片平里菜は“ちょっと悪い人が好き”?「煙たい」と、受験生応援ソング「誰もが」は必聴!

片平里菜は“ちょっと悪い人が好き”?「煙たい」と、受験生応援ソング「誰もが」は必聴!

片平里菜

前評判のものすごく高い楽曲たちを収録した最新作を届ける片平里菜。受験生の背中を押す「誰もが」、ギミックの効いたラブソングの「煙たい」の両A面となるシングルで、あらたな魅力を届ける。

INTERVIEW & TEXT BY前原雅子


自信がなくても、とにかく、もう少しだけやってみる。そういう気持ちが大事

──「誰もが」は“受験生応援プロジェクト Toppa”の公式応援ソングとして作った曲ですか。

片平里菜 そうです。ただ、このテーマは難易度が高くて。学生時代にちゃんと受験と向き合ってこなかった私が、頑張ってる人達の背中を押せるかという不安があって。

──受験の経験は?

片平 高校受験はしました。中学でバスケをやってたんで、バスケの強い高校に行きたくて最初は勉強をしてたんです。だけど中学3年の時に音楽の道を志してからは、パタッと勉強しなくなって。で、高校3年の時に曲作りを始めて、大学受験を目指して頑張る友達をよそにライブをしたりしてたんで。

──でも、それはそれで勇気のいることだったんじゃないですか。

片平 ジャングルに飛び込んだような孤立無援な気持ちだったかな(笑)。夢見がちだと思われることもわかってたんで、せめて自分だけは自分のことを信じてあげないとって。人一倍強い気持ちでいたし、努力もしたし。それがあったから、今回も堂々とこの曲を歌ってもいいのかなぁと思って。

──すると書きながら頭に浮かんだのは。

片平 昔の自分です。やっぱり自分の体験からしか曲が出てこないし、じゃないと説得力がないと思うんで。私のなかで、この曲のサビはデビュー曲「夏の夜」の“本当は涙が喉を伝って心まで痛みが染みた”っていう描写と通じてるんです。「夏の夜」はギターを弾いて悶々と空想してるところで終わってるけど、「誰もが」では“今はまだ未来から 試されてる”ってあるようにひと筋の光が差し込んでるので。そこが「夏の夜」の時よりひとつ上に行けたとこかなって。人間って弱いから、自分が望んだ未来なのに信じられなくなったりするけど。でも自信がなくても、とにかく、もう少しだけやってみる。そういう気持ちが大事なのかなって思ったんですよね。

──そういう不安と強さが混じり合ったようなボーカルがいいですね。

片平 うれしいです。最初は孤独な感じを表現したくてアコギ1本で始めて、ベースが入ってドラムが入ってスライドギターが入って、未来に向けた躍動感が生まれたところで、またアコギ1本に戻るアレンジにしました。

片手でタバコをふかしてるような男性って、余裕があるように感じる

──2曲目の「煙たい」はラブソングで。せっかくなんで恋の話、してみます?(笑)

片平 やぁーな曲作ったー(笑)。でも「煙たい」はサウンドも歌も、自分の今いちばんのモードなことをやったというか。歌詞のテーマは簡単に言うと、ヘビースモーカーに依存してしまう女の子の歌なんですけど、元々タバコをテーマに曲を書きたくて。

──なぜタバコをテーマに?

片平 自分ではまったく吸わないし、煙は好きじゃないけど、煙がある空間はなんか居心地いいっていうか。なんだろ……ちょっと悪い人って好きなんですよね。片手でタバコをふかしてるような男性って、余裕があるように感じるじゃないですか。そこにちょっと惹かれるみたいな。でも煙たい男性に依存してはいけないぞ、っていう自戒も込めた曲です。

──だから“あなたをやめられない…”という歌詞が出てくるんですね。

片平 この曲に出てくる女の子は、この男性に対して不信を感じてるのに一緒にいると心地よくて幸せだと思ってしまうんですね。でも、その心地よさが幸福に繋がらないこともわかってる。本当は自由気ままで気を惹くのが上手な、可愛いんだけど爪という凶器を持ってる“子猫”になれたらいいなぁと思いながら、結局尽くしちゃうタイプ、みたいな。

──この曲、自分の恋愛観が出ています?

片平 出てるかも。こういう恋愛もいっか、一回くらいって。まぁ事実に基づくフィクションですね(笑)。実際やめられない人がやめられないって歌ったら救いがないけど、やめられたから、やめられないって歌ってるっていう。だからウェッティだけどカラッと明るい曲になってるんだと思います。

──依存心みたいなもの、あるほうですか。

片平 自分にはまったくないと思ってました。恋愛体質でもないしなって。でも好きになったら、それしか見えなくなっちゃうこともあって。だから、あんまり恋愛したくないなって思う時もあります。依存は破滅に向かってるから、対象が人であっても、物であっても。

──それにしてもボーカルは新鮮ですね。

片平 これまでにない歌い方をしてますね。Aメロとかは、ため息を交じらせて喋るように歌ってて。それが自分でも楽しかった。

──そして最後は「東京の空に乗って」。

片平 去年の4月に福島から東京に引っ越してきたんですけど、その前に東京での暮らしを想像して作りました。イメージとしてはタンポポの綿毛が東京の空をフワフワ漂いながらも、しっかりと地に足つけて根を張って、東京という地で花を咲かせるっていう物語を作りたいって思って書きました。

──実際に住んでみて、東京はどうですか。

片平 とにかく情報の多い、何かと繋がるツールは本当にたくさんある街なんですけど。なぜか心がすれ違うこともいっぱいあって。でもこの世界観は、今も自分に当てはまることだったりするので。曲ができた直後にライブで歌ったんですけど、今歌ったらまた違った聴こえ方になるような気がして。早くまたみんなの前で歌いたいと思う曲ですね。


リリース情報

2015.02.25 ON SALE
SINGLE「誰もが/煙たい」
ポニーキャニオン

初回盤[CD+DVD][完全生産限定ライブDVD盤/CD+DVD]¥2,300+税
[通常盤/CD]¥1,200+税

詳細はこちら


ライブ情報

片平里菜 弾き語りワンマンツアー2015〝最高の仕打ち〟

05/09(土) 大阪・BIGCAT 05/24(日) 札幌・cube garden
06/12(金) 渋谷・TSUTAYA O-EAST
06/19(金) 石巻・BLUE RESISTANCE
06/20(土) 大船渡・FREAKS
06/21(日) 宮古・KLUB COUNTER ACTION
06/26(金) 名古屋・Electric Lady Land
07/03(金) 高松・DIME
07/05(日) 広島・Club Quattro
07/10(金) 熊本・CIB
07/12(日) 福岡・住吉神社能楽殿 <生声LIVE>
07/19(日) いわき・club SONIC iwak

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