人との繋がりを肌で感じたことで生まれた、遊助の新曲「きみ/ひとつ」

人との繋がりを肌で感じたことで生まれた、遊助の新曲「きみ/ひとつ」

遊助

番組企画を通じて生まれた「きみ」、そこから派生した「ひとつ」の遊助17枚目となる両A面シングル。貴重な体験で得た“生の声”を遊助がポジティブなメッセージへと昇華し、歌い上げる。

INTERVIEW & TEXT BY 松浦靖恵


本当にいい経験をさせてもらった


──両A面シングル「きみ/ひとつ」。「きみ」は、フジテレビ系「めざましどようび」のテーマソング(めざまし デイリーテーマソング・土曜日)ですね。

遊助 「めざましどようび」で、約半年間、様々な職業に携わっている人たちに会いに行く“YOUのGOOD JOB”ってコーナーをやらせてもらったんです。一緒に働かせてもらったり、直接お話を聞かせていただいた人たちのことを歌にしたいなと思って、その人たちに手紙を書くような気持ちで書きました。

──番組企画とはいえ、自分から足を運んで、出会った人たちとの交流や経験が歌になったというのは、遊助さんらしいエピソードですね。

遊助 元々、人と会うのは好きだし、俺は人と接すれば接するほど歌詞が出てくるんですよ。アウトプットばかりじゃ、どこかでガス欠しちゃうけど、(“YOUのGOOD JOB”で体験した)仕事を通じて、その職業に就く人たちの素の表情を見たり、その職業ごとで本音や、汗や、訴えかけてくる眼差しをビシバシ感じることができたことで、たくさんインプットできた。売れなくてバイトをしていた頃のことやいろんな思いが巡って……昔の自分に帰ったような気持ちになれたから、本当にいい経験をさせてもらったなって。

──出会った人たちの話のなかで、心に残った言葉を書き留めたりしているんですか? 

遊助 今回に限らず、普段から書き留めておくことは極力しないようにしていて。例えば、テンションが高いときに書いた歌詞の続きを疲れている日に書こうとして、無理矢理同じベクトルに持っていこうとすると、どうしても作りものになってしまう。1ヵ月前の自分と今の自分は違うし、ほんの24時間前の自分も今の自分とは違うから、歌詞を書くときは今の自分の気持ち、体のなかに残っている言葉を書いています。

人と人との大事な触れ合いがあったよね


──曲頭に豆腐の引き売り行商売りのラッパ音が入ってますけど、若い世代の人たちは、この音がなんだか知らないかもしれませんね。

遊助 “YOUのGOOD JOB”で出会った人たちに関連する音を入れたかったんだよね。今はスーパーやコンビニで豆腐が買えちゃうけど、昔は町に豆腐屋さんがあったし、豆腐の引き売り行商売りがあった。俺、子供の頃、おつかいで行ってたなぁ。お店の人や近所のおばちゃんに、「おつかい偉いねぇ」なんて誉められて、うれしくなっちゃったりして。人と人との大事な触れ合いがあったよね。

──ちなみに、「きみ」は二人称の“君”のことですけど、玉子の黄身も連想しちゃったんですよ。「ひまわり」「とうもろこし」「檸檬」のように、この曲も遊助さんの好きな色である黄色いものタイトル・シリーズの1曲なのかなと。

遊助 当たりです(笑)。最初に黄色いものを決めてから(歌詞を)書いたり、タイトルを決めた曲もあるんだけど、この曲はまず歌詞を書いてから、そこから“君”の音は“黄身”と同じだなと思って、黄色いものシリーズの曲になりました(笑)。

目一杯振り切っちゃいました(笑)


──2曲目「ひとつ」は、「きみ」と繋がっているような歌ですね。

遊助 同じ時期に歌詞を書いたから、気持ちが繋がっているんだと思います。ただ、書き方が違うというか。「きみ」は手紙を書くような気持ちで書いたので、“俺 対 君”の物語だったけど、「ひとつ」は“あなた”が主人公の物語にしたくて。この歌を聴いた人が、歌のなかにある物語の主人公になれるような歌詞にしたかった。だから、「きみ」のミュージック・ビデオはカメラ目線で、「ひとつ」はそこに映っている俺をリスナー自身だと思ってほしいという映像にしました。

──3曲目はサンバ調の「めんどくせー歌」。そのタイトル通り、“めんどくせー”を連呼してます(笑)。

遊助 「きみ」や「ひとつ」のような曲も、「めんどくせー歌」みたいなハチャメチャな曲も、どっちも遊助らしいと思うから、この曲では思いっきり目一杯振り切っちゃいました(笑)。

──“どっちでもいい”“関係ないとか”“別にどうでもいい”って思うより、“めんどくせー”って思うことのほうが健全というか、いいなと思って。

遊助 そうなんだよね。面倒くさいって思うってことは、ちゃんと考えていて、面倒なことに向き合っているってことでしょう? なんだかんだ言っても、面倒くさいことをやろうとしている。ご飯が食べられて、寝られる場所があって、生活をして、生きているから、面倒くさいって言える。言えるってことは、恵まれている証拠なんだよ、ありがたいことなんだよって。面倒くさいってネガティブに捉えがちだけど、ポジティブに捉えたら、いろんなことを前向きに考えられるんじゃないかな。

“エピソード・ゼロ”の歌


──通常盤には「カレーライス時代」が収録されていますが。

遊助 今までに何曲も黄色いものをタイトルにしてきたから、最近は黄色いものを探すのが大変になってきちゃったんだけど、まだありました(笑)。

──遊助さんの地元・横須賀は軍艦カレーが名物ですしね。自分が歩んできた道のりを歌詞にした“History シリーズ”のような歌ですね。

遊助 今まで「HistoryⅠ」「HistoyrⅡ」「HistoryⅢ」と、3曲書いてきたんだけど、この曲は自分が大人になる前のことを書いたから、“時代”って言葉をタイトルに付けたくて。原点を記したような歌だし、ポジション的にはあのシリーズの前のお話って感じになるから、Historyシリーズの前の“エピソード・ゼロ”の歌かな。この歌詞は、絵本に描きやすい曲を作ってみたいなと思ったのがきっかけで生まれたんですよ。絵本って大人が読んでも、じーんときちゃったり、心の奥底にしまっていたものを蘇らせてくれたりするから、この曲を聴いて、昔、俺はこんなことを思っていたなぁとか、それぞれの景色や記憶を重ね合わせてもらえたらうれしいです。


リリース情報

2014.11.05 ON SALE
SINGLE「きみ/ひとつ」
MASTERSIX FOUNDATION/Sony Music Records

J-141027-YS2

[初回生産限定盤A/CD+DVD] ¥1,713+税
[初回生産限定盤B/CD+DVD]¥1,713+税
[通常盤/CD]¥1,204+税

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