K-POP“じゃない”韓国音楽のいま!!

TEXT BY 大石 始

韓国音楽は「K-POP」しかないと思ったら大間違い!

 韓国の音楽というと、真っ先に連想されるのが少女時代やKARAに代表されるK-POPグループだろう。K-POPは日本でも一時期の爆発的な盛り上がりを経て、すっかり人気が定着した感があるが、韓国はK-POP以外の音楽にも魅力的なものが多い。近年ではそうした〈K-POPとは異なる韓国ポップス〉への注目度も少しずつ高まりつつあるが、ここではその中から注目アクトをご紹介しよう。

ヒップホップ

 韓国の若者の間で根強い人気を誇るのがヒップホップだ。韓国は日本以上にアメリカ文化からの影響も強い国。90年代後半には爆発的なヒップホップ・ブームが巻き起こり、それ以降、アメリカの流行をダイレクトに取り入れたヒップホップ・アーティストがメジャー/アンダーグラウンド問わず活動するようになった。
 現在活躍中の若手の中での一押しは、エイサップ・ロッキーなどUSのラッパーからの影響も色濃い“オケイシャン”。中毒性のあるルーズなラップ、浮遊感のあるトラックともにUSの流行をかなり意識していることが窺える。

スカ

 盛り上がるヒップホップ・シーンに対し、日本では安定した人気を誇るダンスホール・レゲエはなぜか韓国では人気がない。その一方で、近年少しずつシーンが形成されつつあるのがスカのシーンだ。その中心を担っているのが韓国最古のオーセンティック・スカ・バンド“キングストン・ルーディスカ”。ここではドイツのスカ/レゲエ・アーティスト、Drリンディンをゲストに迎えた最新曲を紹介。全編で映し出されるソウルの風景にも注目したい。

個性派シンガーソングライター

 ソウルのアンダーグラウンドなライブハウスでも数多くの個性派アーティストがうごめいているが、なかでもその個性的なキャラクターで日本でも一部で話題になっているのがシンガーソングライターの“フェギドン・タンピョンソン”。怨念のこもったような凄まじい歌声とあまりにオリジナルな世界観は唯一無二。こちらの楽曲でもその個性は感じ取れるはずだが、たびたび来日公演を行っているため、機会があればぜひそのパフォーマンスを体験していただきたい。

ロック

 現在の韓国音楽シーンを数々のK-POPグループと共に代表しているのが、同国随一のロック・バンド、“チャン・ギハと顔たち”だ。野外フェスではメインアクトを務め、巨大ホールで行われるワンマン・ライブのチケットは一瞬にしてソールド・アウト。韓国本国では先頃ニュー・アルバム『人の心』がリリースされたばかりで、ここではリード曲となる「Mine」をお聴きいただこう。

 そして、そんな大人気ロック・バンドのギタリスト/プロデューサーを務めているのが、なんと日本人だというのだから驚きだ。彼の名前は長谷川陽平。次回は韓国音楽シーンの台風の目とも言うべき彼の大変ユニークな半生をご紹介しよう。

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