GRAPEVINE、移籍第1弾シングルがついに完成!

GRAPEVINE、移籍第1弾シングルがついに完成!

GRAPEVINE

メジャー・デビュー17年目にして、スピードスターレコーズに移籍したGRAPEVINE。“新天地での第1歩を意識した曲”だという「Empty song」は、ストレートなロックに仕上がっている。そんな彼らのニュー・シングルについて、そして移籍を果たした今の彼らの心境に迫った。

INTERVIEW & TEXT BY 今井智子


「移籍第1弾はロックな感じのを」

──正式なシングルは「風の歌」以来4年ぶり。また初の移籍第1弾で、気合いも入ったかと思いますが、どんなふうに曲は出来たんでしょう?

田中和将 移籍前にプリプロやってたのが何曲かあったんですが、ビクターの人から「移籍第1弾はロックな感じのを」と言われて、じゃあ作ろうと。

──ロックな感じで?

田中 ということなんですけど、ストレートなロックみたいなのは否定するようなスタンスでやってきてるもんですから、ストレートなものを作るというのは難しくて。できるだけざっくりジャムってみようじゃないか、と作り始めた感じです。

──「Empty song」はGRAPEVINEが考えるストレートなロックなんでしょうか?

田中 ……とは言いせんよ、目論見通りいったかどうかわかりませんので。

──ロックなスケール感がありますね。

田中 ジャムって曲を作るというのは、バンドのダイナミックな部分を強調する、という話だと思うんですよ。そういう意味ではうまくいったんじゃないかと。

西川弘剛 最初に目論んでたのとは違うものが出来上がってる。得意なんでしょうね、こういう落としどころが。僕ららしい曲なんじゃないですかね。

亀井 亨 ほかの曲も平行して作ってたんですけど、わかりやすいアッパーなものがなかったんで、セッションで作って、まぁ成功したんじゃないですか。

──これは、“歌”についての田中さんの姿勢かと思いますが、どう伝えるか考えたんじゃないですか。

田中 正直に言うと、僕個人はずっとこういう気分で音楽に向き合ってるところがある。それがモチベーションといっても過言ではない。なので、テーマ曲ぽくていいんじゃないですか(笑)。

──2曲目「KOL」は、米バンドのKings of Leonを聴いてたからとか?

西川 A&Rの人にロックぽい曲をって言われて、漠然としてるので、どんなロックのことを言ってるのか聞いたら、例えばってYou TubeでKings of Leon出して来て。そういえば俺、1枚目買ったきり聴いてないなと思って。初期のガレージのイメージだったんですよ。それで作り出したんで、ガレージなイメージから抜け出せなくて(笑)、もっとしょぼくしたいなと思って。いかに音を詰め込まず、情けなく演奏できるか、と。ドラムも最初は、もっと変だったんです。もっと下手くそに叩いてと要求してましたね。

──そういう要求されてどうですか。

亀井 いや、でもまあ、そんなにうまくないんで大丈夫です(笑)。

西川 意外と難しかったんですよ。本人はものすごいショボいことしてるつもりなんだけど、意外とちゃんとしてるんですよ。それがちょっと残念でしたね(笑)。ギターの音も、できるだけショボくしたつもりなんですけど、なんか今ひとつショボくならない。

──(笑)。17年の蓄積があるから今さら難しいんじゃないですか。

田中 ライブ用に練習してるんですけどね、これがまた難しいんですね,音源をショボくしすぎたせいで(笑)。

西川 自信満々にショボいことしなくちゃならないんですけど、そのギャップが難しい。

田中 ほかの曲との兼ね合いもあるしね。

──この曲のおかげで新しい課題が生まれてしまった(笑)。

田中 だから、すごい練習してますよ。1日に3回も4回も練習する曲ないですからね。

西川 出たばかりだから、できるだけ音源に忠実に再現したいというのもあって。幸い短い曲なんで、何回練習しても疲れない(笑)。

ストレートなロックはないと思います(笑)

──(笑)。最後に入ってる「吹曝しのシェヴィ」は、GRAPEVINEお得意な感じですが。

田中 まあ僕らの好きそうな。

西川 これは始まりと終わりで全然違う曲で、楽器があまり噛み合ってないようなアレンジなんですね。だから1回でばしっと固まったのを録るのが大変でしたね。

田中 どんどんシーンが変わって行くんで、同じパーツが出てこない。繰り返しがない感じが、大変でしたね。

──ストーリー性のある歌詞が田中さんらしいと思いましたが。

田中 歌のパーツふたつぐらいしかないんで、要はストーリーを語らないといけないようなタイプの曲。そういう作り方ですね。

──ロード・ムービーみたいですね。

田中 聴いたあとの感触として、映画見たあとの感触みたいになればいいなと思いながら作ってたりするかもしれません。曲作ってて、明確な映像が先にあるわけではないですけど。

──アルバムも楽しみですね。

田中 毎度のことですが、それなりにバラエティに富んでると思います。それでストレートなロックはないと思います(笑)。どうもね、曲が出来た時点ではストレートでも、やってると詰まらなくてどんどんいじっていくので、完成型の頃にはストレートじゃなくなっているんですよ。

──ジャケットが幻想的で素敵です。

田中 スタジオのなかをモクモクにして撮ったので。

亀井 スモーク焚いて照明つけてみたいなやり方を、試してみたいと。

田中 じゃあやってみましょうかって。

亀井 PVもすごい凝ってるんですよ、今までと違って。

──今までと違ってって(笑)。

亀井 心機一転、手が込んでますね。撮影も2日かかってますしね。

田中 僕しか出てないんですけど、2日みっちりロケで大変でしたよ。移動移動でいろんな場所で。

──また裏話がいろいろありそうですね。やはり移籍によっていろいろ変化が生まれているということでしょうか。

田中 当然スタジオが変わったり、会社が変わったから担当の方が変わったりというのはあるんですけど、スタッフというか回りの環境自体はそんなに大きく変わってないので。ただ移籍うんぬんでビクターに決まる前とか悶々とした時期を経験したので、それは今後のためになるんじゃないかと。

──どうなるんだろう自分たち、みたいな?

田中 ひと言で言えばそうですね。こういうご時世、こういうロック・バンドが、どうするってところですね。

──インディーズで、とか考えなかったんですか?

田中 そういう話も出ましたし、皆でいろいろ考えましたね。

──そういう経験を経てバンドの方向性がより明確になったりとか?

田中 バンドの方向性自体はある意味明確なんですけど、今回みたいに、「ロックなヤツ作りましょう」みたいなことを言ってくれる人が現れるのは有り難い話ですね。

──これからさらに新しいGRAPEVINEが見えてきそうですね。

田中 そうなるといいですけどね。


リリース情報

2014.11.19 ON SALE
SINGLE「Empty song」
スピードスターレコーズ

J-141114-BA-1316

[初回限定盤/CD+DVD]¥1,800+税
[通常盤/CD]¥1,200+税

詳細はこちら
オフィシャルサイト

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