常に素顔を隠している、覆面アーティストたち【世界編】

その異質な風貌だけでなく。設定された世界観も秀逸!

邦ロック・シーンでは“MAN WITH A MISSION”が人気を博し、メタル界では“スリップノット”が大御所、ニュー・ウェイブ界隈を“POLYSICS”が一世を風靡し、ハード・ロックには“KISS”がいる。そう、世界の音楽シーンの第一線には常に「覆面バンド」が陣取っているのだ! 暑くないの? 肌は荒れないの? 息苦しくないの? そんな疑問を抱いている人もいるかもしれないが、彼らにとってはそんなことは関係ない。マスクもフェイス・ペイントも彼らの音楽を表現するひとつだ。今回は、独特なマスクを持っている覆面バンドに焦点をあて、彼らの世界観を紹介していく。

◎ダフト・パンク

グラミー賞を獲得したこともある、フランスを代表する覆面デュオである“ダフト・パンク”、他の覆面ミュージシャンとは一線を画したロボット風のマスクが特徴である。デビュー当時は一貫して自分たちはロボットである、という設定を貫いていたが、近年では「ヘルメット脱げます!」と宣言している。また、ほとんど言葉を発さないことからしゃべれないと思っている人もいるが、普通にインタビューに答えている。ちなみに、彼らが前身バンド時代にライブをやった際に、音楽誌のレビューで「ダフト(愚かな)パンク」と酷評された。しかし、その単語を気に入ってしまい、そのまま名前に付けたという。

◎グワァー

「地球でいちばん危ないバンド」と言われているマスク集団“グワァー(GWAR)”。「宇宙人が地球人を絶滅させる」がコンセプトの彼ら、マスクという言葉だけでは語ることはできない。デビュー30年目の大ベテランであるにも関わらず、なんと彼らの全身奇抜な衣装は全て手作り。しかし、ヘビメタ・サウンドに奇抜な衣装で過激なパフォーマンを繰り返しているにも関わらず、バンド結成のきっかけは「芸術大学在籍時代の授業課題」というかなり真面目なもの。地元バージニア州でレストランを経営したり、ファンの泣いている赤ちゃんをあやしたりと、’’人間’’らしい活動も多数行っている。

◎ハリウッド・アンデッド

ヒップホップ・ミクスチャーロックバンドである“ハリウッド・アンデッド”。独特な世界観でアメリカの音楽チャートにおいて何度もトップ10入りを果たしている。他の覆面バンド同様、ライブ中でもマスクを被り続けているのは当然だが、なんとアルバムごとにマスクのデザインを一新するというこだわりを見せている。しかし、さすがの彼らも日本の気候には耐えられなかったのか、2009年に出演した“サマーソニック”の時はあまりの暑さにメンバー全員がライブ中にマスクを外してしまい、世界中のファンを驚かせている。

マスクのデザインのみならず、緻密な設定でファンを魅了し続けている覆面バンド。日本では“BEAT CRUSADERS”の解散が覆面バンド界隈に大打撃を与えたが、それに替わる新人たちが次々と覆面界の王者に君臨すべく頑張っている。これからも彼らの音楽活動、そして、’’覆面活動’’に注目したほうが良さそうだ。

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