Kalafinaの3人が“信じる”ということを再確認した1曲

Kalafinaの3人が“信じる”ということを再確認した1曲

Kalafina

3人が醸し出す美しいハーモニーが、日本にとどまらず世界でも注目を浴びるボーカル・ユニット、Kalafina。そんな彼女たちがベスト・アルバムリリース後、初となるシングル「believe」をリリース。翌年、2月28日/3月1日に日本武道館公演2daysを控える彼女たちにニュー・シングルについて話を伺いました。

INTERVIEW & TEXT BY 榑林史章


シンプルな言葉だからこそ、強いメッセージ性

──「believe」は、非常にKalafinaさんらしい楽曲ですね。神秘的な入り方から、ドキドキする展開、爽快なサビと、1曲のなかに様々な要素が込められている。

Keiko 8月にリリースした「heavenly blue」同様に疾走感のある楽曲ですが、歌い出しからWakanaがメインで歌っているところは、意外性があると思います。

Wakana 私から歌が始まるシングルは、一昨年の「ひかりふる」以来で、Hikaruとツインで歌うパートがあるのは昨年の「アレルヤ」以来になります。こういうアッパー・テイストの楽曲は、HikaruとKeikoのツイン・ボーカルで始まり、徐々に私が入っていくのがひとつのスタイルになっていたので、こういう歌い分けは自分でも新鮮でした。

Hikaru Bメロは、私とWakanaさんのツインで歌っているんですけど、Keikoさん抜きのふたりだけで長く歌うパートがあるのは、Kalafinaのなかでは珍しくて。新しいスタイルが生まれた! と思いましたね。

──Wakanaさんの声は、柔らかくて抱擁感のある感じなので、鋭さのある楽曲との対比が面白くなりますね。

Keiko ポップス調の曲をWakanaが歌うと、クラシカルになるんです。それによって、ビート感がある楽曲にも関わらず、バラードのようにゆったりとして聴こえるんですよ。

Hikaru 仮歌のときから3人で、バラードみたいなアッパーだねって話していたんです。

Keiko ライブで初めて歌ったときも、こんなにゆっくりだっけ? って思ったよね。

Wakana そう言われて気付いたのですが、私の歌って大縄飛びのような感覚なんじゃないかって。大きなタイム感のなかで遊んでいるみたいな。あまりアクセントを付けずにレガート(音と音が途切れないように滑らかに)で歌うのも、こだわりですね。

Keiko そういうWakanaの持ち味とか、私たちが本来持っている特性を活かしながら、そのうえで新しさを生み出せた曲です!

──歌詞は、エンディング・テーマになっているアニメ『Fate/stay night』からインスパイアを受け、プロデューサーの梶浦由記さんが書かれたとのことですが。

Hikaru 「believe」というタイトルの通り「信じる」という気持ちが、ベースに描かれています。信じることって、とてもエネルギーのいることで、私たち自身も歌いながら、自分を信じることや相手を信じることなど、様々な意味を感じています。シンプルな言葉だからこそ、強いメッセージ性がありますね。

“心の指揮者”

──メンバー同士で信じ合えていると感じるのは?

Hikaru ライブで三声がバシッと決まったときがそうですね。

Keiko ステージで各自が出るときと引くときのバランスは、まさに「believe」あってこそですよね。

Wakana 声を長く伸ばしたあとの切り際が、ピタッと合ったときは最高に気持ち良いです。見えない指揮者がいるみたいな感じ。“心の指揮者”って言うか。

Keiko “心の指揮者”って、なんかそれ恥ずかしいんですけど(笑)。

──カップリングの「in every nothing」は、うって変わって民族的な曲調。韻を踏みまくった散文詩的な歌詞が、印象的な楽曲ですね。

Keiko ストレートでメッセージ性の強い「believe」とは対照的に、想像して聴いてもらえる音楽になりました。歌詞は「ある」と「ない」を、言葉遊びしながら歌っていて。あるなしゲームじゃないけど、いろいろな例で「ある」と「ない」を想像してみたのですが……。「ある」と「ない」って、すべてが隣合わせなんですよね。そういう意味では、あるとなしの価値観をきちんと捉えていないと、自分がブレてしまうなとか、いろいろ考えてしまいました。

Wakana 私は、「ない」は「ある」のなかにあると思っていて。例えば、何もない場所というのはあるわけで、あるという存在は絶対的で、この世のなかではすべてが、あるという価値観になるのではないかとか……。とても哲学的な歌詞です。

Hikaru そうやって歌詞の意味を考えると、深みにハマってしまうんです。なので、歌うときはあまり考えないように心がけました。自分たちの想いや感じたことはいろいろあるけど、聴いてくれる方にもいろいろ感じてもらえるようにと思って。実は、通して全力でないと歌えない曲なので、ライブではまだ歌ったことがないのですが、きっとすごくパワフルなものになるだろうなと思います。

──そして3曲目の「lapis」は、温かいムードで静かめな楽曲ですね。

Hikaru  3曲ともKalafinaらしさがあって、でも曲調はすべて違っていて。とても豪華なシングルになりましたね。

Wakana なかでも「lapis」は、今までほとんど歌ったことのなかった曲調です。まず、Keikoから始まる歌い出しが新鮮だし、やわらかく静かに始まり、声が水の中を漂っているような感じです。

Keiko のんびりというか……。オケの音数が少なくて、ふわっとしたサウンド感のなかで、アカペラではないけど、いつもとは違った歌唱方法で歌っています。優しく歌ってはいるんですけど、決して小さな声で歌っているわけではなくて。太く深い歌声を出しながら、「ドア」とか「紅茶」とか、言葉のニュアンスで明るさを出していますね。自分がこう歌いたいと思ったものが、そのままできたのがすごく心地良かったし、繊細な曲だからこそ無事に歌い終えたときはホッとしました。

Wakana 聴いていると、すごく眠くなる曲でもあります(笑)。


リリース情報

2014.11.19 ON SALE
SINGLE「believe」
SMEレコーズ

J-141110-BA-1337

[初回生産限定盤A/CD+DVD]¥1,389+税
[初回生産限定盤B/CD+Blu-ray]¥1,574+税
[通常盤/CD]¥1,204+税
[期間生産限定盤/CD+DVD]¥1,389+税

 詳細はこちら 


ライブ情報

日本武道館ワンマンライブ2days

『Kalafina LIVE THE BEST 2015 “Red Day”』
2015年2月28日(土) 日本武道館

『Kalafina LIVE THE BEST 2015 “Blue Day”』
2015年3月1日(日) 日本武道館

詳細はこちら
オフィシャルサイト

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