表現者として成熟期を迎える、花澤香菜の魅力に満ちあふれた3rdアルバム

表現者として成熟期を迎える、花澤香菜の魅力に満ちあふれた3rdアルバム

花澤香菜

自由な表現方法を意欲的に取り入れ、あらたな一面を見せてきた花澤香菜の音楽活動3rdシーズン。ニュー・アルバム『Blue Avenue』でも彼女の柔らかな歌声を活かした、ジャズに挑戦している。

INTERVIEW & TEXT BY 恒川めぐみ


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(C)君がいなくちゃだめなんだプロジェクト

……演技って大変集中力がいるものだなと

──シングル「ほほ笑みモード」「こきゅうとす」と、かなり振り幅の広い音楽性をアプローチされてきましたが、その後は映画「君がいなくちゃだめなんだ」の主演。どんどん活動の幅が広がっていますね。

花澤香菜 これまで音楽面ではいろいろな経験をさせていただいてきたので、新しい場所に踏み出すときのフットワークはかなり軽くなっているのかな、とは思うんですけど。でも、自分が主演で演技をするとなると……演技って大変集中力がいるものだなと思いました(笑)。

──声優としてキャラクターを演じるのとは、また感覚が違いますか?

花澤 違いますね。アフレコだとテスト、ラスト・テストを経て本番という形が多く、本番と呼ばれるものは1回勝負なんですね。なので、その1回に集中して臨むんですけど、映画は1シーンをいろいろな角度から何度も本番で撮るので、表情も声も仕草もすべてカメラに収められることを意識して、つねに同じテンションを保たないといけないんです。集中力がすごく必要なんだなと思いました。

R-150326-YS23(C)君がいなくちゃだめなんだプロジェクト

実際、私もパパっ子なので(笑)

──ストーリーが進むにつれ、登場人物の素性や物語の背景が明らかになっていく映画ですが、どんな心構えで撮影に臨みましたか?

花澤 家族や作家と編集者、そして猫のペローなど、登場人物それぞれが各々の関係性のなかで“君がいないとだめなんだ”という気持ちを持っているんですけど、いちばん強い絆が描かれているのは、やはりアンちゃん(楓アン/演・花澤香菜)とお父さん(光平/演・小木茂光)とのシーンだと思うんです。だから、ふたりの掛け合いのシーンは特にセリフと気持ちの運び方に神経をつかって大切に演じました。実際、私もパパっ子なので(笑)、アンちゃんの気持ちがすごくわかるんです。

──映画と同タイトルの主題歌「君がいなくちゃだめなんだ」にも、とても感動しました。

花澤 脚本が完成した時点で、作曲・編曲を担当してくださった北川勝利さんと作詞家の岩里祐穂さんにも脚本をお渡しして作っていただいたので、まさに映画に寄り添った曲になっています。オーケストラの音色も壮大で、映画のエンドロールで流れると思わずグッときてしまう、素敵な1曲になりました。普遍的なメッセージがある曲なので、歌詞の“君”に“いてくれなきゃだめな人”を当てはめながら、たくさんの人に聴いてほしいなと思います。今、この場にいなくても、どこか気づかないところにいる存在や、もしくはもういない人だったり……心のなかに必ずいる大切な誰か。それを思い描いてほしいんです。

R-150326-YS25(C)君がいなくちゃだめなんだプロジェクト

M-150326-YS22日常に音楽のある街で過ごし、
たっぷり吸い込んだニューヨークの空気

──そんな話題作が続くなか、ニュー・アルバム『Blue Avenue』が完成しましたね!

花澤 以前行ったギターとピアノ、私の声という3人だけのアコースティック・ライブが、ジャジーでとても楽しかったので、ジャズの空気感=ニューヨークの雰囲気をテーマにアルバムを作ってみたいと思いました。実際、ニューヨークにも足を運んで、ブックレットの撮影で街並みを感じたり、大好きなベーグルを買って食べたり(笑)、ジャズバーに行って音楽を聴きながら食事をしたり。日常に音楽のある街で過ごし、たっぷり吸い込んだニューヨークの空気を持ち帰って、日本でのレコーディングに臨めたので、素敵な仕上がりになったと思います。

──ジャズ、ファンクなど、アダルト・オリエンテッドな音楽が、花澤さんのふんわりした声質にとてもマッチしていますね。

花澤 また新しいジャンルに挑戦できたと思います。特に、私が作詞させてもらった「プール」という曲は詞先で、私の詞を北川さんにお渡しして作ってもらったので、どんな曲に仕上がるか最初は知らなかったんですね。それで出来上がった曲が、なんとレゲエという! どう歌で表現するのかなと、レゲエ・アーティストの曲を聴いて研究したり、レコーディング中もいろいろな歌い方を試したり。苦労したからこそ、完成したときに「おぉ、やった甲斐があった!」って思いました(笑)。

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温かい雰囲気を豪華に
彩るようなライブをお見せしたい

──歌詞はどんなイメージで?

花澤 “自由ってなんだろう?”と想像して書き始めたんですけど、もうひとつ柱がほしいと思って、いろいろな場所に出かけてヒントを探してみたんです。そのなかで、ホテルのプールでリフレッシュしていたら、書こうとしている世界観にぴったりだなと思い、そこから広げていきました。私が詞を書くと、思考がどんどん内へ内へいってしまって、なぜか暗くなっちゃうんですけど(笑)、そこをさらけ出すのもいいのかなと思って、素直に書きました。

──作詞といえばもう1曲。「タップダンスの音が聴こえてきたら」という曲も。

花澤 これはドゥワップと呼ばれるジャンルの曲で、ニューヨークの音楽エンターテインメントを感じさせる雰囲気になっています。曲調に沿った、陽気で軽やかなイメージだったり、踊りながら夢中になる感じを表現して、ライブでみんながハッピーになれるような詞になればいいなと、想像を膨らませて書きました。

──アルバム制作では、やはりライブで歌うことも意識していたのですか?

花澤 イメージしましたね。5月3日の日本武道館公演からツアーが始まるんですけど、今回はホーンも入ることが決まっているので、このアルバムのジャジーな雰囲気を素敵に再現できるんじゃないかなと。アコースティックのような温かい雰囲気を豪華に彩るようなライブをお見せしたいなと思います。


★主演映画公開!

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MOVIE「君がいなくちゃだめだんだ」
03/28(土) 東京・テアトル新宿 先行上映
04/04(土) 宮城(仙台)・愛知(名古屋)・大阪・福岡(博多)公開
「君がいなくちゃだめだんだ」オフィシャルサイト


リリース情報

2015.04.22 ON SALE
ALBUM『Blue Avenue』
アニプレックス

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[初回生産限定盤/CD+Blu-ray]¥3,800+税
[通常盤/CD]¥3,000+税

詳細はこちら


ライブ情報

花澤香菜 live 2015 “Blue Avenue”
05/03(日) 東京・日本武道館
06/06(土) 福岡・福岡市民会館 大ホール
06/14(日) 大阪・グランキューブ大阪
06/20(土) 愛知・日本特殊陶業市民会館
07/12(日) 宮城・イズミティ21 大ホール
詳細はこちら

オフィシャルサイト

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