心理学者に聞いた!失恋から立ち直るためには“どん底ソング”がいい理由

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失恋から立ち直るには、「応援ソング」を聴くのは逆効果!

出会いがあれば、いつの日か別れもやってくる。現実を受け止めて、前に進もうとしても、ふとした瞬間に思い出すのは、あの人の笑顔や楽しかった日々……。

そうした“忘れたいのに忘れられない”失恋の後遺症といったいどのように向き合えばいいのだろう。一般的には「応援ソング」を聴いて元気を出すといったものがあるようだが、効果のほどはあるのか。大月短期大学で心理学を教える川島洋氏に聞いてみた。

「逆ですよ逆! 自分の気持ちと一致する曲がいいです。失恋ソングを聴いて、とにかくいっぱい泣いてください。落ち込んでいる時は、自分の気持ちに寄り添ってくれるような悲しい曲を聴いたほうが立ち直りが早いんです。これを“同質効果”といいます。音楽療法を行う際も、患者さんの気持ちと同質な音楽を用いることが基本です」(川島氏)

思わぬ回答だったが、さらに失恋特有の“忘れられない”状況は、心理学的な実験においても説明でき、克服することができるという。

「アメリカの心理学・ウェグナーが行ったいわゆる『シロクマ実験』で、“絶対にシロクマのことを考えるな”と言われた被験者は、それまで気にも止めていなかったシロクマが頭の中から離れなくなってしまったといいます。このようなことは失恋した状況でも同じことで、応援ソングを聴いて“あの人のことは考えない”と意識すればするほど、どんどん思い出すことになるのです」(川島氏)

ただし、失恋ソングの選曲も大事!

だとすれば、先のコメント通り失恋ソングを聴くことがベストとなるが、川島氏によれば選曲にコツが必要だというのだ。

「自分の今の気持ち代弁してくれるような内容の詞や曲調の音楽を聴いていると、その曲が自分の気持ちをわかってくれているという気持ちになります。それは、楽曲と共にアーティストが自分に“共感”してくれているという感覚になるため、癒しの効果がより強まります。つまり、失恋のシチュエーション別に合わせて曲を選ぶ必要があるんです」(川島氏)

川島氏の話によると、例えば、去っていた彼に会いたいなら西野カナ「会いたくて 会いたくて」。ものすごく後悔が残る恋だったらサスケ「青いベンチ」という具合だ。そうした曲で回復してから、徐々に応援ソングに移行していくというのが音楽療法の基本だそうだ。

ちなみに失恋の後は自己評価が下がることで、他人の評価が上がって身近な人が良い人に見えるという現象が起こるという。それが失恋後はチャンスといわれるゆえんだ。過去の恋を清算して新たな恋に思いをはせてみるのもいいかもしれない。

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