最高のポップ・チューンを。SKY-HIの2ndシングル「スマイルドロップ」

最高のポップ・チューンを。SKY-HIの2ndシングル「スマイルドロップ」

SKY-HI

楽しげなメロディで騙されることなかれ。曲と歌詞のギャップにやみつきになること請け合いのSKY-HIの新曲「スマイルドロップ」が完成!

INTERVIEW & TEXT BY 大野貴史


引きずってます(笑)


──ソロ・デビューが2013年の8月で、そして1stアルバム『TRICKSTER』のリリースが2014年3月で……だから9ヵ月ぶりの新曲ということになるんですね。

SKY-HI はい。もっと早く出したい気持ちはあったんですけど。でも、なかなか思い通りに進まなかったというか。

──そりゃそうでしょう。AAAとしても全力で活動しているわけだから。2014年はアリーナ・ツアーがあったし、それからアルバム『GOLD SYMPHONY』も出ましたしね。

SKY-HI その合間を縫うようにしてSKY-HI業をやってます(笑)。

──で、そんな待望の2ndシングル「スマイルドロップ」。突き抜けるような印象のポップ・チューンでありながら、どうにも煮え切らない感情が歌われていますよね?

SKY-HI ですね。いきなり“笑顔の理由が足りない”とか“幸せの意味が曖昧”とか歌ってますから(笑)。

──明るく勢いのある曲調なのに、よく聴いたら失恋ソングだったので驚きました。しかも吹っ切れないまま曲が終わっちゃう。

SKY-HI ずっと“最後の涙は見間違いかい?”なんて言って引きずってます(笑)。

でもポジティブなことを言ってる曲


──普通だと、なんとなく最後には前向きになって終わったりしますよね?

SKY-HI そう。そういうパターンって、よくあるじゃないですか。ようやく吹っ切れた、もう忘れて前に進むぞ、さあ明日から新しい自分になって再出発しよう、みたいなパターン。でも現実を考えたら、そんなにうまくいくわけないじゃんって思ったんですよね。ちゃんと受け止めて、その事実を引きずるなら引きずって、もしも泣きたいのならしっかり泣いて、それでも明日へ進んでいくことが大切っていうか。それが本当の意味での前向きってことだと思うんです。だから、この「スマイルドロップ」って、いわゆるポジティブな言葉はひとつも使ってないけど、でもポジティブなことを言ってる曲なんですよ。

──そういったテーマで曲を書こうと思ったのには何か理由があるんですか?

SKY-HI 少し前まで、ずっと苦しかったんですよ。SKY-HIとして活動するにあたって、こりゃ大変だな、と思うことがたくさんあったんです。そういう状態から抜け出すために「スマイルドロップ」を作ったのか、この曲が完成したから苦しみから抜け出せたのか、どっちが先だったのかはわかんないんですけど。ただ現状としては、その苦しかったときの気持ちを抱えたまま、ちゃんと前に進めているので……まあ、とにかく2014年の、そういう俺自身の気持ちが反映された曲だということは間違いないですね。

もうひとつトリックがあって……


──ということは表面的には失恋ソングになっているけど、でも本当は……。

SKY-HI 内面の葛藤を曲にしました。それを恋の歌として着地させたかったんですよ。そこは徹底的にこだわって作りました。

──それは、どうして?

SKY-HI もちろん内側のテーマがあるからこそ曲が書けるわけですけど……日々生きていくなかで何かに喜んだり悲しんだり、ということがないと曲なんて書けませんからね。でも、それをそのまま詞にしたら単なるエゴになっちゃいそうな気がして。だから内側の感情をちゃんと消化して、そのうえでホスピタリティの精神を持って、ちゃんと聴いてくれる人に届けたいなって思ったんです。自分の気持ちを吐き出すだけじゃなく、しっかり楽しめるものにしたかったんです。

──この「スマイルドロップ」のミュージック・ビデオ(以下MV)にはカラーの場面とモノクロの場面があるじゃないですか。それって……。

SKY-HI 簡単に言えば“笑顔”と“孤独”を表してます。曲の根本には“笑顔の理由を作り出すために、ひとりで苦しんでいる”というテーマがあって。だから基本的には自由奔放に遊んでるファニーなビデオなんですけど、ちょこちょこモノクロの苦しんでるシーンも入ってるんですよ。それと、このビデオには、もうひとつトリックがあって……。

──隠された意味があるということ?

SKY-HI そうです。ああ、でも、それを知らずに観てもらいたい気もするなあ(笑)。

──それなら、まだ観たことがない方に、とりあえず先に観てもらいましょうよ。

SKY-HI どういうことですか?

──DAILY MUSICはウェブ上の音楽マガジンだから、この記事の途中に映像を挟み込むことができるじゃないですか。

SKY-HI そういうことか! じゃあ、この先を読む前に、こちらのMVをご覧ください。SKY-HIのニュー・シングル「スマイルドロップ」。どうぞ!

究極の孤独の、その象徴としての死


──さて。このビデオに、どんなトリックが?

SKY-HI ちょっとした裏設定みたいなものなんですけど……実は俺自身は死んでるっていう設定があったりもするんですよ。

──ええっ!

SKY-HI 変な意味ではなくてね(笑)。究極の孤独の、その象徴としての死です。よく見てもらうと、いろいろ気づくと思いますよ。例えば俺がビリヤード台の上に立ってても誰も気にしてなかったり。バンドの中心で楽しそうに歌ってても誰とも目が合ってなかったり。それはつまり、みんなには俺の姿が見えてないっていうことなんです。

──なんとなく日高くんだけ合成のような感じがするのは、そのせいですかね?

SKY-HI ああ、そうだと思います。そこにいるんだけど、いない、みたいなね。バンド・メンバーは黒いスーツに白シャツを着てるんですけど、それも喪に服してるっていうイメージなんです。

──そんな裏設定があったとは! それを知ってから、もう一度ビデオを見返すと……。

SKY-HI ちょっと印象が変わるんじゃないかな。切なく感じるかもしれない。というわけで皆さん、もう一度、ぜひ!(笑)

R-141127-YS21


リリース情報

2014.12.12 ON SALE
SINGLE「スマイルドロップ」
avex trax

J-141127-YS21

[TypeA/CD+DVD]¥1,800+税
[TypeB/CD+DVD]¥1,800+税
[通常盤/CD]¥1,000+税

詳細はこちら


ライブ情報

SKY-HI TOUR 2015
詳細はこちら

オフィシャルサイト

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