切ない別れの予感を察した哀しい心情を、ポップなメロディに乗せて歌うaikoの最新曲

切ない別れの予感を察した哀しい心情を、ポップなメロディに乗せて歌うaikoの最新曲

aiko

もしも“別れの予感”を感じたとき、いったいどんな行動をとるだろうか? こんなふうに冷静に、そして穏やかにいれるだろうか? そんなことを考えさせられるaikoの新曲「あたしの向こう」。ドラマ『素敵な選TAXI』の主題歌としても起用されている。

INTERVEW & TEXT BYもりひでゆき


相手の気持ちがもう一度戻ってきてくれることはないってどっかでわかってるところがある

──新曲「あたしの向こう」はドラマ『素敵な選TAXI』の主題歌になっていますが、ドラマの内容に心地よく寄り添った仕上がりですよね。そこは意識されたんですか?

aiko 今回は元々書き溜めていた歌詞に、ドラマの主題歌のお話をいただいてからちょっと言葉を書き足したんですよ。ドラマのあらすじなどをお聞きしたところ、時間をさかのぼるお話だったので、“自分が過去に戻れるんやったらどうするかな?”って考えながら。

──実際、歌詞には“ドラマ”というワードが登場しています。

aiko そうそう。そのフレーズは後から書いたところですね。そういう部分でドラマとリンクできればいいなと思って。いつも以上に主題歌として寄り添えたのがうれしかったです。

──歌詞で描かれているのは、大切な人との終わりを感じ始めた時期のことで。

aiko はい。もうあかんねんなってわかってしまったという曲ですね。良かった頃に戻りたいと思って最初はあがいたりもしたんやけど、でもやっぱりダメやから、最後にはちゃんと前を向いて歩こうとしてるっていう。

──その事実を静かに受け入れている感じがありますよね。あまり感情的になることなく。

aiko そうですね、うん。私はあんまり“キー!”って感じにはならないんですよ。心の中ではすごく不安なんやけど、例えば執拗に電話をかけまくるとか、そういうことはビビりだからできないんです。さらに嫌われるのが怖いというか。感情をむき出しにしたとしても、相手の気持ちがもう一度戻ってきてくれることはないってどこかでわかってるところがあるのかもしれないです。やってみたいですけどね、感情的になってガラス割るとか相手のケータイ折るとか(笑)。

──いやいや(笑)。aikoさんはキレイなままで恋を終わらせたいタイプなのかもしれないですね。すごくいいと思いますけど。

aiko 恋が終わってしまったとしても、それが今生の別れになるとはあまり思ってないのかもしれないです。いつかまた元気で会えたらいいなっていう気持ちがどこかにあるから。

──この曲のラストにはすごくささやかな望みが込められてもいて。そこもすごく感動的でした。

aiko 今まで一緒に過ごしてきた時間がなかったことになるのはイヤなんですよね。

──うん。だから“たまに思い出してもいい?”“あなたの心に変わった形のままでもいいからいられたら”と願うという。すごく謙虚に。

aiko あははは。ちょっとええ格好してる感じもしますけどね(笑)。でも、別れたあとに相手の人がふと思い出してくれるような存在になったらいいなっていうのはほんまに思いますね。

──で、今回はそういった切ない思いが疾走感のあるピアノロック・サウンドにのせられていて。

aiko はい。そういう切なくて悲しい歌詞をテンポ感のあるアレンジにのせて歌えたのが自分でもうれしかったです。ギャップがあっていいなって。

──アレンジャーはボカロPとしても活動されているOSTER projectさん。

aiko 元々、私はニコニコ動画でふわシナ(ふわふわシナモン:OSTER projectの動画投稿用ハンドルネーム)さんの曲を聴いていたので、今回お願いしてみようということになって。そしたらふわシナさんも私のライブを観に来てくださったことがあったみたいで。

──新しいアレンジャーさんとの関わりは刺激になったんじゃないですか?

aiko 気持ちもグッと引き締まったし、ほんとに楽しかったです。素晴らしい仕上がりだったので、歌のレコーディングのときもめっちゃテンションが上がりました。

──すごくいい歌が響いていますよね。

aiko 結構キーが高い曲なんやけど、ツアー中にレコーディングしたから声がすごく出しやすかったんです。素晴らしいオケにちゃんと向き合えるボーカルの形を作らないとなって思いながら、ライブをイメージして楽しく歌うことができましたね。


リリース情報

2014.11.12 ON SALE
SINGLE「あたしの向こう」

初回限定仕様盤:カラートレイ&初回限定ブックレット

[初回限定仕様盤][通常仕様盤]¥1,200

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