惜しまれつつ、無期限活動休止となるThe SALOVERSが渾身のアルバムについて語る!

惜しまれつつ、無期限活動休止となるThe SALOVERSが渾身のアルバムについて語る!

The SALOVERS

2015年1月3日に、3月25日をもって無期限活動休止を発表したThe SALOVERS。休止前の最後の作品となる2ndアルバム『青春の象徴 恋のすべて』を3月16日にリリースする4人に、今に至るまでのバンドの経緯や今作へ込めた想いをたっぷりと語ってもらいました!

INTERVIEW & TEXT BY フジジュン


“サラバーズを自分が一番好きで終わりたい”という気持ちがあった

──今年1月、アルバムのリリースとワンマンの開催、それをもって活動を無期限休止することを発表。そのときがいよいよ目前に迫ってきましたが、現在の心境はいかがですか?

古舘佑太郎 今はワンマンのリハーサルに追われて、頭がいっぱいで。活動休止に対してどうという気持ちはまだないですね。むしろ普通に健全にバンド活動がやれている感じです。

──アルバムを聴いても、今、純粋に音楽やバンドを楽しめているのが伝わってきました。

古舘 そのギアに入るまでが大変でしたけどね! ここにたどり着くまで、2年半かかりましたから(笑)。今、“無期限休止”が先に立って、感傷的に見えてしまうかも知れないですけど、僕らは全然そんな気持ちはなくて。最後のライブが終わった後も、感傷よりも充実感や達成感のほうがあると思うんです。そのとき、どう感情が動くのかも、楽しみですけど。

──2年半ぶりのアルバムですが、前作以降の2年半はどんな期間だったんですか?

古舘 最低ですね、みんな死んでました(笑)。なのに、いざ作り出してみたら、アルバムは2~3ヵ月で出来ちゃって、「俺たちは今まで、何をやっていたんだろう?」って。長い長い冬の期間を過ぎて、やっと春が来たというか。腐って土となり、それが肥料となって一輪の花を咲かせたという感じなんでしょうけどね。

小林亮平 この2年半は地獄みたいだったから、アルバムが出来た喜びは大きいですね。

古舘 4人は幼馴染みなのでビジネスで割り切れない部分もあるし、年齢的にも20歳を過ぎて、互いにどう接して良いのかも分からないところもあって。ただ楽しくて始めたはずのバンドが、それだけじゃなくなってしまって。何をしても芯を食ってない感じで、やるべきことを見失いかけていたんです。

小林 ケンカしているわけじゃないけど、いつも空気が重くて、スタジオでの会話もなくて。

──それはつらいし、悲しいですね。

古舘 そう。だから、最初は何も発表せず、ひっそりとフェイドアウトしようと思っていたんです。言い方悪いですけど、これ以上恥ずかしい物をさらけ出したくないと思ったんです。でも、バンドって不思議な物で、活動休止を決めたら“最後にもう一枚アルバムを作りたい”と思ってしまって。そこからアルバムを作り始めて、活動休止を発表したら、想像以上にみんなが驚いてくれたし、寂しがってくれて。結果、アルバムも今までにないほど自分やサラバーズに忠実に作れたから、すごく満足の出来る物になって。最後に自分たちで納得出来る作品が作れたことが幸せです。

藤川雄太 今回、アルバムを作り始めたら、みんなすごいノリノリで。暗黒時代とは違ってスタジオも楽しいし、フル(古舘)が主導権を握っているんだけど、3人も意見を出し合って。

藤井清也 最後だから気も楽で、弾きたいギターを弾けて。やっていて、すごく楽しかったです。

小林 リハのとき、煮詰まるとフルが必ず弾き始めるフレーズがあるんです(笑)。で、それが出ると“今日は終わったな”と思ってたんですけど、今回はそのフレーズが出ることもなくて。

古舘 フザケんなよ、魔のフレーズが出るのは3人とも何もやってこないからだろ!?(笑)

──あはは。でも、そういうことを言い合えるのも、バンドの状態が良いからでしょうね。

古舘 今回、アルバムを作る趣旨も全然違って。今まではメンバーやスタッフ、お客さんとかいろんな人を幸せにしてあげたいと思ってたし、聴いた人がどう思うかも気になってたんですけど、今回はそういう気負いが全然なくて。“サラバーズを自分が一番好きで終わりたい”という気持ちがあったので、曲を作っていても迷いや不安は全然なかったんです。

どっちが正解かなんて、わからないからこそ頑張らなきゃいけない

──1曲目「Disaster of Youth」で、伝えるべきことは全部伝えきっていて。勢いや衝動、エモーショナルな部分も遊び心も全部を詰め込んだ、まさに集大成的な作品になりました。

古舘 「Disaster of Youth」の2番はすごいシンプルだし、ありのままの歌詞だけど、それが出てくるまですごく大変で。久々に魂込めて書けた気がして、すごく満足しています。

──それぞれ、思い入れの強い曲は?

藤井 僕は「ニーチェに聞く」の歌詞がすごく好きです。歌詞がスッと耳に入ってきて。

古舘 「ニーチェに聞く」は絶望的な歌詞を4人で明るく歌うという、今までやってこなかったことが出来て。僕も気に入っています。

小林 僕は「パーカーの子」で、僕の好きなザ・リバティーンズのオマージュが出来たのがすごくうれしかったですね。

藤川 僕はバラードや歌ものが好きだったんですけど、「千客万来」のサウンドを聴いてすごくアガって。自分たちの曲でそういう気持ちになれたのがうれしかったです。

──古舘くんはオフィシャルサイトで、「青春のひと時もそろそろ終わりが来たようです」とコメントしていましたが、青春のひと時が終わることへの感慨深さもありますか?

古舘 感傷に浸っていられたら楽ですけど、僕たちにはこの先の人生もあるんで。こういう形で作品に出来たことはすごく良かったけど、それ以上の気持ちはないです。活動休止は周りにも止められたし、バンドを続ける美学もすごくわかるので、どっちが正解かなんて、今もわからないですけど。わからないからこそ頑張らなきゃいけないと思ったし、そのリアリティを提示したいと思ったし。「最後に今の自分たちの“まんま”をらしく伝えなきゃいけない」ってところに行き着けて、それを形に残せたことには、すごく満足しています。最後のライブも楽しみですね。

リリース情報

2015.03.16 ON SALE
ALBUM『青春の象徴 恋のすべて』
ユニバーサルミュージック 

J-150304-FY-1430

[CD]¥2,315+税

詳細はこちら


ライブ情報

The SALOVERS無期限活動休止ラストライブ“青春の象徴 恋のすべて”
詳細はこちら


オフィシャルサイト

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