音楽以外でも成功?海外セレブ・アーティストが手掛けるアルコール・ビジネス

2014.12.21

TEXT BY 村上ひさし


テキーラからウォッカ、ラムまで。数々のアーティストがアルコールで大儲け?

前回はボジョレー解禁に合わせて、ワイン造りにハマったアーティストをご紹介しましたが、その続編ということで、今回はワイン以外のスピリッツ系のお酒にハマったアーティスト──いや、もはや優秀なビジネスマンたち──を紹介したいと思います。
まずジャスティン・ティンバーレイク。最近では俳優としてもの活躍から、レストランからゴルフ場まで多角的に経営する彼ですが、お酒の方面にも進出。展開するのはテキーラ。出身地であるアメリカ・メンフィス州の市外局番901から取られた『Sauza 901』というネーミング。「ドリンク・ユー・アウェイ」という曲の中で“ジャック(ダニエルズ)も飲んだし、ジム(ビーム)も飲んだし〜”と歌っているように、かなりお酒は好きそうです。


ジャスティン自らが監督したCMも。

同じくテキーラ販売に乗り出したのがPディディことパフ・ダディ(また最近こちらに名前を戻したとか)。彼はディアジオ社と手を組み、超高級テキーラ・ブランドのデレオンを買収。つまり彼が共同経営者ということで、巷では利益はほぼ折半と噂されています。超高級ってどれくらい高級なのか? と言うと、ボトル1本、下は1万5000円くらいから、上は10万以上まで。以前にもパフ・ダディはディアジオ社と組んでウォッカの『シロック』を成功させているので、きっとその手腕が認められたんでしょうね。

パフ・ダディも出演するシロックのCM(短編映画?)には豪華な顔ぶれがズラリ。ほとんどギャング映画みたいに見えますが……。

ディアジオ社と組んで成功したパフ・ダディですが、もちろん成功しなかった例もあります。今や飛ぶ鳥を落とす勢いのファレル・ウィリアムスですが、数年前にディアジオ社と組んで“クリーム”という新しいお酒のブランドをローンチ。でも、売れなかったんですね。最終的にはファレルがディアジオ社を訴え、ディアジオ社がファレルを訴えるという裁判沙汰に……。

あのビッグ・バンドのボーカルもテキーラで大儲け

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テキーラで大儲けしたアーティストといえば、外せないのがサミー・ヘイガー。ヴァン・ヘイレンのシンガーだったこともあるサミーは、メキシコで見つけてきたテキーラを『カボ・ワボ』という名でブランド展開して大成功。元々は自身の経営するレストランで提供するためだったのが、みるみるうちに評判を呼び、今や全米2位のテキーラ売上げを誇るまでに成長。その後、いったん彼はテキーラ・ビジネスから手を引いたものの、再び『サミーのビーチ・バー・ラム』なるホワイト・ラムの販売に着手しているようです。

「マス・テキーラ」という“テキーラ飲もうぜ!”ソングを歌うサミー。

『サミーのビーチ・バー・ラム』のCMはこちら。

タトゥー・ショップ経営&テキーラ販売。リリースしたアルバム名は……

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モトリー・クルーのフロントマン、ヴィンス・ニールは、サミー・ヘイガーのテキーラの成功をお手本にしたと公言。ラスベガスでメキシコ料理のレストランをチェーン展開しながら、『トレス・リオス』というテキーラや、『タトゥアード』というウォッカやラムを販売。因みにタトゥー・ショップなども経営する彼の2010年のソロ・アルバムは、その名も『タトゥーズ&テキーラ』でしたから!

クセ者ロッカーは、“自分が飲みたかった”最も危険な酒を販売

ラッパーのリュダクリスが手掛けるのはコニャック。経営にも参画している彼は、自ら販売促進にも熱心です。そのコンジュール・ニャックをテーマにしたミックス・テープを作ったり、ミュージック・ビデオの中でも宣伝しまくり。その成果あってか、なかなか好評のようです。

意外なところでは、90年代に「キラメキ☆MMMBOP(ンー・バップ)」の大ヒットで人気を博した兄弟3人組のハンソン。彼らも今やすっかり大人になって……というのは当然ですが、今でも一緒に活動している彼らがそのヒット曲のタイトルに引っかけた『MMMHOPS』(ンー・ホップス)というビールを販売。こんなビデオまで作っています。

さて最後はマリリン・マンソン。さすがひと筋縄ではいかないクセ者ロッカー、彼が選んだのは最も危険なお酒と言われるアブサンです。自身の名を冠した『マンサン』というアブサンを販売しており、これはほとんど自分専用に開発されたようなもの。一時期はこのお酒しか飲んでいなかったという話です。彼の友人でもある俳優のジョニー・デップもアブサン愛好家。ふたりでアブサンを酌み交わしたりするのでしょうか。

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