まだ見ぬ君と繋がるために。大きな一歩となるREAD ALOUD最新作!

まだ見ぬ君と繋がるために。大きな一歩となるREAD ALOUD最新作!

READ ALOUD

ボーカル、クワタユウキの歌声と熱を帯びたバンドサウンドで感情をストレートに表現するREAD ALOUDが、最新ミニ・アルバム『アカンサス』をリリース。これまで以上に挑戦の多かったという本作について、メンバー全員に語ってもらった。

INTERVIEW & TEXT BY 三宅正一(ONBU)


“リアルのび太くん”なんですよ


──このメンバーはどのように出会ったのですか?

クワタユウキ 僕とコング(貝吹“KONG”裕一郎)は前身バンドから数えて、かれこれ6〜7年一緒にやってます。前身バンドは、ポップでコミック臭のする、おふざけバンドだったんですよ。

貝吹“KONG”裕一郎 迷走してましたね(笑)。でも、そのときからユウキの声がいちばんの武器であるという点は変わってなくて。前身バンドを解散して“俺たちは何がしたいんだろう?”って考えたときに、やっぱりユウキの声で勝負して、人の心を掴む楽曲を鳴らしたいなと。READ ALOUDには“読み上げる”“朗読する”という意味があるんですけど、感情を素直に伝えられるバンドになりたいと思って。その決意をして出会ったのが遠藤(タカヒロ)と秋澤(正志)なんです。

──クワタさん自身も、自分の声がバンドの武器になるだろうなと?

クワタ 僕って本当に何もできない人間で。“リアルのび太くん”なんですよ。運動神経もゼロだし、勉強もできないし、手先も不器用で。でも、そんな僕にも声だけはいいという自負はありました。時代的にも今って中性的なボーカリストが多いじゃないですか。そのなかで、僕は自分のこの重みと厚さのある声を武器として振り回したいなって。それと、中学生のときにザ・ビートルズにハマってからずっと音楽が大好きで、自分がやれることと自分が好きなことを考えた結果、READ ALOUDに辿り着きました。

楽器がどれだけ自由に動いても軸がブレない

──3rdミニ・アルバム『アカンサス』は、バンドにとってどういう位置づけなんですか?

クワタ 今回はこれまでの2作と比べると作り方がガラッと変わったんですよ。1stミニ・アルバム『A(エース)』と2ndミニ・アルバム『無花果』はコンセプトとして、とにかくバンドサウンドを大事に……いかにライブで再現できるかに重きを置いていたので、ライブでできないものは作品に閉じ込めないようにしていたんです。でも、ツアーを回っていくなかで自分たちを支持してくれるお客さんとたくさん出会えて、もっと多くの人と出会っていきたいと思うようになって。自分たちを少しでも知ってもらうために作品は作品、ライブはライブとそれぞれを追及して、『アカンサス』を作りました。今回、プロデューサーとして亀田誠治さんにも入ってもらい、僕らが持ち寄るアイデアを一つひとつ丁寧に試しながら、どうしたら僕の歌が強く存在できるかを一緒に研究していただきました。

──ギター・ロックをベースにオルタナからポストロックも通過し、歌を際立たせながら自由度の高いグルーヴィーなサウンドを鳴らしていますよね。同時代的な踊れるロックとしての要素もあり。ラテン・テイストを取り入れた「月と太陽」のアレンジも面白くて。

秋澤正志 ありがとうございます。ベースもユウキの声が曲の真ん中にあるからこそ、自由に弾けるんですよね。声が強いからバックで楽器がどれだけ自由に動いても軸がブレない。それが僕らの強みだと思います。

遠藤タカヒロ もちろん、ユウキの声を引き立てることが重要なんですけど、ギタリストとしても強い個性を出せたらなと思っていて。バンドのひとつのカラーを担えたらという思いを込めてフレーズを考えています。

嘘は書きたくない

──アルバムのなかで社会風刺と自己批判を綴った「タイムトラベラー」が異彩を放っていますよね。もっともシリアスな歌が鳴っているとも言える。

クワタ ある日、満員電車に乗っているときに人身事故を告げるアナウンスがあって。隣にいたオッサンが“なんだよ、よそで死ねよ”ってぼやいたんです。僕もその人身事故がきっかけで待ち合わせに遅刻したんだけど、どうしても手を合わさずにいられなかった。線路に飛び込んだ人はもう生きていけないと思ったからそうしたわけで。でも、僕もそうやって誠実な人間ぶってるけど、ぼやいていたオッサンに対して“東京人はこうだから冷たい”と思ってる自分もまた同じ穴の狢じゃないかって。自分の本質がどこにあるかわからない。その迷いをそのままこの曲の歌詞にしました。

──迷いをそのまま歌詞にするのが、クワタさんの本質なんじゃないですか?

クワタ そうですね。僕って昔からコンプレックスの塊で。自分と人を比べて劣等感を抱いて、大勢の人のなかで自分の本当の気持ちをなかなか吐き出せない学生生活を送っていた。でも、バンドをやる以上は曲にメッセージを込めるわけですから。アーティストとしてのスローガンを込めて、このREAD ALOUDというバンド名にしたので。だから、嘘は書きたくない。このミニ・アルバムに収録されている他の曲に関しては、モヤモヤした気持ちを抱えながら希望を提示するというスタンスが一貫してますけど、この曲は前2作品に近い趣があるんですね。そういう意味では新しい始まりのプロローグにもなっていて。

“芸術と技巧、離れない結び目”

──“アカンサス”というタイトルに込めた思いは?

クワタ アカンサスという花があるんですけど、その花言葉が“芸術と技巧、離れない結び目”なんです。芸術と技巧はバンドの在り方に当てはまるなと思ったし、離れない結び目は僕らとお客さんとの関係性に当てはめられると思ったんです。これから離れない結び目をもっと多くの人と作っていきたいなって。

──12月7日には渋谷CLUB QUATTROでのワンマン・ライブがありますね。

秋澤 とにかく、つねに進化し続けるバンドでありたいから、新しいREAD ALOUDのスタートでもある。「アカンサス」の世界を余すことなく味わってもらえるライブにしたいと思います。


リリース情報

2014.11.5 ON SALE
MINI ALBUM『アカンサス』
CALLING COMER

J-141010-YS7

¥1,528+税

詳細はこちら


ライブ情報

READ ALOUD Live in SHIBUYA CLUB QUATTRO 2014 supported by InterFM
12月7日 東京・渋谷CLUB QUATTRO
詳細はこちら

オフィシャルサイト

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