“燃えるような命”を軸にGRAPEVINEが生み出す、バラエティに富ぶニュー・アルバム!

2015.02.01

“燃えるような命”を軸にGRAPEVINEが生み出す、バラエティに富ぶニュー・アルバム!

GRAPEVINE

数々の中毒性のある曲を生み出してきたGRAPEVINE。移籍後初となるニュー・アルバム『Burning tree』がついに完成! その洗練された、今まで以上に大人っぽい楽曲たちが揃った今作について田中和将(vo)に話を聞いた。

INTERVIEW & TEXT BY 今井智子


どちらもくさい言い方すると“燃えるような命”と言いますか

──移籍第1弾アルバム『Burning tree』が完成ですね。映画のタイトルみたいでかっこいいです。

田中和将 ありがとうございます。人によっては、とあるハードロック・バンドを思い出すというタイトルで(笑)。

──1曲目は「Big tree song」で、樹がテーマなんでしょうか。

田中 例によってテーマを特に決めて作ったアルバムではないんですが、曲が出揃ったところで並べてみて、1曲目の「Big tree song」と最後の「サクリファイス」の“燃えるような存在が”というところが、自分のなかでシンクロして、しっくりきたと言う。対照的な書き方ではあるんですが、どちらもくさい言い方すると“燃えるような命”と言いますか、そういうものを歌ってたりするもんですから。

──完成しての手応えは?

田中 バラエティに富んだ面白いアルバムが出来たと思います。ただ僕らの思考がいい意味で大人っぽいと言いますか、悪く言うと地味というか(笑)。人にも言われるんですけど、メランコリックな曲が多いのが、アルバムのカラーをそっちに寄せてるんじゃないかという気がしますけど。

──ポジティブですけどシニカルな歌詞もあって、GRAPEVINEらしいです。

田中 そもそもGRAPEVINEのスタンスも、歌詞を書いてる僕の考え方もそうだったりするもんですから、全体的にそうなりますね。

──落ち着いた雰囲気とも言えますが。

田中 近年やっと自分たちのやりたいことに年齢が追いついて来た(笑)。スキルとか経験も含めて。

──アルバムはアメリカの名エンジニア&プロデューサーのグレッグ・カルビがマスタリングしてるんですね。

田中 実はシングルは、テッド・ジェンセンなんですよ。おふたりとも大御所中の大御所ですが、好きな作品いっぱいありますし、移籍効果で力入れていただいて(笑)。実は3作目『Here』がボブ・ラディッグで、それ以来ですね。

──それぞれに期待したことは?

田中 結果的にですけど、近年のテッドはわりとラウドなものが多いみたいなんで、「Empty song」とか合ってたのかな。アルバム全体は、そういう意味ではグレッグ・カルビがよかったという気がしますね。

──曲の制作時にはマスタリングのことは考えてなかったかと思いますが。

田中 シングルのときも話しましたけど、去年ポニーキャニオン時代にプリプロをやっていて、それから4月に移籍して、ビクターとしてプリプロ始めた曲が合わさってるんですけど。

これはビール好きならピンとくると思いますよ(笑)

──「死番虫」とは変わったタイトルですが、本当にそういう虫がいると初めて知りました。

田中 僕も初めて知りました。この曲は“カチカチカチ”と、ある金属を叩いてるループが入ってるんですけど、そこから思いついんたんですけどね。そのループ録っていて、こういう歌詞ですし、これは何かの終わりに近づいているカウントダウンの音だなと僕は思って。で、イメージを膨らませていくと、“死番虫”に行き当たった。これのエピソードを調べると、Death Watch Beatleという名前らしくて、死のカウントダウンの音を出すと言う。それが非常に僕のなかでハマりましてね。

──なるほど。勉強になります。

田中 江戸川乱歩か誰かが、意訳したもののなかに「死番虫」というのが出てくるのがあるらしくて、僕は知らなかったんですけど、それが漫画になってるらしくて。その漫画からきてるんですかって言われて、僕まったく知らなかったんですけど。

──「死番虫」「MAWATA」のように女性言葉で歌うのはどんな気持ちなんでしょう?

田中 時々やりますけど、好きなんですよ、主人公を女性にして書くのは。向こうの視線で僕を歌うとどうなるかなとか。

──女性目線ならではの歌い方とかも?

田中 言葉を引っ張ってくるときに音を重視してるので、「みるわ」「なるわ」みたいなところがキモですね、自分的に。要はフックを作る、僕のやり方です。

──「Esq.」は逆に男性的な感じで。

田中 これは英国的なイメージから騎士道みたいなものをネタに書いてたんですが、ある日突然、沢田研二の「サムライ」が降りてきて、騎士道と武士道がごっちゃになったような歌詞に(笑)。

──男臭い言葉が満載で(笑)。

田中 ギターを刀に見立てた浪漫みたいなものを僕らは考えずにやってきたんですけど、振り返ればワシらもしっかりロック・バンドやっとるなと思って、気恥ずかしいぐらいに書いてみました。

──この曲も3文字ですが,シングルの「KOL」に続き「IPA」と3文字のタイトルが多いですね。これは何かを意味するんですか?

田中 これはビール好きならIndia Pale Aleね、とピンとくると思いますよ(笑)。

──今回、同時に「LIFETIME」再現ライブの映像作品『IN A LIFETIME』が出ますが、あのライブはどうでしたか?

田中 面白かったですね、自分たちもあらたな発見がありました。


リリース情報

2015.01.28 ON SALE
ALBUM『Burning tree』
スピードスターレコーズ

J-150114-BA-1200

[初回限定盤/CD+DVD]¥3,700+税
[通常盤/CD]¥3,000+税

詳細はこちら


2015.01.28 ON SALE
LIVE Blu-ray&DVD「IN A LIFETIME」
スピードスターレコーズ

J-150114-BA-1203

[Blu-ray]¥6,000+税
[DVD]¥5,000+税

詳細はこちら 
オフィシャルサイト

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