太陽光発電だけでフェスを行ったアーティストが感じた、「ソーラー電力だと良い音が出る」!?

2014.11.30

シアターブルック・佐藤タイジが説く未来の音楽

佐藤タイジといえば、岐阜・中津川で今年9月に行われた自身主催のロック・フェスティバル“中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2014”が記憶に新しい。会場運営で使用する電力をすべて太陽光発電でまかなうという先進的な試みだった。

そんな環境に配慮した音楽活動を展開する佐藤タイジが11月16日、名古屋市中区で雑誌『ソトコト』とヴィレッジヴァンガード共催のイベント“電気はつくれる! with Village Vanguard ソトコト的 でんきの教室”に出演した。

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同イベントは、電気も自分で作る暮らしを推奨する“ソトコト的 でんきの教室”の第3回目。今回はゲストに佐藤タイジを迎え、トークセッションとミニライブを開催。ミニライブでは、すべて太陽光でレコーディングした新曲「もう一度世界を変えるのさ」を含む全6曲を歌いあげ、観客たちを熱狂させた。

トークセッションでは、THE SOLAR BUDOKANの開催理由について、「きっかけは3.11。エンターテインメントも電気を大量に使うので自粛ムードだったけど、武道館でライブするという長年の夢を取り下げる必要はない。それなら従来型の武道館をすべての電気をソーラー電力にすればいいのではないかと思いついた」と語った。

ライブが開催された2012年当時、自然エネルギーでのライブは、時代の先を行く試みだったが、佐藤自身は意外にもエネルギーへの関心があるタイプではなく、むしろ苦手だったという。そんな彼が自然エネルギーに関心を持ったのは、ある出来事がきっかけだった。

「武道館でライブを行うために、どれだけ電気を使い畜電池をどれだけ持っていけばいいのか、スタジオで実験した時に、コンセントからの送電された音と全線違って低音も高音も“ブンっ”と広がってびっくり。“タイジこっちやー”と道が照らされた感じがした」

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音の良さが電気の種類によって違うというのは、ロックバンド“ACIDMAN”も新譜「EVERLIGHT」を太陽光で作られた電力でレコーディングしていることから、音の担い手ならではの感覚なのだろう。太陽光発電だけでなくエネルギー全般についても触れた。

「理論的にはコンセントからとソーラー電力からでは音が違うことはありえないこと。でも音がよく聞こえた。きっと料理には水力が合うとか、音楽にはソーラーのほうが合うとかあるのかもしれない。やりたい事柄によって、自分の使いたいものに適した電気を選べる“エネルギーの選択の自由”がある時代が来るんじゃないかな。10年もすればこれにこの電気が合うと見えてくるはず」

今回のライブでも蓄電池を用いて、電線を伝って電力会社から送られる送電系統を使わないというエネルギーへのこだわりをみせた佐藤タイジ。今後も彼の地球環境に配慮した音楽活動にますます目が離せなくなりそうだ。

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