OLDCODEX “Capture” 2015 in Budokan

OLDCODEX “Capture” 2015 in Budokan

OLDCODEX

OLDCODEX “Capture” 2015 in Budokan

2015年2月11日@日本武道館

アーティストであれば、それがロック・バンドであればなおのこと、意味深いものになる初の日本武道館ワンマン。いつも通り肩肘張らず、魂の叫びをぶつけながら、いつもとは違う特別な空間を生み出した。

TEXT BY ジャガー
PHOTOGRAPHY BY 達川範一、石井亜希、坂田貴広


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 “とらえる”“保存する”の他に“魅了する”という意味を持った、“Capture”をタイトルに掲げた、OLDCODEX初の日本武道館公演。会場に入り、まず目に入ったのはステージを彩るペイントの数々。ステージ背面を埋め尽くすように全36作品が配置され、ただならぬ存在感を放っていた。また、スクリーンやキャンバス、ステージの四隅が『』で囲われており、“Capture”されている状態。開演前から期待は募るばかり。

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 いよいよ、開演。艶のあるギターが一瞬の静寂を裂き、1曲目「cresc.(クレッシェンド)」を告げるとリズム隊が加わり、厚みのあるバンドサウンドが広がる。シャープなTa_2の歌声が曲の疾走感を際立せ、ときにYORKE.とボーカルを掛け合いながら、序盤から一気に会場を制圧。興奮状態を高めていった。

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 比較的新しい曲ながら、ライブでの馴染みがいい「Dried Up Youthful Fame」や起爆剤のひとつである「#4」では、雄々しく、攻撃的に歌うTa_2。ホームだからこそ、もっとやれるはず……オーディエンスへの信頼あっての挑発。気づけば、武道館はなんらいつもと変わらない、彼らが立つライブハウスと化していた。

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「思わぬセットリストを作ったんだけど、楽しそうだね」と満足げなTa_2。続けて「日本人にとってロックは借りものかもしれないけど、俺たちの色で染めて演ってんだよ」と音楽への強い信念をうかがわせる。YORKE.は「“一人ひとりキャプチャーしてやろうぜ”って思ってるから。やっぱり一緒に来たんだなって。俺たちの武道館、みんなの武道館」と素直な気持ちを口にした。

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 本編中盤、メロウなロック・チューン「sad day in the sunlight」からのスロウ・ナンバー。何かを求めるように上へ向かっていくようなイメージの「hidemind」、旋律の美しさに身を委ね、深く沈み込んでいきたくなる「How Affection」、すっとメロディが心に入ってくる「Elephant over」、壮大な広がりを見せる「Abendsonne」と、タイプの違うバラードが並んだ。ライブではラウドな楽曲が中心になるものの、曲の世界観にどっぷり浸ることのできるバラードもOLDCODEXの持ち味といえるだろう。

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「今までの俺たちをキャプチャーできるようなセットリストを組んだ」とのYORKE.の言葉通り、懐かしい曲も多々披露されたが、どれもが今のOLDCODEXの曲として昇華されていた。重ねる色によって絵が変化していくように、プレイするごとにあらたな息吹を取り込んでいる証拠だ。加えて、“箱は箱。ライブはライブ”といいながらも、この場でしか味わえない演出……6分割できるキャンバス(キャンバスの後ろには巨大なアームが付いており、アームの開閉によりキャンバスも開閉が可能に!)や、背面を埋め尽くしていたペイントの後ろには“OLDCODEX”の立体文字が潜んでいたりとここでしかできない特別な演出を徹底しているあたり、いちばんの憎い演出だと思う。なお、この立体文字は本編ラストの「HEAVEN」では“Capture”に変わっており、耳だけでなく視覚にも十分なインパクトを与えた。

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 アンコールの声に応え、再び姿を現したOLDCODEX。「そうやって楽しむ天才がたくさん集まっているっていうのはいいライブだよ」と優しい笑顔と共にTa_2は喜びを語った。そして、初の武道館を締め括ったのは、作詞YORKE.、作曲Ta_2で初めて共作した「Rage on」。ふたりを中心にOLDCODEXの輪が広がり、この光景を見れたことが本当にうれしい。

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 終演後、OLDCODEXからのサプライズ。ミニ・アルバム『pledge』収録の新曲「Eyes in Chase」のミュージック・ビデオが初披露されたのだ。さらに全国ツアーの開催も発表され、今日の余韻に浸ってばかりはいられない。“武道館ってこんなもんかって思った”と力強い言葉を残した彼らはすでに次へと動き始めているのだから。

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SETLIST

01.cresc.
02.Now I am
03.Swamp
04.Ignite
05.AWKWARD
06.Steal Mine
07.Dried Up Youthful Fame
08.#4
09.sad day in the sunlight
10.hidemind
11.How Affection
12.Elephant over
13.Abendsonne
14.Massive Act
15.mono frontier
16.Meteor train
17.night flight
18.WALK
19.Stargazer
20.kick out
21.Landscape
22.HEAVEN

ENCORE

01.スクリプト
02.Harsh Wind
03.Rage on


リリース情報

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Lantis
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ライブ情報

★全国ツアー開催決定!
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オフィシャルサイト

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    ジャガー

    「M-ON! MUSIC」の編集/ライター/小言を言う係。音楽フリーペーパー「music UP's(現okmusic UP's)」の編集を経て、音楽雑誌「ワッツイン」へ。前身サイト「DAILY MUSIC」 への参加をきっかけにWEBの人になりました。