妄想天国!ひとり暮らしだって寂しくないよ、音楽があるじゃないか!!

2014.11.28

TEXT BY 齋藤奈緒子

「ひとり暮らし」を歌った数々の楽曲からその暮らしぶりを推察する!

 寒い冬、そしてクリスマス。ひとり暮らしには厳しい季節がやってきました。何時に起きるも何を食べるも自由で、それゆえに、咳をしても独り……。今回は、そんなひとり暮らしを歌った名曲と、そこから浮かび上がってくる生活を勝手に想像します。

地元帰るか、都会で踏ん張るか。ひとり暮らし女性の長い夜

 “やっぱり田舎に帰ろうかな”“給料もいつまでも安いし 仕事も同じ”。森高千里の「ひとり暮らし」(動画は2014年のセルフカヴァー。オリジナルは1991年)は、地方出身で、都会で働く単身女性にはあるあるなフレーズばかり。都会に憧れて出てきたのに、何年か経って現実に疲れてくると、こんなふうに無性に田舎の両親や友達のところに帰りたい日があるものです。この女子は推定27歳、きっと付き合ってるのかどうか微妙な男子がいて、こういう弱音で揺さぶりをかけるもリアクション薄くてガッカリしたり、部屋の床がフローリングなのにこたつを買ったりしてるお年頃ではないでしょうか。

同棲+別れ=ひとり暮らし

 続いてのひとり暮らしソングは、Perfume「ワンルーム・ディスコ」(2009年)。イントロから一気に盛り上がるダンスナンバーなのに、“なんだって すくなめ 半分の生活”という歌い出しから、おそらく恋人と同棲を解消して、ひとりで生活を始めた女の子の曲であることがわかります。“目を閉じたまま シャワーも出せない”ときに、もう前の部屋じゃないのを実感するのがリアル。好きな音楽をかけてひとりで踊る、ということは、同棲時代は彼氏に合わせていろいろガマンしてきたんでしょうか。この曲からどんな生活かを想像するのは難しいですが、このしっかりぶりからして、別れを切り出したのは彼女のような気がします。

誰もいなくて最高、でも誰かいてほしい

 そんな「ワンルーム・ディスコ」の、ある意味Bサイドとも言えるのが、2000年に解散、2012年に再結成した静岡県出身の男性デュオ、ブリーフ&トランクスの「ひとりのうた」。これも彼氏と別れた女性のひとり暮らしを歌っているのですが、こっちは彼氏を親友に取られ、“わら人形に釘打とうか”とかなりドロドロ。他に友達もできず、バイト先でいじめられるなど散々なのですが、それでも自分の部屋にいれば“テレビを見ながらオナラをして”“足の臭いを平気でかげる”。「ワンルーム・ディスコ」も「ひとりのうた」も、男性が女性目線で書いた曲なのにこの落差! ちなみに住所は“東京都世田谷区”ということで、井の頭線か小田急線の各停から徒歩15分のアパートと予想。ガスの追い炊き式風呂で、冷蔵庫が備え付けの1ドアだとなおグッときます。

ひとり暮らしが寂しかったら米を食え!

C-20141128-MK-2038 最後にご紹介するのが、2003年「日本ブレイク工業 社歌」で一躍ブレイクし、最近はアニメ『秘密結社 鷹の爪』などの音楽も手掛けるmanzo(萬Z(量産型))の、「ひとり de Go!! Fun!! 炊飯ジャー」(2010年)。ひとりでテンションMAXでごはんを炊く、ただそれだけの歌なのに、特撮系主題歌と演歌とワルツがごたまぜのサウンドや、しんみり遠くの両親に語りかけたと思えば“ちょっとのおかずで Bang!! Go!! Fun!!”とブチ上がってみたり、なにかと忙しいのが特徴。“炊き立て レトルト お味噌汁”という、いかにも男のひとり暮らしな食卓もイキイキしています。実際、ひとり暮らしを楽しめるかどうかは、どんな些細なことでも楽しめる能力にかかっているのかも。ひとりが身に染みるこの季節、とりあえず晩ごはんを「Bang!! Go!! Fun!!」と呼ぶところから始めてみてはいかがでしょうか。

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