自分の気持ちに素直になれた、家入レオ10代最後のシングル「Silly」

自分の気持ちに素直になれた、家入レオ10代最後のシングル「Silly」

家入レオ

10代を必死に駆け上り、12月13日の新木場STUDIO COASTのライブにて二十歳を迎える家入レオがニュー・シングル「Silly」をリリース。現在放送中のTBS系金曜ドラマ『Nのために』の主題歌にもなっているこの曲、彼女が10代最後に出すシングルで伝えたい想いとは……?

INTERVIEW & TEXT BY 恒川めぐみ


愛よりももっと大きなものを私は欲しているんだなぁと

──「Silly」はTBS系金曜ドラマ『Nのために』の主題歌ですが、オファーがあってからの制作だったんですか?

家入レオ そうです、書き下ろしです。湊かなえさんの小説が大好きでずっと拝読していたので、このドラマからのオファーは感慨深くもあり、すごくうれしかったです。原作を読みながら感じることが本当にたくさんあって。主人公たちが大切な人やものを守るために、どんどん嘘を重ねていくんですけど、誰かを守ることと罪を犯すことって、対極にあるものですよね。それをイコールで結んでしまう人間の切なさや愚かさをイメージして詞を書いていきました。

──インパクトのあるタイトルですよね。

家入 私自身も含めて、人間ってみんな“愚か=Silly”だと思うんです。でも愚かだからこそ間違えることができるというか……間違えられるということは、愛だったり優しさだったり、いろいろなことに気づけるということ。私、今までだったら愚かさを責めてしまうことが多かったんですけど、でも実は人間らしさであって、とても愛おしい部分なんだなと思って。だから、いつも私が歌っているような、何かに対して牙をむくような曲じゃなくて、バラードでじっくり表現したいと思ったんです。

──この曲を制作することで、ご自身のなかで少し変化があったようですね。

家入 変化はありましたね。サビでの“何かを求め 確かめたくて 今日を生きてる”という表現もそうで。主人公たちも私も、どうやったら満たされるのかがわからなくて、目の前にあるものでなんとか満たされようとしている。そこを、前なら“何かを求め”じゃなくて、“愛を求め”って書いていたと思うんですよ、私。

──あ、そういえば……。

家入 でもここにきて、愛よりももっと大きなものを私は欲しているんだなぁと。すごく実態のない、透明なものについて歌ってもいいんだ、前に進むほど、頑張るほど、答えはボヤけてしまうこともあるんだってやっとわかったんです。

──たしかに、今までのレオさんの曲は、いつも叫びの対象が明確で、漠然としたなにかを歌うことってなかったなと。

家入 だから今回は正直、迷ってしまって。この曲で“何か”なんてボヤけていいのかなぁって。でも、それが今の私の正直な気持ちだし、この曲を作って、前よりももっと求めているものの核心に近づいている感覚があるんです。もちろん愛も含んだ、もっと大きなものに。それを一生懸命探しているのかもしれないですね。

──そのひとつが“Silly=愚かさ”だったんですね。重みのある言葉ですね。

家入 自分でもびっくりしたんですよ。“愚かさ”が“愛おしい”と思える自分になってきているんだな、って。1曲を歌うのに、こんなにエネルギーを使ったのは初めてかもしれないですね。だって、愚かだから生きられるって、すごく切ないじゃないですか。暗闇に射すかすかな光じゃないですけど、そのぐらいの重みを感じながら歌いました。でも、やっぱり人間は愚かな分、ちゃんと希望も持っているものだと思うので、曲の最後にはコード感がメジャーに変化していくんですよ。絶望だけじゃなくて、必ず希望はあるはずだ、という願いを込めて。

たくさん転んで、たくさん起き上がれる大人になりたいですね

──ガラッと雰囲気が変わって、「願い事」は可愛らしい世界観の曲ですね。

家入 だいぶ曲調が変わってしまいますね(笑)。誰かのことを好きになったときって、すごくワクワクするし、うれしいですよね。相手の笑顔や優しさだけじゃなくて、ずるさや弱さにさえも親しみを感じるようになると、さらに幸せになれるんです。「私はこの人の弱さも包み込みたいと思っているんだ」と自覚できれば、自分のことも好きになる。そういう魔法にかかったような女の子の姿を、ロマンチックで少し不思議なサウンドのなかで描いてみました。

──そして、また曲調が180度変わって、「勇気のしるし」はノリのいいロック調ですね。

家入 頑張っていたり、つまずきそうな人たち、そして自分への応援歌でもあって。「いつも冷静でいる必要なんてないんだよ、自分らしく泣いてわめいて楽しみながら人生を歩んでいけばいい」っていうメッセージを込めています。リズムがとてもノリやすいので、そう歌っているうちにどんどん楽しくなってきちゃって、巻き舌でフェイクしたりして(笑)。

──そういうときのレコーディングは、ライブのテンションと同じだったりするんですか?

家入 同じです。レコーディング・ブースにはカメラが設置してあるんですけど、ライブさながらに歌っている自分を、外で冷静に見ている人たちがいると思うと歌いにくいので、レコーディングのときはカメラを切ってもらったんです(笑)。自分だけのライブ空間を作って歌ったので、こんなテンションの曲になりました。

──そのライブ感を発揮してくれるのが、12月13日、新木場STUDIO COASTでのワンマン・ライブですよね……誕生日じゃないですか!

家入 はい、いよいよ20歳の誕生日を迎えるんですよ! たくさん転んで、たくさん起き上がれる大人になりたいですね。そのときそのときにある痛みから逃げず、ひとつひとつクリアしながら大人になっていこうと思います。


リリース情報

2014.11.19 ON SALE
SINGLE「Silly」
ビクターエンタテインメント

J-141111-BA-1127

[初回限定盤A/CD+DVD]¥1,700+税
[初回限定盤B/CD+DVD]¥1,700+税
[通常盤/CD]¥1,200+税

詳細はこちら


ライブ情報

“LEO IEIRI LIVE 12/13 ~ thanks 2014 ~”
12月13日 東京・新木場STUDIO COAST

詳細はこちら
オフィシャルサイト

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