FLOW×GRANRODEO
テレビアニメ『七つの大罪』のエンディング・テーマとしてすでにオンエア中のFLOW×GRANRODEOによる「7-seven-」。ここでは、コラボに至る経緯から、ロックとアニソンの魅力についてなどを7人で和気あいあいと語り合ってもらいました!
INTERVIEW & TEXT BY 田中大
すごく楽しいですよ。男子校みたいな7人です
──インタビューで毎回質問されるはずのコラボの経緯の話から始めましょうか。
TAKE 2011年に行われた某雑誌のイベントで初めて対バンをして、その後、僕とGOT’Sが連載している某アニメ雑誌でKISHOWさんと対談をしました。そして、さらに“アニサマ”という日本最大級のアニメソング・イベントのパンフレットの対談で2バンドの全員が会い、同年秋に“FLOW THE PARTY”に出演して頂き、今年は“アニサマ”で「GO!!!」を一緒に演奏し、この度、曲もコラボで作ったという次第でございます!
──簡潔な回答に感謝します。
KISHOW これでグッと時間が節約されました(笑)。
GOT’S 30分くらい短縮。
KEIGO 活字のような喋りをありがとう!
e-ZUKA ここからも質問される前にどんどん喋っちゃえ(笑)。
TAKE「7-seven-」の原曲は私が作り、当時アルバムを作っていたGRANRODEOのお2人とデータでやり取りをしながら完成した次第です!
KISHOW『七つの大罪』は意識されたんですか?
KOHSHI KISHOWさん、どっちサイドの人?(笑)。
TAKE 途中で気づいてびっくりしたのですが、この2バンド、合わせると「な、なんと7人ではないか!」と。これは最早7にこだわるしかないと考え、タイトルも含めて7にこだわりました!
KOHSHI 歌詞に関してもいろんな「7」を歌詞に反映したいと思って書きましたからね。「平成26年はFLOWの年(2=フ、6=ロウ)」ってやっていますけど、数字にこだわりだすと止まらなくなるんですよ。
──日常生活の中でも、デジタル時計の数字に敏感になったり?「13時13分……不吉だ!」とか?
KOHSHI あっ、それはないです。
KEIGO 即答(笑)。
──(笑)。GRANRODEOのお2人は、一風変わったメンバーで構成されているFLOWとどう付き合ってくださっているのでしょうか?
IWASAKI 我慢して付き合って頂いているという感じの質問(笑)。
KISHOW 最近たくさん会うので「またか!」と。それはお互い思っているのではないでしょうか(笑)。でも、毎回すごく楽しいですよ。男子校みたいな7人です。
e-ZUKA 一緒にいて違和感がまったくないんですよね。今回『七つの大罪』のエンディングですけど、今後は『エイトマン』とか(笑)。
KISHOW もう1人足すの?(笑)。でも、こうやってご一緒できるのがうれしいですよ。ずっとテレビとかで観ていた人たちですから。僕らのほうが年上ですけど「パイセン」とか呼ばれると、「いやいやいや~」という感じです。
KOHSHI すぐこういう感じのことを言うんですよ(笑)。
KISHOW 「勉強させて頂きます!」という感じです。まあ、たまたま僕は結構歌がうまいから、こういうことになったわけですけどお~。
KEIGO あれ? 急に謙虚じゃなくなってきたぞ(笑)。
TAKE でも、GRANRODEOのライブを観ると、僕らも毎回度胆を抜かれていますからね。KISHOWさんの歌がすごく届いてくるし、e-ZUKAさんのギターも素晴らしいです。サポートのプレイヤーの方も10年間変わっていないので、GRANRODEOもすごく“バンド”なんですよね。ロックバンドとして惹かれています。
──「7-seven-」も「New World」もギターが超カッコいいです。
TAKE いえ~い!
──ツイン・ギターのこういう華麗なプレイ、最近稀有ですからね。
e-ZUKA 「今時こんなの誰もやらないよ」っていうのと「だからこそ!」っていうバランスのギリギリのところを大真面目にやっています。
TAKE われわれ兄弟(KOHSHIとTAKE)がX JAPANのツイン・リードをコピーした時みたいな初期衝動がよみがえりましたよ。e-ZUKAさんと一緒に弾かせて頂くというのはすごくぜいたくですし、楽しかったです。
e-ZUKA 90年代くらいに「速弾き、だせえ!」みたいな雰囲気になって、「ギターがうまいのがまずださい!」みたいな感じになったじゃないですか。今でもギター・ソロとかがないのがクールみたいな感じはありますよね。そういう点でも、今回こういう曲をやった甲斐があると思います。
KOHSHI カッコいいギター・ソロが曲の中にあると、盛り上がりますからね。
TAKE 僕はアメリカ人に褒められてから、ギター・ソロを弾くようになりました。「お前らはアメリカ人が忘れたロック魂を持っている。ギター・ソロが16小節ある」と(笑)。
アニメの画と一緒になった時、ハードロックのサウンドってすごく合う
──(笑)。FLOWもGRANRODEOもアニメ・ファンに大人気ですけど、アニソンのシーンって王道のロックの醍醐味があるのも魅力ですよ。
KISHOW 実際、アニソンってそういうシーンになっているんでしょ?
e-ZUKA うん。昔ジャパメタ(ジャパニーズ・ヘヴィメタル)をやっていた人たちがたくさんこの業界にきているからね。アニメの画と一緒になった時、ハードロックのサウンドってすごく合うんだと思う。だから間奏が無駄に長かったり、「なんでそんなにドラマチックにしちゃうの?」っていう曲がいろいろありますよね。
KISHOW それ、GRANRODEOのこと言ってる?(笑)。
e-ZUKA うん。だから全部僕の責任ということです(笑)。
GOT’S ものすごい結論に着地しちゃった(笑)。
e-ZUKA まあ、アニソンって結構何でもありな世界なんですけど。だから僕らも子供の頃好きだったハードロック、ヘヴィメタルの要素を入れたりして。それで怒られないし、むしろ喜ばれたりするんですよね。そういうのはアニソンのいいところです。
IWASAKI GRANRODEOはまさにそういうロックの魅力にあふれたバンドですよね。初めてライブを観させて頂いた時は、自分たちもいい意味での危機感を抱きました。でも、そういう人たちと一緒にいい形でやれば、FLOWとしてもステップアップできると思ったんです。それが今回のコラボ。自分たち5人で完成していた1枚のパズルの絵にGRANRODEOの2人が入ってくれたことによって、別のすごくいい絵ができたような感じです。
KISHOW いいこと言うなあ。それ、俺のコメントにして欲しい(笑)。さすがFLOW、インタビューに慣れてるなあ。
e-ZUKA ほんとそう。僕ら、テレビとかも慣れてないから(笑)。
リリース情報
2014.11.26 ON SALE
SINGLE「7 -seven-」
キューンミュージック
[初回生産限定盤/CD+DVD]¥1,713+税
[通常盤/CD]¥1,204+税