みんなの映画部 活動09『インターステラー』[前編]

みんなの映画部 活動09『インターステラー』[前編]

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Base Ball Bear/OKAMOTO’S

Base Ball Bearの小出祐介が部長となり、ミュージシャン仲間と映画を観てひたすら語り合うプライベート課外活動“映画部”が月イチ連載に。気心知れた仲間同士でゆる~く、だけどミュージシャンならではの独特な視点でガチ感想会を展開。今月は小出部長がかねてから希望していたSF超大作『インターステラー』。哲学的とも言える作品が放つメッセージを部員たちはどう受け止めたのか……。

TEXT BY ますこかずたか(DAILY MUSIC編集部)


活動第9回[前編]
作品:『インターステラー
部員:小出祐介(Base Ball Bear)、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)

今年観た中で1位って言いたいくらいの作品でしたね!

──今回は、『ダークナイト』『インセプション』を手掛け、ハリウッドでトップクラスの監督となったクリストファー・ノーラン監督の最新SF作『インターステラー』です。早速、小出部長から感想をお願いします。

小出 えー、最高でした! 今年観た中で1位って言いたいくらいの作品でしたね! 滅亡しかけている地球に替わる惑星を探しに宇宙の果てを目指すSF映画的な部分と、親子愛のヒューマン・ドラマ的な部分を取り込みながら、最終的にはすごく哲学的なテーマに繋げていく。クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』にも込められていたことというか、彼が考えている究極的なメッセージがよくわかったというか。観ていて思ったのですが、曲を作っているとこういうことがあるんですよ。

──というと?

小出 歌詞を書いたりするのって、自分の心の中に潜って探し物をするような感じだと僕は思っているんですけど、それは宇宙の先の何かを目指すことと本質的には同じなんじゃないかと。

レイジ 自分の心の中は自分がいちばんわかっているはずなんだけど、そここそが未知の世界っていうところがありますよね。

小出 そう。だから自分の心の中というミクロと、宇宙という最大のマクロは、両極にありながら、共に未知という意味では同じ。上下無限なわけで。極端なことを言えば、宇宙について歌うことも心の奥底の部分について歌うことも同じなわけですよ。だから、『インターステラー』は「ワームホール」とか「5次元」とかめちゃめちゃ極端なSF話だけど、最終的にはひとりの人間が今の自分はどう思っているのか、自分はどうしたいのかっていうところに回帰していくっていうのがすごく良かった。それがないとただの突拍子もない話になってたと思う。

レイジ その両極端の真ん中にあったものが「愛」だっていうのを、ちゃんと説得力を持って物語にしてて、納得させてくれますよね。

──科学用語が出てくるドSFな話なのに、「愛」という抽象的なことを語るっていうことをやり遂げる。

レイジ ロマンチックですよね。

小出 クーパー(マシュー・マコノヒー)と共に宇宙船に乗ったアメリア(アン・ハサウェイ)が途中で「愛」の話を始めたときは、一瞬「え、なに急にスピリチュアルなことを言い出したの?」ってなるけどね(笑)。でも、それを信じられるような究極の状況になっていく、と。

レイジ 「ワームホール」を通って違う銀河に来てるんだもん。あとは何を信じる? ってなったら、「愛でしょう」っていうのは納得できますよね。

小出 AとBの点を3次元的にして折り曲げてくっつけて、通した穴が球体で……みたいなもうわけのわからないワームホールの説明があって、そこへあんなボロボロの宇宙船でワー! って突っ込んで行って、「わー、抜けたー!」とか言ってた奴が、「私と彼は愛で通じ合っているから、そこへ行きたいの」っていう理屈がわからないわけがない!(笑)

レイジ ですよね!(笑)

C-20141130-MK-1957平日の昼間っから、上映時間3時間におよぶ映画を男子だけで観るのもなかなか良いものです。

C-20141130-MK-1956またしても雨。改めて、当連載取材日の雨率をまとめようと思います。


後編]に続く

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