不安や迷いを感じている人に聴いてほしい、新山詩織のニュー・シングル!

不安や迷いを感じている人に聴いてほしい、新山詩織のニュー・シングル!

新山詩織

5thシングル「絶対」をリリースした新山詩織。2014年の春に高校を卒業し、音楽とじっくり向き合える環境となった彼女。だが、そんな日々の中で生まれる、新たな不安との葛藤の末に気づいた大切な気持ちが込められた今作。彼女だけでなく、聴いた人も自分の大切な気持ちに気づけるはずだ。

INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ


なくなってから気づくことがあるって、ほんとなんだなって思った

──今年3月にリリースした1stアルバム『しおり』以来、実に9ヵ月ぶりの新曲になります。決して短くはないタームだと思いますが、アルバムのリリースと同時期に高校も卒業して、どんな心境でしたか?

新山詩織 卒業したばかりの頃は、アルバムの発売月でもあったので、全国でのライブやキャンペーンも立て続けにあって。4月のワンマンライブ・ツアーに向けて、気持ちの面でも構えていた部分があったんですけど、そのライブ・ツアーが終わってから……。なんというか、今まで学校と音楽を両立してて、ある意味、流れに身を任せながら、ただひたすらに、がむしゃらにやってきて。それが、卒業をしてから一気になくなったというか。4月まではいろいろあったから、終わりかっていう余韻に浸る余裕もなかったんですけど、ツアーが終わったあとに、一気に溢れてきたのか、パーンと何かが弾けるような感じで、なかなかの空っぽの状態になってしまって。

──それは、ワンマンライブ・ツアーが終わったことに対する燃え尽き症候群ではない?

新山 それまで張り詰めていた緊張感がある程度、落ち着いたっていうのもあると思うんですけど、それよりは、今まで当たり前だったことが、一気になくなったっていうことのほうがダメージが大きかったのかなと思って。

──新山さんにとっては学校も大事な場所だった?

新山 なくなってから気づくことがあるって、ほんとなんだなって思って。高校に通っていたときは、もちろん、楽しかったけど、嫌なことや、やりきれないこともいっぱいあった。でも、今思えば、ちょっとした心の拠りどころだったのかな、とも思うし。学校がなくなって開放されたけれども、また新たな不安が出てきたというか、これからさらに前進していかないといけないっていう気持ちが空回りしてしまったのかなと思います。

──1stアルバム『しおり』に収録されていた4枚目のシングル「今 ここにいる」では、未来に対して明るい希望を抱いていましたよね。

新山 そうですね。あの頃は、卒業間近ということもあって、自分自身で心を高めていたというか、卒業したら、思いっきり前進するんだっていう気持ちだけが前面に出てた。今は、もちろん、いい面もたくさん感じていて。今までできなかった分、ギターの練習をしたり、曲や詞を書いたり、ひとりで外に出かけたり、友達と会ったりっていう、自分の時間が増えたんですけど、それでも、なんか、“ん……?”っていう空っぽの状態があって。

──通算5枚目となるニュー・シングル「絶対」には、その空っぽの状態のなかで感じた“新たな不安“が描かれていますよね。

新山 ツアーが終わってから、なかなか空っぽの状態から抜け出せなくて。はたから見ても、ほんとにどうしようもないなっていう感じだったと思うんですね。何をやっても空回りで、“何してんだろう、私……”っていう日々が続くなかで、7月のある日、家でギターを弾きながら、息抜きに好きなバンドの曲を聴いていたときに、いちばんはじめの“♪何が怖くて何に怯えてるの/何がそんなに不安なの”っていう言葉が出てきて。そこからほんとに一気に出来た曲で。それは、中学3年生のときに、生まれて初めて作った曲「だからさ」が出来たときとちょっと似ていて。「だからさ」は、その日、その瞬間で思ったことを一気に吐き出した曲だったので、そのときに戻ったような感覚がありましたね。

──何に対して不安や怖さを感じているんだと思いました?

新山 いちばん大きかったのは、もう学生ではないっていうことですね。今までは学校生活のなかで感じたことを歌詞に書いて歌ってきた。今は、学生ではないから、学校から抜け出した日常のなかで感じることを書いてる。いろいろ書いてはみているんだけども、どうもしっくりこなくて。ほんとにこれは自分が思っていることなのか、自分のこともどんどんわからなくなって。なかなか曲が出来ないっていうことも含めて、その先への不安があったのかな……。

──楽曲の中で、未来に対する不安に思い悩みながらも、しっかりと自分自身と対峙してますよね。

新山 やっぱり変わってないところは変わってない、これが私なんだなっていうことを再確認できて。音楽がいちばん好きで、いちばん好きなものだからこそ、ちゃんと自分が自分でありたいし、今の自分を素直に出したいっていう気持ちは変わらない。ただ、変わらないからといって、なんにも変わってないということはなくて。「ゆれるユレル」の歌詞を書いていたときとはまったく違うし、今、書いてもあのときの言葉は出てこない。改めて、自分と対面できたというか、向き合えた感じがします。

世の中に、絶対なんて言えることはほとんどないと思うんだけど、それでも、絶対って言い切りたい

──その自分と向き合って改めて気づいたことというのは?

新山 私の居場所は……どこにいたって、立ってる場所はここ(音楽)にしかない。だから、ここで、何事もやるんだっていう信念というか、決意に近い気持ち。タイトルにもなっている“絶対”という言葉は、世の中に、絶対なんて言えることはほとんどないと思うんだけど、それでも、絶対って言い切りたいほどの気持ちがあったからこそ、出てきた言葉だと思うんですね。私だけの何か……心が、絶対にここにあるんだって確信している気持ちが強く伝わるといいなと思ってます。

──“SHORT MOVIE CRASH”の短編映画『寄り添う』の主題歌として書き下ろされたカップリング「分かってるよ」でも、不安や切なさに苛まれながらも、自分自身に対して、私の場所はここにある、分かってるよと言い聞かせてますね。

新山 制作時期が重なっていたので、気持ちの芯の部分ではどっちも同じだと思います。この曲も「絶対」と同じように、サビの最初のひと言“分かってるよ”が出てきて、そのあとうわっと一気に出来た曲で。自分自身に寄り添いながら、今の自分の感情、本心を思いっきり吐き出せた曲になったんじゃないかと思います。

──この2曲が出来上がって、空っぽの状態からは抜けた?

新山 新たに開けた気持ちで、自分自身の歌をちゃんとお客さんに聞いてもらえるようにはなったと思います。今は……12月のワンマンなど次のステップに向けて切り替えている部分があるので、もっともっとがむしゃらにやっていきたい……“もっとやれ!”って自分に言い聞かせている状態ですけど(笑)、でも、前には進んでると思います。

リリース情報

2014.12.03 ON SALE
SINGLE「絶対」
ビーイング 

J-141126-FY-2200

[初回限定盤/CD+DVD]¥1,300+税
[LIVE盤(初回生産限定)/CD+DVD]¥1,500+税
[通常盤/CD]¥1,000+税

詳細はこちら


ライブ情報

“新山詩織 アーティストデビュー2周年記念ライブ「しおりごと ~acoustic version~」”
詳細はこちら


オフィシャルサイト

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

M-ON! MUSICの最新情報をお届けします。

この記事に関するキーワード

この記事を書いた人