防弾少年団 -“BTS 2014 LIVE TRILOGY EPISODE Ⅱ. THE RED BULLET”

防弾少年団 - “BTS 2014 LIVE TRILOGY EPISODE Ⅱ. THE RED BULLET”

防弾少年団

防弾少年団 – “BTS 2014 LIVE TRILOGY EPISODE Ⅱ. THE RED BULLET”

2014年11月16日@東京国際フォーラム ホールA

純粋な想いと信念を持って突き進む防弾少年団。名前の強さゆえに、少し“強い”と思われがちな彼らだが、可愛さやユーモア、カラフルなポップさを持ち合わせた最強のグループだ。そのすべてを体感できるライブは必見だ!

TEXT BY森 朋之


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デビューして1年にも満たないグループとはとても思えないほどのクオリティ

 2013年に韓国でデビューし、国内の音楽アワードで5つの新人賞を獲得。ここ日本でも12月・1月にショーケース・ライブを行い(観覧の応募総数は46,000通以上!)、デビューシングル「NO MORE DREAM -Japanese Ver.-」(‘14年6月)、2ndシングル「BOY IN LUV —Japanese Ver.—」(‘14年7月)をチャートの上位に送り込むなど、急激に注目を集めている防弾少年団が、初の単独公演“BTS 2014 LIVE TRILOGY EPISODE Ⅱ. THE RED BULLET”を開催した。神戸国際会館こくさいホール(11月13日、14日)、東京国際フォーラム ホールA(11月16日)で行われたこのライブで彼らは、本格的なヒップホップを中心とした幅広い音楽性、新人離れしたパフォーマンス、そして、メンバーそれぞれの個性的なキャラクターを存分に発揮してみせた。

 開演前のBGMは、USを中心にした最新鋭のヒップホップ。防弾少年団の初めての単独公演を待ち望んだARMY(ファン)がメンバーの名前をコールするなか、会場の照明が落とされる。オープニングは学校の教室を舞台にしたムービー。“抑圧された若者の感情を守る”というグループ名の意味をストレートに描いた映像によって、会場のテンションも否応なしに上がっていく。そして、ステージ中央からついにメンバーが登場! 凄まじい歓声のなか、最初のナンバーの「N.O」が放たれる。極限まで低音を効かせたトラック、攻撃的なラップ、精度の高いフォーメーション・ダンスがひとつになり、防弾少年団にしか体現できないステージが繰り広げられる。すべての要素がしっかりとブラッシュアップされ、全体のバランスも抜群。デビューして1年にも満たないグループとはとても思えないほどのクオリティだ。

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ハードなヒップホップに特化しているのではなく、極めてカラフルな音楽性を持ったグループ

 ライブ中盤では、彼らの幅広い音楽性を体感できるシーンが続いた。切ないメロディラインと失恋の悲しみをストレートに描いたリリックがひとつになった「LET ME KNOW」、ジャズ・テイストのピアノを軸にしたトラックのなかで、抒情的な雰囲気のラップが広がる「RAIN」。さらに「1回も見たことがないところを見せたいと思います」(J-HOPE)という言葉に導かれた「BLANKET KICK」では、イス、ソファ、ベッドを使ったラブリーなパフォーマンスを展開。特にジョングクがブランケットを跳ね除け、ベッドから起き上がる場面では「キャー!」という嬌声が沸き起こった。

「皆さん、今の曲、好きですか?」(ジミン)、「僕らはいつもステージのうえでパワフルなパフォーマンスをしていますが、こんな甘い感じもいいですか?」(RAP MONSTER)、「ここもカッコいい、あそこもカッコいい、全部カッコいいね。完璧です!」(V)というメンバーも納得の表情。SUGAが「僕たちはアイラインも濃いし、フォーメーション・ダンスも激しいので、多くの方が“怖い”と思ってるかもしれませんが、皆さん、それは違います!」と語っていたように、防弾少年団はハードなヒップホップに特化しているのではなく、極めてカラフルな音楽性を持ったグループなのだ。

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“自分たちのことよりも、ファンの皆さんが楽しんでくれることが大事”

 また、日本デビュー曲「NO MORE DREAM -Japanese Ver.-」からも強烈なインパクトが伝わってきた。最新のヒップホップとリンクしたトラック、緊張感に満ちたラップと開放感溢れるサビのメロディ、“やりたいことに向かって突き進め”というメッセージを含んだリリック、シャープかつダイナミックなダンス・パフォーマンス。この曲には防弾少年団の魅力が凝縮されている──ライブで体感すると、そのことがはっきりと分かる。

 メンバーとファンの一体感がもっとも強く示されていたのは、日本のファンに向けて制作された「MISS RIGHT」。「ぜひ、一緒に歌ってみてください」(JIN)、「もっと大きな声が出せますか?」(ジョングク)という呼びかけによって、サビのフレーズの大合唱が起こる。以前のインタビューのなかで彼らは“自分たちのことよりも、ファンの皆さんが楽しんでくれることが大事”ということを繰り返し言っていたが、この真摯な姿勢こそが、彼らのエンターテインメント性に直結しているのだと思う。

無限のポテンシャルを秘めた彼らがこの先、どんな場所に向かい、どんな光景を見せてくれるのか

 3rdシングル「DANGER -Japanese Ver.-」、2nd「BOY IN LUV -Japanese Ver.-」によって、ライブ本編は終了。これまでの軌跡を振り返る映像(練習生時代のメンバーがめちゃくちゃ初々しい!)を挟んだアンコールでは、よりリラックスしたステージが繰り広げられる。自由にステージを歩き回り、オーディエンスと積極的にコミュニケーションを取る7人。まさに“少年”の雰囲気が感じられたこのシーンも、強く心に残った。

 12月24日は日本1stアルバム『WAKE UP』をリリース。さらに2015年2月には初の全国ツアー“防弾少年団 1st JAPAN TOUR 2015「WAKE UP」”(4ヵ所・6公演)の開催も決定。「防弾少年団は今、第一歩を踏み出しました。聞かせたいメッセージ、見せたいステージがまだまだあります。皆さん、一緒に行きましょう」(RAP MONSTER)という言葉どおり、彼らは既に次の場所に向かって進み始めている。無限のポテンシャルを秘めた彼らがこの先、どんな場所に向かい、どんな光景を見せてくれるのか。今から楽しみでしょうがない。


リリース情報

2014.11.19 ON SALE
SINGLE「Danger -Japanese Ver.-」
ポニーキャニオン
【初回限定盤A/CD+DVD】¥1,574+税
【初回限定盤B/CD+チェンジングジャケット】¥1,574+税
【通常盤/CD Only】¥1,204+税
詳細はこちら

2014.12.24 ON SALE
ALBUM『WAKE UP』
ポニーキャニオン
【初回限定盤A/CD+DVD】¥3,704+税
【初回限定盤B/CD+DVD】¥3,241+税
【通常盤/CD Only】¥2,593+税

LIVE情報

“防弾少年団 1st JAPAN TOUR 2015「WAKE UP」”
2015.2.10(tue)幕張メッセ 幕張イベントホール
2015.2.11(wed)幕張メッセ 幕張イベントホール
2015.2.13(fri)大阪フィスティバルホール
2015.2.14(sat)大阪フェスティバルホール
2015.2.17(tue)Zepp Nagoya
2015.2.19(thu)Zepp Fukuoka

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