ついつい観ちゃう……ドミノ倒しMVまとめ

TEXT BY 齋藤奈緒子

作るは大変、倒すは一瞬

 かつては昭和の2時間バラエティの定番にして、今も『おーい!ひろいき村』(フジテレビ系)など、テレビの中で連綿と生き続ける「ドミノ倒し」。
 膨大な時間と手間を掛けて並べたドミノが一気に倒れるカタルシス、絵が現れたり花火が出たりの派手なギミック、小気味よく続くリズム……。音楽界でも、そんなドミノ倒しの魅力をフル活用したミュージック・ビデオたちが作られてきました。
 というわけで今回は、エキサイティング&爽快! ドミノ倒しミュージック・ビデオコレクションをお届けします。

これならマネできる?! お家ドミノ!

 舞台はごくふつうの家、ドミノ倒しに使うのは、CD、本、DVD、ビデオテープなどごく身近なものだけ。ドミノ倒しミュージックの代表作といえば、このファットボーイ・スリムの「Champion Sound」(2006年)。こんなに数はなくても、なにか家にあるものでマネしたくなってくるような。映像はホーム・ビデオで追いかけており、ふたりの女の子たちの興奮する声が入っちゃってるゆるさもいい味。ファットボーイ・スリムことノーマン・クックが一瞬だけ登場する、意外なオチにも注目!

音楽とドミノがナイスシンクロ!

 カナダの人気DJ、A-trakとオーストラリアのDJ/EDMプロデューサー、トミー・トラッシュのコラボ曲「Tuna Melt」(2013年)は、音楽とドミノのシンクロ度がお見事。こちらも家の中をフル活用しながら、ターンテーブル、トーストやコップまで使った立体ドミノが展開され、音楽の盛り上げどころに合わせてドミノの山場がやってくるのが憎いっ! メイキング映像(https://www.youtube.com/watch?v=fwTOxGKlHvo)では、食パンの下をヤスリで削っているところが映っており、その苦労のほどをしのばせます。

クールでスタイリッシュなドミノMV

 NY出身の5人組ガレージ・ロック・バンド、ザ・ブレイヴリーの「An Honest Mistake」(2005年)は、途中から「ピタゴラ装置」ことルーブ・ゴールドバーグ・マシンが入ってきますが、モノクロの映像と疾走感あふれるバンド・サウンドがドミノ倒しとマッチしたミュージック・ビデオ。「ドミノピザ」のロゴもそうですが、ドミノの牌はシンプルながらデザイン性が高いことに気づかされます。金魚の水槽の中でもドミノが倒れるのがすごいですが、うしろでこんな壮大な仕掛けが動いてるのに、平然と演奏を続けるメンバーはもっとすごい。

<おまけ>これぞ逆ドミノ!並べる楽しさ

 ドミノ「倒し」ではないのですがぜひ観ていただきたいのが、トクマルシューゴの「Katachi」(2012年)。こちらは「倒す」のではなく、「並べる」ところにリズムと美しさを見出した、いわば「逆ドミノ」ビデオ。コンピュータ制御で切り出した2000枚の紙を、一枚一枚並べてコマ撮りした労作で、全長は10mにもなったとか。ひとつひとつの紙の形が歌詞やサウンドとリンクしているのにも注目! でもこの後、やっぱり倒してみたのかどうか気になるところであります。

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