豪華ミュージシャンとのコラボ楽曲14曲を収めた、さかいゆうのニュー・アルバムに迫る!

2015.02.06

豪華ミュージシャンとのコラボ楽曲14曲を収めた、さかいゆうのニュー・アルバムに迫る!

さかいゆう

初のコラボレーション・アルバム『さかいゆうといっしょ』をリリースしたさかいゆう。KREVA、大橋卓弥(スキマスイッチ)、秦 基博などとコラボした既発曲から、Little Glee Monster、日野皓正との新曲が収録された今作。豪華アーティスト陣と作り上げたさかいゆうワールドをぜひ楽しんでほしい!

INTERVIEW & TEXT BY 山本祥子


「生まれてきてありがとう」は本気で感動しながらKREVAさんに送ったし

──今までの流れを考えると、コラボレーション・アルバムなんて意外! っていうアーティストではないけれども。今このタイミングでまとめようと思ったのはなぜなんだろう?

さかいゆう これ以上増えたら2枚組になっちゃうかなぁと思ったくらいで、特に深い意味はないんです。ただ自分が聴きたいっていうか。自分もひとりの自分のファンだから、ここらで盤にしておきたいとは思いましたね。

──いいね。自分が自分のファンだって言えるの。

さかい あははは。言い換えれば、つまんないのを作ったら自分が真っ先に批評するから。僕はもともと表に立つマインドの人じゃないので。ある程度引いた目で見ていて達観的、それが個性になっているのかなって思いますけども、自分に付加価値があるとしたら。思いの丈を歌っています! とも思わないし、思いの丈じゃないものを出しているとも思わない感じが。

──昨年5周年だったじゃない?  1月に出したアルバム『Coming Up Roses』にはKREVAさんとのコラボ曲が入っていたし、夏には映画『LOVE SESSION』もあって。勝手にここでひと区切り感を持ってしまいました。

さかい それはあの、最初にこういうものをやりたいからこれをやるじゃなくて、こういうことやっていたらこれができちゃったんですよね。ここに収録した14曲は全部ひとつの点ですから。そのときのベストを尽くすんでいっぱいいっぱいだから、展望がないんですよ。ビジネスマンと違うのはそういうところなんだと思います。

──10年後の自分、20年後の未来とか?

さかい そういうのを考えると夢ばっかりが前に出てきて、パフォーマンス力は上がるかもしれないけども、音楽からだんだん遠ざかっていっちゃう気がして。それにこうやってアルバムにするとちゃんと線になっているから。ただ音楽性は全然違うっていう、そのときそのときの全部を出し尽くした結果としてね。

──そのときやりたいものをね。

さかい そう。「SHIBUYA NIGHT」も、さかいゆうのブラックな面が出たって言ってくれる人がいるけどそうじゃなくて。ごっついビートの上にキレイめな声が乗るのが面白いなって思っていたし。まぁ今からすると作りが甘かったりはしますが、当時はこれがポップでグルーヴィーでキャッチーで一番カッコいいものだったから。「記念日」を作ったときも、“すごいの出来たー!”と思ったし。「生まれてきてありがとう」は本気で感動しながらクレ(KREVA)さんに送ったし。

──それこそ、さかいゆうは多重録音で自己完結もできちゃうわけで。コラボで作品を作るというのは、意識としてまったく違うものですか?

さかい 違うものにはなるんですけど、マインドは一緒ですよね。友達が友達を連れてきたら、ちょっとだけ会話が変わるくらいの感じ。ヒノテル(日野皓正)さんも年は離れていますけど、曲を気に入ってくれて、一緒に感動し合えたし。結局、僕らは様式を借りているだけだから。たとえば「闇夜のホタル」の出だしはG♭M7なんだけど、G♭M7って言っている時点で個性はないですから。それを生きている間にいかに消化して、たくさんの人と会って、どんな会話をして、どういう種類の一生懸命さを出して、どこにお金をつぎ込んでっていうことで作品ができるんで。だから僕は一個一個の点を強烈なものにしたいんですね。そのためならケンカしてもいいと思っている。

──逆に、ここに参加しているのは一緒にケンカできる人なんじゃない?

さかい 実際、言い合いしていますからね。まぁEmi Meyerちゃんと秦(基博)さんとはないけど、竹(内朋康)ちゃんや、 (Mummy)Dさん、クレさんともありますし。それでも仲良くやっているし。みんな音楽を好きだから、そういう付き合いしたいなーって。時代遅れたって言われてもしゃあない。100年後もそれが絶対に正しいと思うから。

みんなちゃんと“自分はこうなりたくない”っていうビジョンを持っている人ですね

──なるほど。一見支離滅裂な人選だから、どんな共通項があるんだろう? と思っていたの。

さかい んー、まずはみんなちゃんと“自分はこうなりたくない”っていうビジョンを持っている人ですね。

──こうなりたいじゃないのがキモだよね。

さかい そう! こうなりたいっていうのと、こんなのが好きっていうのは大した個性じゃないんですよ。嫌いとか、こうなるのは死んでも嫌だとかっていうのを持っているかどうかだから。でまた、その感覚を持ち続けるのはなかなか骨の要ることなんです。揺らぎますからね、心は。

──でも意外と人と深く仲良くなる理由も、そこの響き合いだったりするし。

さかい なのでそれを悪口って言っちゃうのはダメかなと。自分の中の毒を共有し合うというのは、音楽を好きになるときのモードと近いなぁと思う。そもそも音楽っていうのは、寂しい人が孤独を薄めるために、怒りを鎮めるために作るわけで。そこが一番大事になるのかなぁと、セッションしている様が。だからここには僕らの公用語というか、足跡を辿っていけば共通の喜びや悲しみが見られるっていう。そう、そういうアルバムがいいなぁと思っていましたね。

──そして聴く人にとってもそういうものになり得るアルバムだと思う。

さかい そうかもしれない。個性が強過ぎると人の心を癒すちょうどいいところまでいかないし、個性を捨てちゃうような作品だったら誰の耳にも留まんないし、何より自分が聴いていることを自慢できない作品になっちゃうから。うん。大きな声で自慢できるアルバムができたと思います。

リリース情報 

2015.02.04 ON SALE
ALBUM『さかいゆうといっしょ』
アリオラジャパン

J-141226-FY-1845

[初回限定盤/CD+DVD] ¥3,700+税
[通常盤/CD] ¥2,950+税

詳細はこちら


ライブ情報

さかいの湯 Vol.3″さかいゆうといっしょ”スペシャル
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