起こせるのか。the telephonesの約1年半ぶり、通算4枚目となる今作は、そんな驚きと喜びをリスナーへプレゼントしてくれる激情ダンス・ロック・アルバムとなった。最初から最後までずば抜けたハイテンションで駆け抜けていく全12曲は、腑抜けた面へアッパー・カットをかますような、オフェンス全開のナンバー揃い。そのどれもがフレッシュ、ツヤツヤ、ドストレート。直線を見れば走る、高い所には上る、音楽が鳴れば踊る。そんな男子高校生のような不純物ゼロの初期衝動をベースとしながら、石毛 輝(vo、g、synthesizer)の持つ豊かな才能で肉付けされた楽曲たちは、’90年代ダンス・ビートからポスト・パンクまで、幅広いジャンルをミックスジュースにして一気飲みさせてくれる。そののどごしたるや、痛快の一言だ。
 ミックスを手がけたのは3rdアルバム『Rock Kingdom』と同様、At the drive inなどのミキサーとして知られるニューヨーク在住のエンジニア・Alex Newport。マスタリングはthe telephonesおなじみのTed Jensen(Sterling Sound NYC)だ。相性抜群の彼らの生み出す楽曲たちは、サウンド自体がその出来に喜んでいるかのような極上の仕上がり。
「Keep Your DISCO!!!(Album Mix)」、「Odoru ~朝が来ても~(The Night Has Come Version)」、「D.E.N.W.A」の強力なシングル3曲をはじめとし、ポップでロマンティックなその名も「Romantic Disco」や、重厚感に満ちたダンス・ロック・チューン「Burn With Anger」、透明感のあるエレクトロ・サウンドと石毛のハイトーン・ボイスが爽快な「March For Peace」など、全方位死角なしのラインナップ。ピース感丸出しの手書きイラスト風のジャケットにも注目だ。
 彼らのバックグラウンドを紐解いて、この作品に深い意味を付けることも可能であろうけれども、それはひとまず置いておいて、瑞々しいゴキゲンなサウンドに身を任せ、何も考えずにタイトルどおり笑って、泣いて、歌って、踊っていただきたい。

(小島双葉)

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