ラブ・ソングもOK?公立学校の卒業式で歌われているJ-POPソングとは?

2015.01.19

PHOTO:© paylessimages – Fotolia.com

今どきの卒業式は、J-POPの合唱アレンジがあたりまえ!

1月は行く。2月は逃げる。3月は去るなんて言葉があるくらい、年明けから時が経つスピードは早く感じるもの。毎年1月半ばくらいになると、近所の小学校から卒業式で歌う歌の練習をしているのが聴こえてくるが、代表的な卒業ソングの「旅立ちの日に」や「大地讃頌」などにまじって、スピッツなどの歌も聞こえてくる……。

聞くところによると、J-POPの歌は覚えやすく歌いやすいとのことで、卒業式にJ-POPの合唱アレンジ・バージョンを歌うことは普通になっているらしい。確かに、覚えやすそう。で、どんな曲を歌うのか? 平成生まれの現役大学生に小中高の卒業式で合唱したJ-POPソングを聞いてみた!

◎コブクロ「蕾」

「中学の卒業式で<蕾>歌った! コブクロ好きでよく聴いてたから、うれしかったんだけど、音高くてしんどかったなー。サビ前の“きっと~きっと~”のとことか、みんな泣いてるから声裏返っちゃってて、あとで親に“ちょっと面白かったよ”って言われた。ひどいよね(笑)」(みずきさん/20歳)

◎スピッツ「楓」

「高校の卒業式が例年、校歌→合唱曲→J-POPっていう順番で3曲歌うことになってるんだけど、うちらのときのJ-POP枠は<楓>だったよ。ピアノの伴奏も歌詞も曲もとにかく感動的で、サビの“さよーなーらー”のとことか、いろいろ思い出して、めちゃくちゃ泣いた! 後輩にも“最後の曲はずるいです!”って言われて。大成功だったなー」(あおいさん/19歳)

◎サスケ「青いベンチ」

「小学校の卒業式で。あのときは学校でサスケ歌えるのがうれしかったけど、今思うと普通にラブ・ソングだし、なんで卒業式に? って感じ。“この声が枯れるくらいに君に好きと言えば良かった”、“痛みだけがちょっと残った”なんて12歳の子が熱唱しちゃダメでしょ(笑)。先生の趣味だったのかな?」(ゆうすけさん/21歳)

他にも、レミオロメンの「3月9日」、ゆずの「栄光の架け橋」、コブクロの「世界にひとつだけの花」などなど、みんな一度は卒業式でJ-POPを歌ったことがあるみたい。

「僕の高校は2曲のうち1曲を自分たちで決めていいことになってたんですけど、だいたいどの世代も合唱曲以外でしたね。J-POPだったり、海外ドラマの曲だったり、いろいろです。普通の合唱曲もいいけど、なるべく、どの学校でも歌わないような曲にしたかったですね。あとでその曲を聴いたときにその年卒業した自分たちだけが思い出を共有できるってよくないですか?」(けいたさん/20歳)

ちなみに、けいたさんたちは森山直太朗の「生きとし生けるもの」を歌ったそう。合唱用の譜面はないので、音楽の先生にオリジナル・アレンジを頼んだのだとか。それは確かにかぶりようがない。なんという徹底ぶり……。

覚えやすい、歌いやすいだけでなく、その学校、その世代の個性、そして“自分たちだけ”という特別感まで演出してくれるなんて、なんかお得な気がしてきた。今に、卒業式で歌う歌は、好みや流行りで自由に決めるのが当たり前になり、「卒業式で<旅立ちの日に>を歌った世代」なんて呼ばれ方をする日が訪れるかもしれない。

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