こんなに売れているのに意外と知られていない“Acid Black Cherry”の人気の理由

TEXT BY 藤谷千明

CDのリリース枚数も、全国ツアーの動員数も絶好調! この名を知らないとマズい!?

Acid Black Cherry(通称ABC)はJanne Da Arcのボーカル、yasuのソロ・プロジェクト。2007年より活動を開始し、2012年にリリースされた3rdアルバム『2012』は初のオリコン週間チャート1位を記録。20万枚を超えるヒットとなりました。
そして、先日リリースされたシングル「INCUBUS」は発売初週の自己最高初動枚数を記録(6万5002枚)と、人気は衰えることを知りません。
ライブ動員数も2013年8月から約10か月行われた“Project『Shangri-la』”ツアーでは全都道府県をまわり、追加のアリーナツアー含め18万人を動員しました。いまや日本武道館や代々木競技場のような大規模な会場でもなかなかチケットが取れないアーティストなのです。
テレビの露出が多いわけでも、ネットの動画サイトがきっかけでブレイク、というわけでもなく、ABCの人気は現代の邦楽シーンにおいてかなり”特殊”といえるのでは。
今回はその秘密を分析してみたいと思います。

幅広いファン層

Acid Black Cherryのライブ会場にはOL風の女性や家族連れ、V系ファンからギャル・ギャル男系の若者まで様々な人がいます。
なかでもギャル層からの人気は高く、ギャル男系雑誌「メンズナックル」9月発売号の読者アンケート「好きなミュージシャン」で1位を獲得、今月号からyasuの連載も始まっており、2012年以来二度目となる、109MEN’Sとの“Acid Black Cherry×109MEN’S”コラボも今回は渋谷だけでなく全国で展開されるそうです。
ちょっとエッチな歌詞が男性にも人気なのでしょうか?

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魅力的なサポートメンバーたち

ABCのライブを支えるメンバーは、La’cryma Christi のHIRO(g)とSHUSE(b)、ΛuciferのYUKI(g)、SIAM SHADEの淳士(ds)といった、90年代のビジュアル系シーンを支えたミュージシャンたち。技術は折り紙つきで、ライブ会場でバンド少年たちを見かけることも多いです。
メンバー同士も仲が良く、ライブMCでのギャグの掛け合いも人気のひとつかもしれません。

アルバムの物語が深い!

アルバムごとの世界観や物語が一筋縄ではいかないのも特徴です。
2009年にリリースされた2ndアルバム『Q.E.D.』では「ブラック・ダリア事件」という架空の事件をモチーフに作られたコンセプト・アルバムであり、ブックレットにはストーリーが記されており、ファンの中でも事件をどのように解釈するかと議論が交わされました。
また3rdアルバムの『2012』のブックレットにも、震災を思わせる内容の物語が展開されています。
そして、10月14日に発表されたアルバム『L-エル-』の予告映像も、まるで映画のような作りになっており、ファンの間ではさまざな憶測がされています。


ABCの世界は派手でエロチックな部分も特徴ですが、実は深いストーリーやメッセージ性が含まれているのです。

年明けにはニュー・アルバムもリリースされるとのことなので、ぜひこの機会に一度ABCに触れてみてはいかがでしょうか?

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