KANA-BOONらしい!?強烈な曲タイトル「バカ」に描いた、ボーカル・谷口の葛藤とは?

KANA-BOONらしい!?強烈な曲タイトル「バカ」に描いた、ボーカル・谷口の葛藤とは?

KANA-BOON

Part.03「バカ」

カタカナタイトル3部作(!?)を収録したニュー・シングル「シルエット」。今回は、衝撃のタイトルが付けられた「バカ」について迫る。ライブでの盛り上がりを意識した楽器隊の音への想いと、谷口自身の葛藤が書かれた詞世界が混じり合ったアグレッシブな1曲だ。

INTERVIEW & TEXT BY 本間夕子
PHOTOGRAPHY BY 斎藤大嗣(go relax E more)


ちょっとブラックな、あえてディスしてるようなトーンで歌ってみたり

──3曲目は「バカ」という、これまたシンプルにしてストレートなタイトルですが、歌詞に書かれているのは漢字の“馬鹿”なのにタイトルでカタカナにしたのは何か理由があるんでしょうか。

谷口鮪 もともとは違うタイトルを考えていたんですけど、3曲が並んだときにタイトルがカタカナ続きだったら“なんや、これは?”ってちょっと気になるかなと。そういう引きのよさを狙ってみました(笑)。

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──なるほど(笑)。こちらはまた振り切れた、ライブで盛り上がること必至のアグレッシブチューンですね。

谷口 レコーディングの直前くらいにバーッと作った曲なんですけど、作っているときもテンション高めで勢いよくやってましたね。

古賀隼斗 ライブでただ楽しませようと思って作ったんじゃなくて、“こっちからメッセージしようシリーズ”として僕はギターを入れていきました。ライブでは僕らのほうから圧倒してやろうっていうイメージで。

飯田祐馬 尖ったカッコよさのある曲になるのはセッションで音を鳴らしてるときからもうわかってたし、歌詞も尖ったものが乗っかってくると思ったので、ベースでもわざとツンツンした感じのフレーズを入れたりとか、あんまり行き過ぎたらたぶん誰かが止めてくれるやろうし(笑)、ふだんはやらないようなプレイでグイグイ攻めてみました。僕にとっては“やりたいようにやってみたシリーズ”。かなりお気に入りですね。

小泉貴裕 僕はまさにライブをイメージしながら、ループ感のある感じを出したいなと思って作ってました。一方でループ感はありつつ、そこに歌詞が乗ってきたらAメロのメロディ感とかどんどん変わっていって“うわ、すげぇ! Aメロだけでもこんだけ展開あるんや”ってびっくりさせられた曲でもあって。ホントこの曲は展開も面白いし、それぞれのアプローチもカッコいい曲に仕上がったなと思っています。

谷口 歌い方も「バカ」っていう曲タイトルにふさわしくなるようにちょっとブラックな、あえてディスしてるようなトーンで歌ってみたりとか。イントロのギターもふだんはあんまり弾かないタイプというか、なんか変やし(笑)。

古賀 いい意味で、な?

谷口 もちろん。1曲を通して細かい部分で遊べた曲なんですよね。「シルエット」は真面目に取り組んだし、「ワカラズヤ」は「ワカラズヤ」で昔の自分たちをそのまま活かしてあげたいっていう気持ちがあったし、そのぶん、この「バカ」はものすごく自由度高くやれたというか。

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“楽しかったらいいやん精神”では身を滅ぼすだけじゃないかな

──しかし、ここまで堂々と“馬鹿”と綴られている詞もそうないでしょうね。

谷口 自分の愚痴みたいなものですけどね。わいわい盛り上がって、ただ楽しいだけなのは僕、あんまり好きじゃなくて。そんな人間になりたくないし、そんな世の中にもなってほしくない。だからといってハイにさえなれない自分にも嫌気がさすし、っていう歌なんです。最近、自分のライブの現場でも思うんですけど、やっぱり突き詰めて考えていくと“楽しかったらいいやん精神”では身を滅ぼすだけじゃないかなって。音楽に限った話じゃないけど、せっかくライブシーンが元気になってきても、演者もお客さんも楽しいだけに没頭していたら周りが見えなくなって、気づいたらひとりぼっちになっていたり、楽しかったはずのものが楽しくなくなったりするんじゃないか、と。そういう危機感はすごくあって、それについて歌いたかったっていうのはありますね。

──危機感、ですか。

谷口 せっかく見つけた居場所がなくなるぞって思うんです。しかも自分たちの手でなくしてしまうことになる。盛り上がるのはステキなことだけど、行き過ぎたらよくないよなって。楽しむにしても一線は引くべきで、自由ってものはちゃんとルールがあるから自由なわけですよ。ルールも線引きもない自由はただのワガママですから。こういうのって扱いにくい話題ではありますけど、だからと言ってそれで納得できるものではないし。

──そうやって発信していくこと自体がとても大事だと思います。

谷口 とはいえ、この歌詞はホントただ僕の自分自身への葛藤を書いたものなので、聴いた人が好きなように感じてくれたらうれしいです。

リリース情報

2014.11.26 ON SALE
SINGLE「シルエット」
キューンミュージック 

J-141114-FY-1652

[完全生産限定盤/CD+DVD]¥3,500+税
[通常盤/CD]¥1,165+税

詳細はこちら

2014.11.26 ON SALE
LIVE DVD『KANA-BOON MOVIE 01 / KANA-BOONのご当地グルメワンマンツアー 2014』
キューンミュージック 

J-141118-FY-0105

[DVD]¥3,800+税

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ライブ情報

“KANA-BOONのとぅるとぅるかむとぅるーTOUR 2015”
詳細はこちら


オフィシャルサイト

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