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とにかく、友達や仲間と一緒に乗れるのが重要らしい
以下は最近耳にした、女子大生3人の会話である。
女子大生A「なんか曲流そうよ」
女子大生B「いいよ、どんなやつ?」
女子大生A「えー。じゃあ、踊れる系で」
女子大生B「いいね~!!」
踊れる系って、いったいどんな曲なんだ。お、おじさん、ツイストとか踊れるよ! なんて思った人がどれだけいるかはわからないが、女子大生が言っている踊れる曲がなにかは、気になる……。ということで、女子大生に正面から聞いてみた。
まず、ダンスサークルに入っているというミクさんが曰く「低音がドゥンドゥンしてて、高音がピコピコしてる」曲がそうらしい。なるほど……。EDMってこと? しかし、女子大生全般でみるとちょっと事情も変わってくるようだ。
「ヒップホップとかEDMが踊れる系なんだろうけど、実際そういう音楽で踊れるのって、ダンス経験者だと思う。相当クラブに通ってるとか。それよりも、もっとわかりやすくて一度聴いたらメロディを覚えちゃうような曲のほうが好まれてるかな。もう、歌いながら踊れるみたいな? うちが友達同士で“踊れる曲”って言って指すのはそっち」
いまどきの女子は、おっしゃることがなかなか複雑である……。いや、というか、おじさんにタメ口はやめようよ。ね? まあとにかく、話を聞いているだけではよくわからなかったので、実際にどんな曲が好まれているのか例を挙げてもらった!
◎ファレル・ウィリアムス「ハッピー」
「<ハッピー>は、もうどこに行っても流れてる。これ、ミュージック・ビデオが元々24時間あるんだよ。子供からおじいちゃんまでいろんな人がでてきて、それぞれ自分なりに踊ってるんだけど。ビデオのマネして、道路とか教室とかで踊って動画撮ったりするの楽しい」
え!? 道路とか教室で踊るだと! けしからんな。なにがけしからんって、踊っている女子大生を見られるやつらがけしからん。うらやまけしからん。それにしても、この曲は世界中の多くの人たちが「ハッピー」に合わせて踊った動画を投稿して広まったわけで。女子大生にまでその波が届いていたとは、ファレル先生さすがであります!
◎テイラー・スウィフト「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない~We Are Never Ever Getting Back Together」
「ダンスサークルには、テイラー好きな友達かなり多いかも。ネバーエバーは中でも鉄板。踊れるし、楽しい曲だけど、歌詞がすごい切ないんだよね。歌詞読んでから聴くと結構感動する。先輩の引退パーティーでみんなで踊ったりもしたな」
送別会でテイラー・スウィフトを踊るのか。しかもダンスサークルだけに、ヘソ出しのセクシーな衣装だったとのことで、ぜひともそれに参加したかった。そんな送別会が行われるなら、何度も4年生をやってしまいたい気分である。
女子大生にとって、「踊れる曲」とは、本格的なダンス・チューンというよりも、友達やその場にいる人同士で気軽に楽しむために、覚えやすくわかりやすいことが第一条件のようだ。「Happy」や「We Are Never Ever Getting Back Together」の場合は、「こんなふうに、その場のノリで自由に踊ってもいい音楽なんだ」とミュージック・ビデオで示されていたおかげで、「私も!」という気持ちになったという。女子大生の心を掴むには、曲だけじゃなくミュージック・ビデオも大事なんだなぁ。